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叱る、のメカニズムがわかりやすく書いてあって、とてもためになった。
それでも叱らないと、、と思う方は、何度か読み直してみるとよいと思います。
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年を重ねるにつれ、親なりマネージャーなり指導者と「権力者」という立場につく人は増えるだろうし、他人が自分の期待通りにならないことへのフラストレーションを「叱る」によって発散させるケースも多いだろう(またそれが社会的に美談とされているのは本書の通り)
それが「叱る加害者」にとっては期待通りの結果が得られない、ありていに言えば「無駄」であることがわかる。定期的に読み返したい自戒の一冊
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業務で他者への不満を抱えるケースが増え、常態的にストレスとなっているが、どうも他者への不満が止まらないのは自分がおかしい気がしているので、自分の状態の参考として読んだ。
何故「叱る」のか、「叱る」とは何かから始まり、<叱る依存>に陥っている人間の中で処罰感情の充足、現実からの一時逃避、被害者意識の加速などの内面理解と、バッシングなどの社会観点を解説している。
叱るの効果として世間一般に期待される成長・教育効果ではなく、「危機介入」「抑止」と効果を明記しているので、手段としての「叱る」の有効範囲が明確になっているのは新鮮であった。
タイトルで謳っている「叱る」と<叱る依存>の解説が主で、<叱る依存>から抜け出すための対策はヒントなので、具体的な対策・助けを求めて読む本ではないと思う。
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子育て中の全ての人に読んでほしい本です
毎日毎日同じ事を言う事でストレスをかなり感じていました
言われる方も嫌だけど、叱る方がもっと嫌な気持ちなんだよって思っていました
私は完璧に叱る依存になっています
そして、この本を一度読んだだけでは完璧に理解もしていません
でもこの本を読んで、何冊も育児本を読んでも改善できなくて悩んでいた私に少し変化が起こりそうです
パートナーにも読んでもらって、再読もしたいと思っています。
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子どもが3歳になり、気づけば自然に叱って親らしくなってきたなと感じるのも束の間、なんでこんなどうでもいいことをいちいち叱りつけているの?とふと我にかえり、戸惑いを感じる場面もありこの本を手に取りました。
この本を読み、要は子どもをビビらして支配して気持ちよくなっていたんだと知り、あぁ…薄々気づいてはいたけどやっぱりか…と打ちのめされました。
大切なのは自分。そして相手。
ひとりの他者として、子どもと対話する大切さに気付かされました。
私は怒ってるんじゃない、相手のためを思って言っている!叱っている!と感じているときはいかなる時も危険信号だと自分の中で定めることとします。
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読みやすい、全ての人が意識されている。
権力の構造に陥りやすい。叱るは、危機介入と抑止においては効果的。予告が必要。
学びは、冒険モードから生まれる。は意識していかねばならない
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近くにすぐ叱る人がいるので
何か理解できるかと思って読んでみた。
叱る人がどんな心理状態に
陥ってるのかとか、
めちゃくちゃわかりやすかった。
頭の中が整理された感じ。
ちょっとしか書いてなかったのに
人工妊娠中絶のところが、
インパクトがあって印象に残った。
あとはSNSで誹謗中傷してる人も
実際は自分自身のイライラや劣等感
からしてるんだろうなと
改めて思った。
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【概略】
叱らずにはいられない・・・どうして叱りたくなってしまうのか?「叱る」過程における脳内はどうなっているのか?心理学的・科学的な観点より「叱る」を考える。そして「叱る依存」からの脱却を目指すことの一助を目指す本。
2022年09月13日 読了
【書評】
もう一つ自分に変化を加えるために手に取ってみた。セカオワが「大人の俺が言っちゃいけない事言っちゃうけど説教するってぶっちゃけ快楽」なんてフレーズを歌詞に入れてたけど、ある一定ライン以上まで踏み込んでガミガミとしてしまう・・・そんな悪癖が嫌で。5年前に一度、アップデートしたのだけど、厳しい状況下でもそれをしっかりできるようにしたくて。「なんでだろう?」と紐解いていきたいと思っていたところにこの本と出会ったのだよね。
皮肉にもこの「なんで?」という部分が、毒にも薬にもなるというね。そして「普通」「常識」「当たり前」という感覚が、いかに叱る依存につながっているかを、この本を通してまざまざと感じることができる。
本書は初見なのだけど、3つ気になったワードがあったね。一つは「冒険モード」(ここでの対義語は「防御モード」)、一つは「生存バイアス」、そしてレディネス、というもの。
人が一番物事を吸収する時は、冒険モードになっているとき、そして吸収することが難しい状態になっているのが防御モードの時。ワクワクしているときと、委縮しているとき、と考えるとわかりやすいよね。生存バイアスは、いわゆる「叱られることで強くなれた」ことの副作用。そしてレディネスは、その対象となる人間がその対象を受け入れる(学ぶ)状態にあるかということ。共通する感覚は「いかに相手(ここでは「叱ろうとしていた相手」)を見ているか?配慮できているか?」に尽きるなと思ったね。
「できないことは、ない」とは、1ミリも思ってないけれど、できない自分からできるようになった自分の事柄が沢山あって。それを自分もできるのだからと思ってしまったところが、最大の修正ポイントだなぁ。
さよなら「普通」「常識」「当たり前」だ。
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面白かった〜
すごい体験として分かるところと、逆に直感に反する話もあったりしてずっと面白さを感じたまま読めた。
叱るのであれば危険を回避させたいその瞬間だけ、その後は叱らない、他人を強制させたい欲求は依存性があるので手放すことが大事ということとても勉強になった!
SNSは現代版コロッセオ状態になりがちなので正しく使用したいものですね……
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子育て中の身として、知っておかなければならないことが沢山ありますが、こちらの本でもたくさんの出会いがありました。作者さまに感謝です。
何度も読み返したいし、他の人にもぜひおすすめしたい良書
以下覚書
●叱ることに効果はない
★叱るの定義:言葉を用いてネガティブな感情を与えることで相手をコントロールしようとする行為
※ネガティブでないものは説明、説得
背景:苦しまないと人は変わらないという思い込み、叱られると危機回避モードで人間は本能的に反応する→即効性があり一時的に叱った通りになっている
しかし危機回避モードは学習システムとは別のシステム。それによる学習や成長は見込めない
叱られている子供は、話の内容よりストレス(=叱られること)から逃れることに意識が行き、本来の話の内容は理解してもらえない
●叱る依存
①叱ると相手が行動を変える→自己効力感が得られる
②叱ることで処罰感情が充足する(人は勧善懲悪が大好き)
→本来の目的から離れ、叱ること(快楽)を繰り返すことに
→苦痛から逃れ快楽を求める依存症のメカニズムに似ており、叱る側の人は自らの苦痛から逃れるために叱り、快楽を得ることを繰り返し、叱ることに依存していく→叱る側のニーズで叱っている
→自分も相手も叱ることに慣れ、エスカレートしていく
→叱るを繰り返すも現状が改善されない場合、叱る側は自分は正しく相手は加害者だと正当化する
強制された我慢は自発的な我慢と違い忍耐力は養われない
代わりに、自分でコントロール出来ないことによる無力感が生まれる
環境をコントロールできないストレスは、非認知能力を司る前頭前野に悪影響を及ぼし、やりたいことがわからない、自分の欲求がコントロール出来ない人間になる可能性がある
●叱らないようになるために
・本来の目的:自分の理想になってほしいという願い。→それがそもそも妥当な願いかどうか?を一旦吟味する
・望ましくない行動は、「できない」なのか「しない」なのかを見極める
・「できない」であれば、できる様な手助けが必要。まずはできるようになる準備(年齢、体格、意欲など)が整っているかを確認。準備できていれば、その子に合った手助けを
・「しない」であれば、しないことにより、その子は叱られる(=ストレス)以上のメリット(注目を集める、処罰感情を満たす(自分はこんなに怒っている、だから困らせてやる)など)を得ている。それがなんなのかを見極め、叱る以外の方法で満たしてあげる
・叱る依存になる人は自分自身が受け入れ難い現実にさらされている。
・叱る側は、自分が権力者であると自覚する
・叱ることは、危機回避や抑止に役立つ
→予め、してはいけないことを伝えて抑止として使い、しからなくて済むように整える
・危機回避として使うときにも、自傷他害の恐れがなくなった時点で叱ることはすぐやめるべき
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体罰や叱責を繰り返すことの不適切さは自分にも言い聞かせてて周りにも周知してもらいたいと常思っているけど、じゃ何がどう不適切なのかを説明するのにこの本がとても良い。あと強い指導が一見効き目がありそうに見えるという素朴理論との戦い?にも。
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一気にばばーっと読みました。
叱る依存になっていた私、息子に怒ってばかりで疲れてへとへとで、だんだん怒ってる自分に悲しくなってきて、やばいなぁと思っていた所こちらの本に辿り着き藁にも縋る思いで読みました。まだまだ自分のモノにはできてないけど自分の為にも叱るを手放したいなぁと思いました。自分の事も叱っていたので読んだら心が軽くなりました。また近い内に再読します。
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開けた引き出しは閉めず、脱いだものは脱いだところに放置、リビングや玄関などの共有スペースにも自分のものを放置しては、必要になると私に即座に出させようとする夫に、何とか「普通に」振る舞ってもらおうとそのたびごとに「閉めて」「片付けて」と伝え続けた挙げ句、全く改善しないどころか、「毎日攻撃されて辛い」と言われるようになったので読みました。
私がしてきたことは無駄だったのだなとよくわかりました。今後は、わたしの心の安寧のために黙って片付け続けるか、夫と離れるかのどちらかになるでしょう。
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叱る教育、褒める教育と対比される中で、自分でも褒める方が良さそう、となんとなく思っていたけれど、この本が的確にその理由が解説されていた。
叱られると人は瞬時に防御モードになり、どうすればより良くなるか考える冒険モードとは程遠く、逃げることしか考えない
そして、この本では人間の処罰欲求に言及しているところがとても興味深かった。
処罰欲求というのがあることを知らなかった。
相手に悪いことをされて、それに対してやり返してざまあみろといい気分になることだけど、それは映画でも最後に悪人が酷い目に遭っているところを私たちが見ることで満たされるようで、本能だけれども、誰にでも知らないうちに育まれている身近なものだと思った。
叱る立場にいる人はもちろん、そうでない人も心理学的な興味が掻き立てられる本。
とっても満足
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part2と4を読めばだいたいOK
part1「叱る」とはなにか
・何を叱るべきかを常に叱る側が決める
何が良いことなのか、正解を決める権限ももつ
・叱るは他者を変えようとする手段
・かつ人にネガティブな感情を与えようとすることが特徴
part2叱るに依存する
・叱るは依存性がある(やめられなくなる)
理由
叱る人が気持ちよくなってしまう仕組みがあるから
①自己効力感という報酬
叱ると言う自分の行動が相手の望ましい行動を生み出していると感じる体験。
②処罰感情の充足という知られざる報酬
叱る側がしっかりと何か問題があると思うから叱る。
つまり叱るには処罰感謝の充足と言うご褒美が常について回っている。
・依存症のリスクを高めるのは、受け入れがたい現実であり、その現実を一時的であったとしても、忘れさせてくれるような快感や体験に人は依存しやすくなる。
叱るについても同じ
・その場において、何が正しいのかどうかを決める権限はいつも叱る人の側にある。
・叱る人が体感するのは、おかしな状態、正しくない状態があるべき姿に戻ったと言う感覚。
その瞬間、叱る人の脳内では報酬系回路が活性化し、ドーパミンが大量に放出され、
もともと、叱る人にあった苦痛も一時的に忘れさせてくれるだろう。
→叱ることで、根本的解決になっていないので、叱る側のニーズを満たすだけのものになってしまう。
そして、より強い刺激で、より強いネガティブ感情を与えようと苦心するようになってしまう
・叱る側は叱る理由を正当化しようとしている
part4叱る依存に陥らないために
・社会全体で叱るに対する認識をアップデートすべきポイントがある
①人は苦しまなければ変化、成長できないと言う誤った根深い苦痛神話からの脱却
②誰かに罰を与えたい、処罰欲求が、人間の生来的な欲求の1つであると認識すること
※処罰欲求は、食欲や睡眠欲のように、それがないと生きていけない性質のものではないが、実は必要性必然性があるから、備わっている欲求であることを理解する必要がある
→次に向かわなくてはいけないのは、処罰感情の適切な満たし方
③叱られずにいられない人への支援や、教育の必要性
叱るのが止められない人は、何かしら受け入れがたい現実を抱えているケースが多い。
または、
かつて本人が叱られ続けてきた人であることも。
だから、叱ること以上に有効な方法を知らないのかも。
叱る人にとって、普通、当たり前、常識であること、つまり叱る人が望んでいるあるべき姿の未来