歴史が後ずさりするとき みんなのレビュー

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投稿者：とめ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

イタリアから世の中を見て、歴史は繰り返される、それどころかむしろ昔の状態に戻りつつあると、出来事の分析・解釈が有益な教訓となることを洞察した書。

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投稿者：かずさん　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

著者はイタリアで有名な思想家・評論家。題名に惹かれて購入。現代の出来事を過去の出来事と対比させたり歴史的事件を取り上げ丁寧に自分の考えを述べている。
ただ、思想や考えの底にはイタリア人の持つ宗教観や歴史解釈があることを忘れないで読む必要があると思った。原著の題名は解説によると「エビの歩き方で熱い戦争とメディアのポピュリズム」。エビの歩き方はイタリア人から見ると後ろへ下がるような歩き方から本来前進しなければならないのに後退している（昔の状態に戻る）ことを意味しているとの事。原著の題名の方があっているかもしれない。最後の方の死生観・インターネットとの付き合い方等は共感するものがあった。