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みんなのレビュー424件

みんなの評価4.6

評価内訳

412 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

人間のためでも誰かのためでもなく、それ自身の存在のために息づく自然の気配

2002/01/08 20:57

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:とし - この投稿者のレビュー一覧を見る

 星野道夫はアラスカが好きで26歳のときアラスカに移住し、動物や風景の写真を撮り続けた写真家である。彼の写真には、思わず息を詰めて見つめてしまうような魅力がある。そして星野道夫の文章も写真と同じ魅力がある。

 僕たちの知っている自然は、休日に旅行やキャンプに行く自然だ。僕らはそこで都会の喧騒から離れ、その静かさ、太陽の温かさ、風の心地よさを満喫する。しかし、星野道夫の書く自然はそういうのとは違う。アラスカの自然は、そんな人間に都合のよい自然ではなく、人間の思惑とは関係なく超然と存在する。星野氏は次のように書いている。

 「白夜のツンドラで、カリブーの群れを追う一頭のオオカミを息を詰めて一緒に見ていたこともあった。それもまた太古の昔と変わらない風景だった。人間のためでも誰かのためでもなく、それ自身の存在のために息づく自然の気配に、ぼくたちはいつも心を動かされた」。

 星野道夫は人間の思惑とは関係なく存在する自然の中にいて、そのことに幸せを感じている。この文章からはその幸福感が直接伝わってくる。人間のためではなく、それ自身のために存在する自然、それは人間を拒絶する冷たいものではない。多分僕たちは、この広大な世界が人間の思惑や喜怒哀楽とは全く関係なく存在しているということ、そして自分がそこに属していると感じることに安心するのだ。ある種の重みから解放されるのだ。そのことを知れば、世界は全く違ったものに見えてくる。 星野道夫は、氷河地帯でみつけたオオカミの足跡について書いている。オオカミはそんな高地まで登ってくることは必要ない。なぜそんなところにオオカミがやってきたのか、人間の理解を超えている。そして星野道夫はそんなオオカミとの出会い、お互いに理解し合うことのない者どうしの出会いを楽しんでいるようだ。

 「ぼくは日々の町の暮らしの中で、ふとルース氷河のことを思い出すたび、あの一本のオオカミの足跡の記憶がよみがえってくるのです。あの岩と氷の無機質な世界を、一頭のオオカミが旅した夜がたしかにあった。そのことをじっと考えていると、なぜか、そこがとても神聖な場所に思えてならないのです」 。

 このようなオオカミや自然のあることを心のどこかに留めていれば、僕たちの生活や人生は随分ちがうものになるのではないだろうか。

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紙の本

hontoネットで三浦春馬さんが紹介されていらした記事を読み、読んでみました。

2021/02/14 11:18

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:るい - この投稿者のレビュー一覧を見る

「人の心は、深くて、そして不思議なほど浅いのだと思います。きっと、その浅さで、人は生きてゆけるものでしょう。」という一文に始まり、「人と出会い、その人間を好きになればなるほど、風景は広がりと深さを持ってきます。」正しく、この本を手にしたきっかけです。「離れていることが、人と人とを近づけるんだ」家族など身近である関係であるほど、離れて暮らすと感じることだったり、想いの強い人との関係でも感じること。「誰だってはじめはそうやって生きていくんだと思う。ただみんな、驚くほど早い年齢でその流れを捨て、岸にたどり着こうとしてしまう。」30歳過ぎた頃、当時の着付けの先生に、あなたは欲張りなのよと言われた事。あれもしたい、これもしたいと色々な事をしてみて、結局、一つを選べず、どれも極めていない現状を言われたのだと思います。せめて、ある程度、極めることは大事だと思いますが、この一文に自分の生き方、正しくない事を正そうとする自分、自分のしたいことはしてみる自分、いまだたどりつけない生き方だけど、自分の生き方でも良いと肯定されたと勝手に感じました。
旅をする方の本では、野田知佑さんの本を読んだ記憶がありますが、この本は、体験の裏付けからくる人生を考える本だと思いました。自分が感じた事をうまく言葉で表現できなかったことが文章に表現されていました。手元に置いて、繰り返し読みたいと思う本でした。全集も出版されていて、もちろん写真集も出版されていると思いますので、ゆっくり読んだり、鑑賞する時間を持ちたいと思いました。

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紙の本

アラスカに根を下ろす。

2019/07/12 21:38

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:雨宮司 - この投稿者のレビュー一覧を見る

このエッセイの著者は動物写真家で、カムチャツカで熊に襲われ落命した。そこまでの知識しかなかったが、どのエッセイも充分に楽しむことができた。個人的な好みのエッセイは、「トーテムポールを捜して」。内容には触れないけれど、人間の営為と自然の力を存分に味わえるエッセイになっている。何が豊かさで何が貧しさなのか、時々考えさせられる。好エッセイだ。

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紙の本

風景が浮かぶ!

2019/02/04 07:59

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:しんごろ - この投稿者のレビュー一覧を見る

脳内で、壮大なアラスカの自然の風景が、スローモーションのように、そして、アラスカの人々の温かさと人柄がイメージできますね。文章からも、星野道夫さんの人柄も見えた気がしました。この本でアラスカに旅をした気分を味わえる素敵なエッセイでした。

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2004/10/05 22:39

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2004/10/09 14:27

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2005/04/29 02:40

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2009/11/13 00:11

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2006/03/31 15:17

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2006/07/16 12:23

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2006/08/15 21:42

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2006/10/28 22:19

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2006/10/30 11:02

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2006/11/03 23:08

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2006/11/30 20:59

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