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最近「書く」ということに興味を持ったので手に取りました。
このような小説の書き方みたいな本を読むのは初めてだったので興味深く読み進むことができました。
どのように語るか、どのように書き進めていくかということが分かりやすく書かれているように感じます。
これから小説を書こうという人が基礎の部分を学ぶために読むといいかもしれません。
また小説を書かない人でもこれを読めば小説を読むときに、小説がどのように書かれ、作者が何を思ったかを意識する手助けになるでしょう。
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ちょこちょこ出てくる村上春樹の分析が面白かった。
その他の参考文献も。
いやいや内容も勉強になった。
特に私小説は自分の一番知られたくないことを書け、というあたりとか。
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島田雅彦による小説の書き方指南書。小説の書き方や考え方を論理的に解説する。
普段はあまり小説を読まないので、小説技法については気にしたことがなかったが、これを読むと小説家はさまざまな技法を駆使し、緻密に設定しながら書いていることがよくわかる。小説をジャンル、構成、書かれる対象、語り手、対話、描写、視点、時間、言葉、書く目的等の要素別に解説しており、小説を書くためだけでなく、読む際にも参考になると思う。ただこの本に書かれている内容は、非常に緻密で、著者にとっては最低限のルールなのかもしれないが、これから小説を書きたいと思う初心者には、かなりハードルが高そうだ。著者は、小説家を目指すのであれば、このルールを踏まえたうえで更に個性を持たせることが必要と説く。各章の最後にトレーニングの課題があり、これを実践してみると自分の能力がよくわかる。(自分は小説家にはなれそうにないと自覚できます)
小説の読み手側としては、作者の力量を推測するのに役立ちそうだ。
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身もふたもない言い方からはじめますと、小説のみならず、あらゆる表現活動を行おうとする際、自分の無意識のパワーなどというものを過信してはなりません。この〈特別な私〉が主体であれば、カメラのシャッターを切れば自意識が反映されたすばらしい写真が撮れ、舞台に立てば魂の叫びが観客の心を打つ演劇表現になる……などとは、ゆめゆめ思ってはならないのです。
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分類されているのでポイントが把握しやすい。
百科全書的小説の執筆を目指して、得意分野の知識をより深めようというのは面白い
なんかところどころ鼻につくがノウハウ本だしまあどうでもいいか。
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あの島田雅彦も年取ってずいぶん説教くさくなったものだな、という感想は措いて、かなり具体・実践的な「小説の書き方」指南書。特に創作への関心も意欲もない者にとっても、「小説の読み方」の参考になる。
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琉球大学附属図書館OPAC
http://opac.lib.u-ryukyu.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA8943619X
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2021/2/7
作家がどういう動機から、何のために、具体的にどのように物語を創作するのかのヒントが散りばめられている。小説を「いかに書くか」と併せて「いかに読むか」とも読め、一石二鳥。それに付随した雑談(法政大学の講義をもとに書かれた本だから?)もとても勉強になる。
一つだけ印象的な一節を書き留めておこう。
「ドロップアウトとは、たんに負け組になることではなく、勝ち負けを超越することです」
→李白や杜甫
メモ
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文学全集の冒頭だけ読み漁り、文豪たちが読者をワクワクする世界にどのように引きづり込むかを体得。
人は放っておいてもストーリーテラー
個々の書き手が辿りについた技術の集大成こそ文学
ロマンスは定型 小説は自己批評の精神
冒頭にWhy?を強めに
日本の近代文学は貧富の差の縮小を目指していた
→文化の政治性
ありきたりな名前は読者が自分のことを書かれていると思い込むような仕掛け
日本は日記という形式が尾を引く
文学は世界を豊かに見る窓
東京は地方の植民地化を受けた 歴史がない
韓流ドラマの記憶喪失は徴兵制
ドイツの民族統一 → ロマン主義
文学は人の怪物性を暴く
文学は、そのイマジナリーな時間を最大限もてあそぶことができるというメリットを持っています。
→文学の包容力