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老舗の法衣屋さんで、代々辻占師
2022/07/01 23:34
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ほぼ無職に近いカメラマンの青年が、老舗法衣屋さんで代々辻占をしている青年のところに厄介ごとを持ち込み、事件の真相に近づいていきます。
辻占で真相を暴くというより、キチント論理的にたどり着きます。ただ、きっかけは辻占だったりします。
気が付かずにするりと読んでしまいますが、まぁ全然OK。後から「あーあそこのアレね」って感じ。
カメラマンの青年が無計画無自覚に首を突っ込みますが、彼が繋ぐ縁でちょっと孤独だった法衣屋青年の生活も賑やかに。
最初は嫌がってた様子だけど、だんだん救われていくのです。
紙の本
設定がブレブレ
2023/12/24 10:31
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
失せもの探しはどこ行った?
占い出てこないよ?
根拠のないサジェスチョンもいつの間にか無くなってるし。
法衣屋さんなんて、全く関係ないし。
探偵役は、ただの友達で十分だったっていう話。
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2022.7.13読了。
犯人が敢えてトリックを使用しなければならない必然性があまり感じられませんでした。そのトリックにもやや無理があったように思います。
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ちょっと分かりにくい部分もあったけど、好みで面白かった。
ただ安見がなんの役にも立ってないのが気になる。
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短編集で、どれも練られたトリックが使われているが、ちょっと確実性に乏しいか。偶然うまくいったけど、予期せぬ出来事があったらアウトよね、という大人数を前にしての一発勝負が目立った。犯人の動機が強いだけに、だったらもう少し地味で確実な方法があるのでは…と違和感。
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易占+本格ミステリーという面白い設定。
探偵役は京都の細い路地裏にある古い法衣店(法衣や袈裟などを扱う)を営む六角聡明26歳。
最初の依頼者で、その後は友人として助手として側にいる同い年のカメラマン・安見直行と共に様々な事件のなぞ解きに挑む。
犯人はどうやって被害者が歩いている場所にピンポイントでコンクリートブロックを落とし死なせることが出来たのか。
犯人はどうやって襖一枚隔てた先で起きていた直行たちに気付かれずに殺人を実行出来たのか。
犯人は映画館内でどうやって周囲に気付かれずに被害者の首を折ることが出来たのか。
犯人はどうやって込み合ったライブハウスの中で被害者を刺し消え去ることが出来たのか。
様々なハウダニットが展開されて楽しいが、映画館の話のように他の話も出来れば図解が欲しかったものもあった。
六角は名探偵キャラらしく不愛想で言葉遣いにも容赦ない。出会い頭にいきなり予言めいたことを言うのも占い師らしく、それが実際の事件だったり出来事ときちんとリンクしているのも面白い。事件と関わっていることもあれば小さな出来事である場合もあるけれど。できればすべての話で占いを絡めて欲しかった。途中作家さんが面倒になったのか、ただの探偵ものになってしまった話もある。
ただ他の方のレビューにもあるが、ここまで凝った方法を取らなければならかったかと言われると少々疑問。もっとシンプルな方法でも良かったとは思う。ただ読み物としては楽しめた。
最終話は十四年前の、六角の母親が入院中の病室から消えた事件。以来、神隠しの病室と呼ばれるその因縁の病室に六角自身が盲腸で入院することになる。
非常に苦い事件ではあったが、六角自身かなり前にそういう覚悟はしていたようで受け入れている。
代わりに安見が走り回って頑張っている。
安見がとにかくお人好しで、六角曰く『安見カモ行』に名前を変えろと言われるくらい人を信じやすい。だがその分六角が冷静に物事を見ているのでちょうど良いバランスだろう。
ちょっと残念だったのはユーフラテスという、『写真にたまに映り込む』のだが『誰も実際には姿を見かけへん』猫が、安見が撮った写真に写っていただけでその後は触れられなかったこと。たぶん表紙に描かれているのはユーフラテスだと思うのだが、何か事件の解明のきっかけを作るとか、六角・安見コンビを手助けするために現れるとか、そういう設定だと面白かったのだが。
シリーズ化を睨んでいるのなら、猫好きとしては続編ではぜひ登場させてもらいたい。
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【収録作品】第一話 431秒後の殺人/第二話 睨み目の穴蔵の殺人/第三話 眠れる映画館の殺人/第四話 照明されない白刃の殺/第五話 立ち消える死者の殺人
お人好しのワトソン役と不機嫌なツンデレタイプの探偵役のバディもの。
無理筋のトリックが多い。第一話は証拠の残し方が杜撰すぎる。本人より先に誰か死ぬよね。というか、どれも証拠が、そのために作られたみたいに不自然。ただ、第五話は大病院で、タイミングによっては、ほんとに身内がいなければできそうな話でぞっとした。
……で、占い要素は必要?
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法衣店を営んでいる六角とカメラマンの直行のバディもの。
辻占要素はほとんどなく、六角の観察眼とトリックを暴く推理力で事件が解決していて、設定として必要あるのかなと、思いました。
トリックは面白かったですが、なんだか現実性に乏しかったです。そして、あまり「京都感」もないように感じました。
あまり直行は活躍してませんでしたが、直行がいないと六角が事件に関わることがないので、必要な人材かな。
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新人作家さんのデビュー作。凸凹コンビのキャラクターが良い味出していてユニーク。5作の短編集ですが、謎解き要素がしっかりしていて軽めのイメージとは裏腹の本格的雰囲気もたっぷり。探偵役の耳馴染みのない職業が生かされる場面もあって、これからの作品も大いに期待しています。
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京都を舞台にした探偵ミステリー、陰のある辻占師とお人好しのカメラマン。ドラマにしたら誰がピッタリだろうと読後は、思わず勝手にキャスティングしてしまった。1話毎に謎解きのレベルが上がり、後半は一気読みした。
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新米カメラマン『安見直行』、辻占家系の法衣店主『六角聡明』コンビが殺人事件のトリックを解くミステリーとオカルトの融合連作短編集
ふたりを紐付けたのは安見が撮った一枚の写真
そこに写っていたのは…
京都の一年を背景に、六角のゆったりとした京ことばで真相が綴られる。
魅力的なキャラクターの登場に是非シリーズ化をお願いしたい作品です。
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京都を舞台に、法衣屋の探偵役とカメラマンの助手が謎を解く連作短編集。
不可能犯罪や超常現象と思われる出来事が合理的に解明されるのはすっきりする。物理トリックの話が多く、少々現実性に乏しいような気がするとのと、後半になると占い要素がなくなってしまうのが残念だったが、総じて面白かった。ドラマ化にもよさそう。
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老舗の袈裟店主・六角が鮮やかに事件を解決するハウダニットに特にこだわった5つの事件。1話目で事件を持ち込んだカメラマン・安見が2話目以降でパディとなりライトな感覚で読めるが、トリックは濃厚で読み応えあり。さらに種明かしの後には、店と共に受け継がれる「辻占』がジワリと効果を高める二重構成。最終話の六角の14年前の事件はストーリー的にも良かった。思っていた以上に面白かった!続編希望。
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2歳の息子と図書館に行き
彼が棚から取り出す本を1冊借りてみようチャレンジで
出会った1冊。
絶対に自分では選ばない本だったけど
サクサクと読めて読みやすかった。
けど、
直行がカモすぎて共感が難しかった。笑
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カメラマンの安見直行は、幼いころから慕った恩人・松原京介の不可解な死亡事故を他殺と証明するため、祖母の助言により京都の失せ物を見つけ出すことができる六角法衣店の店主・六角聡明を訪ねる…。
探偵役のクールで無愛想な六角と単純でお人好しのワトソン役・直行とを主人公にした京都が舞台の連作ミステリー。
最初は、六角が冷たすぎて『うわぁ、苦手なタイプの探偵かな』と最後まで読めるか不安だったが、読み進めていくうちに六角にも無愛想なだけで人間らしい面も見られてサクサク読めた。第1話の最初では事件の話を聞くのも面倒がっていたのに、話が進むと悲鳴が聞こえたら即駆けつけるようになるってめっちゃ探偵らしくなってる。
第1話と最終話以外は、犯人にもそれ相当の殺人を犯す理由があり、被害者にあんまり同情できないなぁ。
最終話では、六角の過去も明かされる。きれいにまとまった一連のミステリー。面白かった。