紙の本
日本は排他的なのか
2022/03/04 15:15
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:飛行白秋男 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「サンデーモーニング」でおなじみの安田さんの写真と文の本。
なぜ日本は外国にルーツがある人にこんなにも冷たいのだろうか。
いえ、日本人が冷たいのではなく、日本の制度。法律が冷たいのでしょうか。
日本人として日本に生まれて、普通に生活している私でも多くの悩みや辛いこと、嫌なことを抱えながら生きています。
ルーツを外国に持つ方々は、それに加えて差別やいじめを受けておられる方も多くいらっしゃることがわかりました。それにとても努力をされて頑張っておられることも知りました。
とてもとても尊敬いたします。
一方で、軽々にヘイトデモに参加する人がいることも知りました。
難しい問題だと思いますが、人を思いやる気持ちを大切にすること、という手垢にまみれているかもしれない言葉が必要だと思います。
ただ、何の罪もないのに入管に殺された、いえ日本に殺されたウィシュマさんのことは残念でたまりません。涙があふれました。
何とか改善をお願いいたします。
電子書籍
共に生きる
2022/02/28 15:06
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hachi - この投稿者のレビュー一覧を見る
違いを受け止め、否定せず隣り合わせで暮らしていく事がとても大切です
他人の過去はたとえ家族であってもすべてを知ることも出来ません
だが寄り添い生活を共にすることはできます
そうすることで築けるものは確かに存在するのです
権力や力で抑えつけ、従わせる権利など誰にもないはずです
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知ることが大事だと思う。
多様性を大事にしていこうと流れ的にはそうなっているのだから、どんどん進んでいってほしい。
入管の問題、難民認定の問題等、政治の力で変えていかなくてはならないものが多い。それを動かすのは国民の意識。
「社会のあり方そのものが変わらなければ、問題の根本は解決しない」(おわりに)
どのようなルーツを持つ人も、幸せに暮らしていける日本になってほしい。
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帯やあとがきに「ルーツを隠さなければならない社会は決して豊かとは言えない」と書かれている。この本には安田さんが取材した15人の方が登場するが、まさにその通りだと感じた。トリはウィッシュマさんだった。そこには赤木雅子さんも登場する。この国のシステムの冷酷さはロシアやDPRKなどとたいして変わらないのではないかと思う。国際的レベルでは、日本国憲法の理念からもほど遠く人権など尊重されていないのが実態だ。
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いつもの図書館の新着本リストの中で見つけた本です。
フォトジャーナリストの安田菜津紀さんによるルポルタージュ。「格差」「分断」が際立つ今日、この本が取り上げた人々の姿は、私たちがしっかりと目を向けて、知らなくてはならないこと、そして、何とかしなくてはならないものばかりですね。
最終章のウィシュマ・サンダマリさんの事件。これは心底衝撃的です。
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自他のことを深く知りたくなります。著者の『生活と自治』でのぶれない視点の連載には毎月気付きをもらいます。
(M.K)
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ルーツを気にしないで良かった自分自身を省みる。特権ってこういうことだと。
何気ない一言が、当事者の心と身体を殺すこともできるし救うこともできる。
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難民、在日と呼ばれる人々のことをとりあげています。
日本人じゃない、ということだけでどうしてこんなにも理不尽なめにあわないといけないのか。読んでいて心が痛みました。同じ人間なのに。
また一方で、彼等を支え守ろうとする人たちもいる。そういう人たちが増えてほしい。そのためには、ありきたりな言葉かもしれないけれど、まずは知ることなんだと思う。
最後はウィシュマさんのことが書かれていました。彼女のことはニュースで知っていましたが、その詳細を知り本当に心が苦しくなりました。と同時に入管の人たちがしたことは犯罪なのに、誰も罰せられないのはおかしいと思いましたし、彼等の振る舞いに、人としての心はないのではないかとさえ思いました。あまりにも酷すぎる。
多くの人に読んでもらいたいと思いました。
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みんな が 見ているから
みんな が 聴いているから
というものからは 生理的に
距離をとってしまう
この(日本)国では
なにもしないでいると
いつの間にやら 大多数に組み入れられてしまう
その気配が ますます濃くなっている気がする
そんな時だからこそ
安田菜津紀さんのルポルタージュに
よけいに 心惹かれるのかも 知れない
本書に 登場される人たちが
当たり前のように 笑顔で暮らしていける
そんな この国でありたいのだが
現状は ますます 遠ざかっている
気がしてならない