全国民が豊かになる　最強の地方創生 みんなのレビュー

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投稿者：akihiro　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

東京の経済が発展したのは、充実した鉄道や高速道路のおかげである。一方で交通インフラが整備されていない地方では、生産したサービスを消費者に届けるのが難しく、経済発展に限界がある。日持ちしない生鮮食品や、生産と消費が同時になるサービス業は尚更その影響を受ける。
民間企業が競争原理に従うのはいいとして、交通インフラに格差がある自治体に競争原理に基づく政策を適用しても、首都圏一人勝ちの出来レースにしかならない。
自治体が自身の予算でインフラを整備するのは難しいと思うが、国は建設国債を発行することで資金を調達できる。子ども手当などの現金支給は消費されたら終わりだが、整備されたインフラは資産として残る。
地方創生をテーマにした本ではあるが、政府は財政出動して実質賃金を上げる環境を整えるべきという主張は、著者のほかの書籍とも共通している。