紙の本
余命までの過ごし方
2022/11/01 19:53
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
余命宣告を受けた人々の残された時間をどう過ごすかの短編が4話。もちミステリー。
一話目はいかにもイヤミス「そうそう、この感じ。大好き」って思いました。
人の悪意に満ちた話、感動的な話、残された人へ希望を託す話など幅広く楽しめる。
紙の本
終活はさまざま
2022/08/13 18:32
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
人生の終盤に入り、「終活」という言葉に過敏に反応するようになった。その反応のひとつが、この短編集を手にしたこと。4つの終活にまつわる物語が、ミステリーとして、心を震わせる物語として展開される。特殊詐欺を窺わせる物語だと思いながら読み進め、愛護に驚愕の展開が待ち受ける「最後の終活」。売れない芸人の終活を描く中で、余命わずかの中でもがく姿と死神が絡む「お笑いの死神」。決まりきった形は終活にはないと思うが、自分自身の終活を進めていく上で、起点となりそうだ。
紙の本
4つの物語です
2022/11/05 20:03
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投稿者:あや - この投稿者のレビュー一覧を見る
全部私的には面白かった!
こんな風に分解しちゃうんだ、、
とか思いつつ本当にこんな事件ありそうだなぁ。っと、、
前作の婚活中毒は見てないんですけど
これがよかったから読んでみようと思います!
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終活とは自分自身の死を見据えた一連の活動を指す言葉。遺言、エンディングノート、身辺整理この物語を読むとこの言葉がしみじみと感じてしまいます。読めば読むほど余命が怖くなります。どのお話も最初はすんなり読めますが結末は意外な展開に心うばわれます。
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余命宣告された40代の資産家女性、妻に先立たれた60代男性、書けなくなっていた60代の小説家女性、売れない芸人の40代男性。
それぞれの終活の話です。私は小説家の終活が1番読後感が良かったです。とても読みやすかったし、面白かったです。
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人生の終わりをテーマにした短編だが「そっちかー」だったり、ほろりとしたり、ミステリー要素あったりで楽しめる1冊。最後のお笑い芸人のお話、とても良かった。
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イヤミス的なのは最初のSDGsな終活。ちょっとホッコリしたのは次の最後の終活。頑張りたくなるのは小説家の終活。死ぬのは変わりないけどハッピーエンドだなと思ったのは最後のお笑いの死神。
どれも読んでスッキリするのと読みやすいので隙間時間にもおすすめ
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2022/07/28リクエスト 1
どの話も、おもしろかった。
一番は
最後の終活。
浩未(ヒロミ)という名前の息子を持つ父親。独居老人を狙う詐欺師を自分の息子だと勘違いして、優しくしてくれることに、嬉しくなる…
でも、何か大切な話をしていた最中に車に突っ込まれ即死した妻とのあの時間がうろ覚えで、何だったのか思い出せない。
結果的に、ヒロミと名乗った男は息子ではなかった。
息子は大学で上京して妻と一緒に買い物したり化粧を覚えたりして女性になっていた…
その息子(今は女性)の浩未を認められず妻と口論になっていた…
詐欺師に騙されたとわかり、妻のことも息子のこともわかろうとしなかった自分は、天涯孤独になってしまった。
その中で、息子が帰ってきて、今まで認めることができなくてゴメン、となる。
SDGsな終活
病院で働く理由は、資産家で余命のある女性を狙い、遺産をかすめとるため。ピッタリの相手を見つけ死を待っていたのに相手はお金があるばかりに、未承認薬にまで手を出し、元気になってしまう?取り分がなくなると思い殺そうと思ったところ、相手は一歩上で、彼の狙いをわかっていて殺され庭に埋められる…
小説家の終活
かつてはベストセラー作家だったが、一緒に旅行にでかけた先で同じトリックを思いつき、同業の相手に先を越され、相手は人気作家街道まっしぐら、自分は鳴かず飛ばず…
その作家の形見分けに呼ばれ、他の人はお金になりそうなものを選ぶ中、過去のベストセラー作家は古いワープロを選ぶ。
その中には、彼女にプレゼントのため書かれた作品がまるまる入っていた。それは故人となった人気作家からのお詫びの形見だった。それを彼女は自分の作品として出すか迷い、結局出すことを断念する。そして実力に見合う本を出版することでスランプから抜ける。
お笑いの死神
売れない芸人の夫は、同じく売れない芸人の妻と結婚し、妊娠した妻は芸を諦める。それをずっと気にしていた夫。そんな中、夫に癌が見つかる。ガーン、とは言えず、椅子から崩れ落ちるほどだった。最期に人生をかけてお笑いグランプリの優勝を狙う。だんだん病が進行し途中からは歩けなくなり舞台袖まで車椅子で移動するほどだった。でも舞台に立つとしゃんとする。彼が死神だと思いこんでいた男は、生き別れの父親だった。
話自体がとても面白く引き込まれるので、もっと細部を丁寧に書いた長編で読みたいと思うものもあった。
同じ作者から婚活中毒というものも出ているらしいので、そちらも読みたい。
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人の最期をテーマにした短編集。あっという間に読み終わった!1作目はなんとなく終わり方が読めた、こういう女って図太いから簡単には死なないよなって思った。最後のお笑い芸人が1番好きだった。病気で苦しくても、一回の人生だから全力で悔いなく生きたいと思えるほど情熱を向けられることがが羨ましいと思った。
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まず、短編小説として構成(順番)が抜群。情景も容易に思い浮かび、その結末は、どれも一筋縄ではいかないところも良い。何より、現代社会の問題とミステリーの組み合わせというところ、着眼点が素晴らしい。
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4編ともよかったですが、「最後の終活」が短編ながら秀逸。「SDGsな終活」は“世にも奇妙な・・”とかで映像でも見てみたいと思いました。
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一番最初のSDGs な終活をよんでゾッとしちゃったので、もしかしてこんな話がずっと続くのかと思っていたら感動する話もあって
人生最後、何をするか?
どうしていたいのか?
どの章も印象に残り、最後は笑い泣きしながら読みました
うん
読んで良かった一冊です
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おもしろくて、あっという間に読み終わった。
「SDGsな終活」
お金持ちの世間知らず、余命わずかの女性。でも、ただでは転ばない。最後は究極のSDGs。そのときの笑顔が怖すぎ。
「最後の終活」
妻が亡くなり一人暮らしになった夫。久しぶりに帰ってきて親身に終活を手伝う息子。老いることは悲しく怖さを感じた。世の中に、よからぬことを考える人はいるし、家族でも傷つけ合うことはあるけれど、こういう風にやり直せることもあると思うと、少し救われた。
「小説家の終活」
売れている作家と、そうではない作家。書けなくなっていた作家が、目の前にあるチャンスをいかすのか、ギリギリのところまで迷い、出した結果に、それでよかったと思えた。人を立ち直らせることは、やはり人にしかできないことだと思った。
「お笑いの死神」
がんを宣告されたお笑い芸人。死神だと思っていた人が、実は誰であるかがわかったときには泣けた。
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怖ってなったり、ハラハラしたり、感動したり、各章それぞれに色々な面白さがあってかなり満足の一冊だった!積読では持ってるけど、初読みの作家さん。次は婚活中毒が気になる。
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終活という響きから、ちょっともの悲しい雰囲気のストーリーをイメージしていたけど、これは面白かった!
4つの短編それぞれにどんでん返しが待っていて、飽きることなく一気に読みすすめた。