茉莉花官吏伝 十二 歳歳年年、志同じからず みんなのレビュー
- 石田リンネ(著者), Izumi(イラスト)
- 税込価格:748円(6pt)
- 出版社:KADOKAWA
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電子書籍
空高く飛ぶ鳥
2022/11/29 09:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「絶対に失敗する任務」 として山に囲まれたバシュルク国への潜入捜査に送り込まれた茉莉花は、第一関門であった傭兵学校への入学を果たしただけでなく、とんとん拍子で進級して3年生の幹部候補生となり、野外演習に出かけた際にムラッカ国の襲撃に遭遇してしまい、異国人はおろかバシュルク国民ですら立ち入りが制限されている要塞の内側へ避難することになります。
ムラッカ国兵たちが外側の街を火の海にし、内側には避難民たちと共に間諜が入り込んで井戸に毒を入れる可能性を予見した茉莉花は、バシュルク国に窮地を救うため、茉莉花の監視を担っていたアシナリシュ・テュラ軍事顧問官の協力を得て、皇帝の信頼の証として下賜された禁色の小物を売り、バシュルクの傭兵を一部隊雇って両国の停戦合意を目指して作戦行動をとります。
潜入中で身分を偽称しているので、様々な本当と偽の設定を使い分けてバシュルク国とムラッカ国の仲介をこなすという難しい役割を果たします。
この彼女の作戦行動がハラハラドキドキするポイントですね。
もちろん彼女がはるかに期待を上回る外交的成果を上げて帰国するのは予定調和ですが、こうして見事に「出る杭」から「空高く飛ぶ鳥」に変身した彼女の周りは今までとは別の意味で騒がしくなり...次巻へ続きます。
一体彼女は今後、どんな活躍をするのか、そして皇帝・白陽との「恋人ではない好き合う関係」はどう発展していくのか楽しみです。
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恐ろしいほど
2022/03/19 09:43
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投稿者:Apple - この投稿者のレビュー一覧を見る
急速に成長していく茉莉花ちゃん。
今ちょうどウクライナとロシアの紛争のニュースを片目に
この本を読んだところなので、
茉莉花ちゃんならどう休戦させるかなぁと思いつつ。
現実はこの話みたいにうまく進めるのは難しいけれど、
物語なら純粋に楽しむことができる。
彼女の心の葛藤と成長をこれからも期待したい。
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