紙の本
安心して悶えられる良作
2022/07/05 01:19
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
階段から落ちてきた篠を助けたことで一つ年上の篠に懐かれた颯太。
天使かと思うほど可愛い彼女に特別扱いされていることに気付き、いくらかの戸惑いや優越感を抱きながら、篠に絆され惹かれていく。
甘酸っぱい青春ラブストーリー。
六つ花先生のヒロインの中でも一番強かであざとかった気がするけど、美少女すぎるせいで苦労して今まで異性間の距離をとってきた結果、自分からどうやってアピールしていいかわからず、素直に姉の助言に従ってたんだろうな、という微笑ましさで悶えた。
二人とも青春しててめっちゃ可愛かった!
距離感近すぎて天使じゃなくて小悪魔やんけって思ったけど、これまでの異性間問題から絶対に颯太に惚れさせたかった篠が自分から落とすならあれくらい必死にもなるだろう。
単純接触効果狙い。知らない人は検索してね。
雑貨屋でヘアゴム選んだときのエピソードがめっちゃ可愛くて好き。
なにより篠の家族がみんな良い人すぎて。
お姉さん、颯太が命の恩人だって聞いて、颯太に悟らせずに送迎する過程で手土産買って家族にお礼にくるの、あの若さでなかなかできない判断だと思った。
可愛いエピソードに全部付箋したらえらいことになりそう。
先輩として出てきた陽介君、著者の書いた作品ではじめて好きになったweb短編の主人公でテンションあがった。
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二人揃って可愛い。
とにかく可愛い。
颯太は本当に大型忠犬。
そして、ちゃんと人を思いやれるいい子だ。
篠の笑顔や颯太への好意を「ふわわっ」と表現するのが言い得て妙。
そんな笑顔をいばら姫こと篠が見せるのは颯太の前だけ。
これで何で付き合ってないのだろう。
という疑問は、後々少し騒動になるけれども、篠があるキャラへの相談時に明らかになる。
何故、颯太への好意を隠そうとしない篠が、最後の一歩をこれほど慎重になったのか。
ならざるを得なかったのか。
美少女は美少女なりの苦労と悩みがあるのだ。
そんな彼女の苦労を(別方向からだが)初期から割と見抜いていた颯太。
だからこそ、篠は颯太に恋をしたのだろう。
篠が敢えて回り道したが、最初からお似合いの二人で、未来は見えていた。
つまり割り込む余地はなかったのだよ、と某キャラには言ってやりたい。
じれったくも胸キュンな恋愛ものに、久々ながら心が若返りました。
お似合いの二人に、これからも幸あれ!
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階段から落ちそうになった篠先輩を助けた颯太。それをきっかけに篠は颯太を好きになっていった。颯太も最初は先輩だからということで振り回されていたが、次第に好きになっていった。
第9回ネット小説大賞受賞作。
ザ・青春純愛物語のようなピュアさがあって少女漫画を読んでいるようでした。
六つ花さんの作品は初めてなのですが、多くの女性向けのファンタジー小説を書いているそうです。
混じりっけのない雰囲気を味わっているようで、キュンキュンしました。
何か「ドロドロ」を期待していた事に、改めて自分の心が汚れているんだと思ってしまいました。
終始、颯太の視点で進行する展開。颯太の心の揺れ動きが丁寧に描かれています。
グイグイ近づいていく篠先輩と振り回される颯太。段々と二人が惹かれあっていく描写は、心が洗われていくようで、羨ましい限りでした。
純度100%で、ちょっと物足りなさはありましたが、久し振りにピュアな気持ちに戻った気分がありました。
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2022/4/29
背の高い無愛想なバレー部の颯太と、ものすごく美人で1人でいると色んな人からナンパされたり声をかけられてしまう篠が繰り広げる少女漫画並み(以上?)の甘い青春高校生活ものの話。
誰も不幸になる人がおらず、終始甘酸っぱい、誰もが理想とするような青春の究極形態が詰まったような小説だなーと思いました。
颯太くんはきっと本当はとてもイケメンだし、篠は、きっとものすごく可愛いい存在なのだろうなと。
篠の颯太に対するアプローチも、颯太が抱く思いも場面をイメージしやすいものだと思います。
読んでてずっと砂糖を食べている感覚というか、小説なのに文章がとてつもなく光っているというか、そんな感じです。
心を浄化したり、ほんのりさせたい人におすすめの小説だと思います。
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階段から落ちてしまった篠ちゃんを、颯太君が助けるというびっくりする展開から始まった物語でしたが、蓋を開けてみたら甘酸っぱい少女漫画のような恋物語でした。
天使のように可愛い顔をしているから、いろいろな男に言い寄られることが多い篠ちゃんと、誰に対しても誠実であろうと忠犬振りを発揮する颯太君の絡みが面白く、見ているこっちが悶えてしまうような甘々な展開ばかりでした。
ブランドとかまったく知らなかったので、途中調べながら読んだりしましたが、女の子はそういうことに詳しいのは当然だよなと思い、リアルな雰囲気が出ている作品だったと思います。
二人がカップルになるまで見届けることができたのは、主人公とヒロインだけでなく篠ちゃんの家族や陽介君のような、魅力的なキャラクターがいたからだと思います。
見ているこちらが、キュンキュンしてしまうような甘々な恋をありがとうございました。