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うおう。表紙新装版にかわってるよー。
2006年読了しましたが、本屋に行ってみたらハヤカワ文庫フェアーをしていて、表紙が新しくなった『闇の左手』を見つけて、購入してきてしまった。
ル=グウィンの絶版本、もっと復活してほしいのと(表紙新しくなったらきっとまた買っちゃうなぁ)、未訳作品を出版してほしくてね。
2008.09.20.
+ + +
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読もう読もうと思ってて、やっとこさ。
読書もタイミングがだいじだ。
(いま「強い物語。ハヤカワ文庫の100冊」フェアをやってますが、その展開棚に
平面置きになってたので買いました)
ゲド戦記意外のル・グィン作品は実は初めて。
たしかに、強い物語。舞台が惑星「冬」で雪と氷の世界なので、とても静かなイメージ。
情景が浮かんで、行ってきたみたいな気分になるのが不思議でした。
書かれてから長年経っていても、色褪せていない。
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ジブリでアニメ化された「ゲド戦記」の作者。
「ゲド戦記」は児童向けとして書かれてるものだから読みやすいけど
これはちと哲学的で、初めて読んだとき中学生だった私には半分くらい理解できなかった…
でも何かずっしり心にくるものがあったりして心に残ってて最近また読み直したいと思ってます。
この他に映像化された「天のろくろ」という映画があるけど
これもル・グィンの世界観がかなり忠実に再現されてる…と私は勝手に思ってます。
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「ゲド戦記」でおなじみのル=グインのSFです。
ル=グインは行間に意味を持たせるのが上手だなと思います。本当に言いたいことはそこにあるんだと読者にわからせる…読者が脳内変換するのをちゃんと見越している…。だから、ゆっくりとその世界に浸りながら読みたいですね。
読者の知的好奇心より情緒の種火をおこして満足させる種類のSFという感じを受けました。ああ、自分にはこういう感情があったんだ…と気づいたりします。一歩間違うとなんのこっちゃというリスクが高いのが難です。
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あのル・グインの名作SF!
ぶっちゃけ「ゲド戦記」より好きです。
でもどうもSF慣れしてないと読みづらいみたいで。
昔「ゲド戦記」を貸してくれた人に、お礼のつもりで貸したら返ってこなかった…
その人は面白い本を貸すとすぐ読み終わって「すごく面白かった!!」と興奮気味に返してくれるのです。(笑)
でもお気に召さないと、いつか読むつもりで借りてる事を忘れちゃうみたい…
そういえば大学生の時、西洋美術史の授業中、この本を読むのを止められなくて困っちゃいました(笑)
その授業も好きだったんですが面白さに本が閉じられず…
SFが好きでこの本を未読の方がいたらぜひご一読を。
2006/08/09
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翻訳の問題もあるかもしれないが、主人公の感情の変化についていけなくて、読むスピードが出ず、ストーリーがしっかり頭に入ってこなかった感じ。
もいっかい読めば少し違うかも。
2009年12月頃読了
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今となってはジブリのアニメ「ゲド戦記」の原作者としての方が有名な、アーシュラ・K・ル・グィン。「ゲド戦記」は一般的なジャンル分けではファンタジーに属する作品ですが、この「闇の左手」もひょっとしたらSFよりもファンタジーなのかも、いや、そもそもそうしたジャンル分け自体が無意味な作品なのかも、と鴨は思います。たぶんル・グィンにとっては、SFとかファンタジーといったジャンル分けは別にどうでも良くて、異世界に生きる人々の心情を丹念に描くことこそが重要なことなんじゃないかという気がします。この先何年か経って、ふと読み返したくなるような作品なのかもしれません。
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闇の左手・・・題名だけで何が書いてあるんだろう?とドキドキ出来る。
そんなル・グインは現代の語り部と・・・誰かが言ってましたなぁ。
ちなみに、グインサーガ(栗本薫)のグインはこの人の名前から頂いたそうな。
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歴史の一部分を拾い上げたような物語。これより前にも物語があり、これよりあとにも物語がある。それを感じさせる流れ。未知との出会いの苦痛と喜び。
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まだ人類が宇宙へ出るすべを持たない惑星・ゲゼン。主人公は、極寒の惑星であるその地に、広大な宇宙を結ぶ人類の同盟・エクーメンの使節として、ひとり滞在している。ゲゼンに存在する国々の代表者に、同盟への門戸を開かせるための説得役として、彼らを刺激しないようにと、何の武装ももたず、たったひとりで。
その地に住む人々の体は、外見は主人公たちの種族とそれほど極端な違いはなかったが、ひとつ、大きな差異があった。彼らにはきまった性別がないのだ。およそひと月に一度、彼らはケメル期と呼ばれる時期を迎え、パートナーをそのつど獲得し、その期間だけ性別を得る。
ゲセン人は閉鎖的で、なかなか主人公の説得を容れようとしない。どうにかして彼らを説得しようと苦闘する中で、やがて主人公は彼らの政治的陰謀に利用され……
アーシュラ・K・ル・グウィン。(※この本ではグィンと表記してあります)ゲド戦記の作者さんです。
もともとはSF界で有名な方で、そのことは前から聞き知ってはいたのですけども、ようやく買って読んでみたのでした。もっと早く読めばよかった! むしろゲド戦記よりもこっちのほうが、個人的にはツボだったなあ。ゲド戦記もよかったですけども。
序盤には少しとっつきにくいような箇所もありましたが、読み進めていくうちにぐいぐい引き込まれました。両性具有の人類が、それゆえの独自の文化を持ち、習慣を持ち、神話を持っている。現実離れした異空間なんだけど、そこに感じられるたしかなリアリティー、異世界の手触り! こーいうの大好きだー!
本の後半は、主人公がゲセン人の青年・エストラーベンと二人、生き残る道を探るために、氷に閉ざされた地を決死の思いで行く道行。飢えと寒さにさいなまれる過酷な道程と、その中で生まれる異種族間の友情。序盤はどちらかというと淡々と進むんですが、一転してドラマチックな展開に。
人間ドラマもよかったんですけども、氷雪に閉ざされたその星には大型動物がいなくて、高カロリーな食料がないので、頻繁に食事を取るのだとか、雪の種類や状態を表す語が六十通り以上もあるだとか、そういう設定に猛烈にときめきます……
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ヒューゴー賞/ネヴィラ賞のダブルクラウンだが、表紙間違えてない?というくらいつまらない。「セブンイヤーズインチベット」のほうがよっぽどエキゾチックだった。
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精緻に構築された世界に圧倒されます。淡々とした感じの語り口なので、前半少し読みにくかったのですが、半分を越えたあたりからの怒涛の展開のおかげで一気に終わりまで読んでしまいました。
一番大好きな主要人物のラストに少々納得がいかないのですが、まぁ、最善の努力を重ねた末の運命だから仕方ないのでしょうね。かの人の切望した未来は確かに開かれたのだし。
友人に貸していただいた一冊でしたが、自分でも買ってしまいました。世界観も思想も深いので、何度も読み返したくなります。
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すげーもん読んだ……。
友人お薦めの一冊。読んで薦められた意味がわかりました。
随所に挿入された聞き語りがこちらの想像力をかきたてます。
『ブリザードのむこうがわ』を二人は渡ったんだなあ。
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「光は暗闇の左手、暗闇は光の右手」
惑星<冬>では性別がない。西暦49世紀、遺伝子実験が行われた結果、惑星<冬>の住人はすべて両性具有である。惑星<冬>は人類社会の中でも特異なものである。<冬>には戦争がないが、暗殺は多い。そんな社会にゲンリー・アイは翻弄される。
この小説の大きな特徴は二元論ともみられる。光と闇、生と死、男と女、背信と忠誠、恐怖と勇気、そして右手と左手。しかし2つの項が拮抗・反発するものではなく、調和し、相互に意味を引き出す。
星のようにちりばめられたシンボルと詩的でレトリカルな文体で、惑星<冬>の説話なども織り込まれる。作家の想像力と構想力にただ圧倒される小説であり、半世紀たった今なおエポック・メイキングな小説。
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西の善き魔女5巻のサブタイトル、『西の善き魔女』その人であるル・グィンの作品ということで読んでみた。
普段まったくSFを読まないせいか、世界観に入り込むのに時間がかかった。硬い翻訳文の影響もあるかも知れない。
人称がすべて「彼」なので読んでいて「や」のような感覚になったり。