投稿元:
レビューを見る
45歳メタボ中年男の桃地政念は、肝臓がんで余命一年を宣告された女性ヘリ操縦士のシングルマザー彩子を追って、舞鶴にある海上保安学校の教官に。
命と向き合いながら、彩子や学生たちに寄り添う日々、熱くて真っ直ぐな桃ちゃんに何度も涙してしまった。五森祭での桃ちゃんの『私の主張』は、圧巻! 彩子の夫だった当真の死、罪悪感、そして死者に対する決別と彩子へのプロポーズ。彩子も悠希も後悔することなくてよかった。
涙だけでなく笑いも随所にある良書だった。
投稿元:
レビューを見る
一途。
メタボな中年桃地と、海上保安庁の学生たちが共鳴する、教官・学生の立場を超えた、それぞれの青春物語。
こうしたい、こうありたい。
成就しても、その途中で挫折したとしても、その姿はとても美しく羨ましく尊い。
大切な人を何年も思い続ける気持ち、世の中や、人の役に立ちたいという信念から職業を志すということ。
とても眩しくて、これぞ、小説が存在する意義なのだ、と感じ、2回続けて読み返してしまった。
読みたい、と思わせてくれた、フォロワーさんたちのレビューに、改めて感謝したい。
投稿元:
レビューを見る
愛する人のために力を尽くし、教官として学生たちを暖かく、時には厳しく指導する桃地を応援したい気持ちになる。出産を躊躇う鐵教官に、後進のために道を広げるよう後押ししたのはいいなと思った。
投稿元:
レビューを見る
感想
海保学校の熱血物語。主人公の桃地はちょっと頼りないところがあるものの決める時は決める姿がかっこよかった。
あらすじ
桃地は海上保安庁の主計に勤めて、20年、独身だ。ある日同期のマドンナでヘリの操縦士の高浜彩子が訪ねてきた。彩子は肝臓がんで余命1年だという。桃地は居ても立っても居られなず、彩子の入院する舞鶴に異動願いを出す。
赴任した桃地は自殺者が出たクラスの担任をすることになる。学生の1人から彩子の病気を治す方法として生体肝移植を知らされる。家族が肝臓を提供できるため、桃地はダイエットして脂肪肝を治すことと、彩子にプロポーズを受け入れてもらうため努力する。また、彩子の息子が海保学校に入る予定だったが、母親のために断念するというところを桃地が説得して入学を果たす。
彩子と無事結婚して、肝臓の適合を調べるも、桃地とは不適合であり、移植を諦める。残された道は息子から肝臓をもらうことであったが、息子の身体を傷つけたくないと彩子は頑なに受け入れないのであった。
桃地はクラスの学生が卒業出来るように導きつつ、彩子が生きられる道を模索する。
投稿元:
レビューを見る
ブクログで、良く目にするので気になって読んでみました❗素敵な本に出会えて ブクログ に感謝です。
シリアスな内容で、何度も何度も涙が溢れるんだけど登場人物皆、愛おしいキャラクターばかり。
泣いたり、クスッと笑ったり忙しかったです!
あと、日本の海を守っている海上保安庁のお仕事の内容を知ることが出来て良かったです。
投稿元:
レビューを見る
青春物。読んでいて清々しい程のストーリー。桃地みたいな指導者がいたら楽しいだろうな。
青春ものと、命のあり方を考えさせられる本