紙の本
先入観からかもしれないが、「モーニング」らしい仕上がりになっているように見える
2009/06/28 23:21
13人中、13人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
マンガ家が特定の出版社の専属のようになってしまって久しい。かつての手塚治虫のように、超大御所ともなればあちらの出版社の雑誌、こちらの出版社の本というように作品を発表することができたのだろうが、今ではそんなマンガ家は極めて少ないように思う。
そんな中であの浦沢直樹の作品が小学館の雑誌ではなく、講談社の雑誌に載ったのだ。最初その話を聞いた時には耳を疑った。連載開始の雑誌を本屋で見た時には、タッチを変えたマンガだったので、「それもありか」と思った。
だが、こうしてまとまって読んでみると、やはり浦沢直樹だ。浦沢直樹も、超大御所の仲間入りをしたんだなあ。
などと思いながら読み進めてみると、これまでの作品と多少異なっているようにも思えてきた。
「サンデー」と「マガジン」を取り出してみるまでもなく、小学館と講談社のマンガにはそれぞれ特徴というか雰囲気がある。小学館系は基本的に絵柄は大人しくきれいで、ストーリーも明朗なものが多いように思う。対して講談社系はタッチも多少荒々しくマンガと言うよりは劇画であり、ストーリーも波瀾万丈のものが多いように思う。
そして、これまでの浦沢作品はやはり小学館系につらなるところにあったと思う。
これに対して本作は、絵柄こそ『20世紀少年』や『MONSTER』と変わらないが、全体的に良くも悪くも荒々しさがみられる。ストーリーはまだ1巻だけなので何とも言えないが、それでも実際の出来事を組み込んだところなどはやはりこれまでと違っていると言ってもいいのではないだろうか。
講談社系の雑誌で描くことが先にあったのか、このような話だから小学館系より講談社系が良いと判断したのか、浦沢とストーリー共同制作の長崎の意図したところはわからないが、確かにこれなら「スピリッツ」や「オリジナル」よりは「モーニング」かなと思えてくるから不思議だ。
太平洋戦争後の社会的な事件である下山事件がカギになっているストーリーで、どこまで楽しませてくれるのか。期待をこめて星5つとしたい。
投稿元:
レビューを見る
帯表
そのコウモリは“闇”か“光”か!?
戦後最大の闇・下山事件に巻き込まれた日系漫画家ケヴィンは、その背後に歴史そのものを操る巨大な組織の存在に気づく!!
カラー原稿23ページの大ボリュームを完全収録!
帯裏
1949年、アメリカ。
『スーパーマン』『ワンダーウーマン』と並ぶヒットシリーズ『ビリーバット』を描く日系人気漫画家ケヴィン・ヤマガタ。
彼の前に、以前同じキャラクターを日本で見たという人物が現れる。
ケヴィンは、真偽を確かめるため、戦争の傷癒えぬ日本へと向かう・・・!?
投稿元:
レビューを見る
凄く面白そうなのに★みっつ!なのは、あくまでも「面白そう」であって、まだ結論を出したくないから。www
ってか、本来なら、続きが気になり過ぎていじいじするのが嫌なので、浦沢直樹の作品はある程度の冊数が溜まってからでないと読まないようにしているです(!)が、今回、友人が貸してくれようとしたものをつい数ページ見て、嗚呼、もう、「続きが気になる呪い」に呪われてもいいから読んでしまおう、と、覚悟を決めたのだった。
というのも、まぁ、ざっくり話せば「BILLY BAT」という漫画を描いている漫画家が主人公で、漫画好きには堪らない、いわゆる「漫画in漫画」なサスペンスなわけで。。。(見てないけど、「HERO」とカブる設定?)
...。
惹かれないハズ、無いじゃない!?
期待大の作品ですが、まだ1巻が出たばかりなので。
私の様に続きが気になる呪いでいじいじしたく無い方は、もうあと数年お待ち頂くことをオススメ致します。
投稿元:
レビューを見る
おもしろいけど、最後まで語りきってくれるかどうか今から心配だ。『イリヤッド』も最後にもう一声という感じだったので長崎さんの問題なのだろうか。「大団円」が読みたいのだ。
投稿元:
レビューを見る
先行きよめず
ドキドキワクワクです。
主人公がイケメンでない所が残念ですが
これがまたいいのかも。
投稿元:
レビューを見る
■あらすじ。
1949年。人気漫画家がキャラクターを盗作しちゃったかもって。それでやけにミステリアスな世界に足を踏み込んでしまうことに。
■漫画感想文。
俺の中でなぜか今人気絶頂の浦沢さんですが、またしてもやってくれてます。
後半部分なんて、一体どうなっちゃってるの?または、どうなっちゃうのってな感じで、読者をこの世界に惹き込み翻弄していきます。
すっごいたくさん伏線が張られた状況なので、早く二巻が出ろって思ってしまう内容です。
投稿元:
レビューを見る
新連載。まだまだ始まったばかりなのでこれからどうなるか。
「モンスター」みたいな話だったらあまり好きじゃないんだけどおうおう。
投稿元:
レビューを見る
タイプとしては20世紀少年やPULUTOを履修するものか。
確かに面白いし良く出来ているけど、なんかこうもうお腹一杯というか…そろそろ長崎臭のしない別のタイプの話が読みたい。
政治を扱うのはいいが思想を主張しすぎる点が難。
この手のスタイルのマンガとしては最高レベルに練られて高レベルな所にあるのは否定しないが、
どんなに高品質でも同じ手だと手の内が見えてしまうというか、読者も飽きるのでは。
さすがにウマイと思ったアイテムは下山事件をもってきたり、白州次郎を持ってきたり、
アメコミや日本の漫画黎明期の漫画家を描いたあたり。
紙芝居作家から漫画家に転身した人は多く、水木しげる先生なんかが有名な1人。
手塚先生をしばしば引用するのは長崎氏ならではか。(まぁPLUTOも描いたしね)
※長崎氏は若いとき手塚番をしている
新宝島はあんなにも有名な作品だが、実は原作は手塚ではなく、のちに原作者と揉めている。
まだ組んだ当時は手塚はただの新人作家で今で言うネーム作家と作画家のような立ち位置だった。
だが新宝島が注目されたのは、当時まだ芝居の描き割りのようなコマと演出しかなかった漫画界に
映画演出を持ち込み、多彩なアングルで見せた手塚の技術によるものだったのは周知の話。
投稿元:
レビューを見る
浦沢さんの新作。
まだまだこれからが楽しみです。
2009.8定価購入 / 2009.8読了
投稿元:
レビューを見る
全く前情報を入れてなかったので(オビすら読んでなかった。汗)、これが『下山事件』と関連した話だと知らずに読み進めていった。ある意味純粋な驚きがあってよかったけど(笑)。物語の設定もさることながら、登場人物たちの描写が緻密でおもしろい。今後どんな展開になっていくのか楽しみな作品。
投稿元:
レビューを見る
この1巻だけではなーんもわからない
でも最後に来ると「これからどーなるんだ!!」っと期待を持たずにはいられない!下山事件の真相は??
現実と非現実を織り交ぜてしまうところが
ワクワクさせる
白か黒かどちらをみたのだろうか??
投稿元:
レビューを見る
また浦沢さんの新しい本が出ました☆
この人の漫画にはホンマのめり込んでしまいます!!
まだ1巻しか出てないけど、いきなり謎めいていて浦沢ワールド全開で今後の展開に期待が持てます☆
投稿元:
レビューを見る
まだ1巻目なのでなんとも言えませんが、今後の期待を込めて★3つ。どんな展開になるのかまだ読めないわ。
投稿元:
レビューを見る
2巻まで読みました(…借りました)。
浦沢さんの作品は”最後まで読まないと(いろんな意味で)わからない”ので、まださっぱりわかりません。
が、ちょこちょことしたエピソードの面白さはありますね。
とくに2巻は好きでした。
これからが楽しみですが、先が長そうです。
投稿元:
レビューを見る
2巻まで読みました。
浦沢節、いろんな話が絡み合っていて、読んでてドキドキ。
あっと言う間に2巻読み終わりました(^^)
特に実際の事件の話が絡んでいて、その事件の詳細を知らなかったので、思わず、ネットで調べてしまいました(笑)
で、また読み直したら楽しさ倍増!!
話の中に出てくる実際の人物や、事件を知ると、もっともっと楽しめると思います(^^)