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コロナのせいで大変な思いをした人は本当に多かっただろうな。特に社会人は。そんな中で、咲陽のように、素直で友達思いで、人を助けるために嘘をつくような、そんな子が報われる世界でありますように。タイトルの陽だまりの解釈がわかった瞬間は鳥肌でした。
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仲田・真壁コンビシリーズ第三弾。コロナ禍での貧困などをテーマにした社会派ミステリ。ネグレクトに加え奨学金などもともとあった社会問題がコロナ禍によりくっきりと浮き彫りにされていく。小学五年生でももう少し考えが及ぶんじゃないのかな。あまりに無鉄砲で少しイライラした。
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シリーズ3作目、コロナと貧困がテーマの社会派ミステリ。
真相に救いがなくて苦しいぶん、少女の純粋で幼い優しさが沁みてくる作品でした。
本当に追い詰められているとき、正義なんて何の救いにもならないんだろうなあ。
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図書館でたまたま手に取った「あの子の殺人計画」で天祢涼の魅力に引き込まれ手に取った1冊。
過去に読んだ彼の作品で期待値が高まっていた事もあるが、この作品はあまりに現実とかけはなれていた。
社会問題とミステリを掛け合わせた作風は今作も受け継がれていたが、過去作と比べてどんでん返し感がかなり薄まった印象。
登場人物もほんの少ししか出ない人が間隔をあけて出てくるため「一体誰だ?」となることも少なくなかった。
しかし相変わらず社会問題の面では考えさせられることが多く、「コロナ」という身近な話題だったことも相まって身近な出来事のようにも感じられた。
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主人公の咲陽は同級生で貧困家庭の小夜子の力になりたくて、家に匿い食事を用意し、さらに小夜子の父親に掛けられた殺人容疑の真実にも近づこうとする
異なる家庭環境の2人の生活はもはや異文化交流で、それでも別世界と見ないふりをしてしまう私たち大人とは違う
児童虐待・相対的貧困を題材にした社会派ミステリのシリーズ3作目で
私は1作目の「希望が死んだ夜に」がすごく好きで正直1作目を超えられないと…
小学生視点にしてはあまりにも感情が説明的すぎて…こんなふうに言語化できないのでは?と思ってしまうのです…
でも最後に次回作への伏線貼られてしまったから次回作読もう笑
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小学5年生の咲陽(さよ)は、クラスメイトだけどほとんど話したことのないいじめられている小夜子のアパートが見える位置に自室の窓がある。
そこから小夜子が洗濯を取り込んでカバンにつめて座り込んでいるのを見てしまった。
心配になってそっと訪問すると、充血した目の小夜子がでてきた。
家は汚くて変な匂いもするボロアパート。
父親は1週間仕事でいなくなるので、前に住んでいた所のおばちゃんち(親戚ではない)にお世話になるという。
そこで咲陽は「自分の家にこないか?」と誘う。
母にそれとなく「友だちをつれてきていいか?」と聞いたが、おりしも、コロナ禍真っただ中。母は看護師。父はレストラン経営で今コロナ感染するわけにはいかない為、だめだと言われた。
今更「だめだった」と言えず、小夜子はコロナ陰性証明書をもっていることもあって自分の部屋にかくまうことに。
ちょうどその頃、ホテルで夏帆という女性が殺されたニュースが世間をにぎわしていた。ニュースキャスターは「なほさん」と言ったのに、そのニュースをみて小夜子はぼそっと「なつほさん・・」とつぶやいた。
そのあとすぐに警察がた。生活安全課でニュースとは違う意図の訪問だったが、咲陽はそのニュースのこと?と思って聞く。警察の人は「なつほさん」と言う。名前の読み方は、間違って報道されているらしい。ではなぜ、小夜子は本当の読み方をしっていたんだろう?
そしてすぐにまた警察がきた。今度は「裏に住んでる小夜子ちゃんを知らないか?お父さんの行き先をしらないか?」と問われた。
咲陽は、いなくなった小夜子の父親が殺した犯人では・・・と疑い始める。
話はこの殺人事件を軸に進んでいくんだけど、1章が咲陽目線。
母に「家は恵まれているから、困っている人がいたらなにかしてあげないとね」と言われたことが頭にあって、必要以上に小夜子に施してしまう。
それぐらい、子ども。
一方、同い年でも親から虐待されネグレクトされて食べるものも食べれずに育っている小夜子は、もっとしたたか。ほわほわお嬢の咲陽を丸め込むなんてお手のもの。
ベットに乗らないでと言われても、ベットで寝るし、咲陽の分のご飯もケーキも食べつくす。他の部屋に行くなと言われても、姉(すでに外で住んでる)の部屋にも行っちゃう。
「普通」はそんなことしないと思っている。だってかくまってあげているのに、なんで遠慮もないの?だんだん、ちょっと煩わしくも感じている。
何度も警察がきて小夜子を知らないかと聞かれる。ずっとウソをつくのも辛い。
でも、小夜子を引き渡していいのか?ひきわたしたら小夜子は酷い事になるかもしれない。そんなことさせていいのか?
小学5年女子ぐらいだときっとほんとうにこんな風に悩むんだろうなぁ。
私もどっちかっていうと、咲陽タイプの女子だったから、付け込まれたりすると自分がしんどいのに嫌って言えなかったり、下手に大人に言えなかったり。
あ~~もう、つらいねぇ~~っ。
って思いながら読んだ。咲陽の気持ちも分かるし、でもここは大人に任せたらいいんだよっ!って気持ちと。
私的には、結局意外な結���だった。
でもなんでこれを「陽だまりにいたる病」という題名にしたんだろう?ってのはまだつかめそうでつかめてないです(^^;)