紙の本
大学院進学を考える学生にも役立つのでは
2022/11/12 08:53
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投稿者:とらとら - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は社会人が文系大学院で、どのように学ぶか・研究するか・修士論文を書くか、についての初歩的なガイドをしてくれている。とても分かりやすく平易に書いてくれているので読みやすくてためになる。
社会人向けとなっているが、読みやすさや内容から、大学院進学を考えている学部学生にとっても、十分参考になるものではと感じた。
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たまたま図書館の新着コーナーで見つけた本です。題名の通り大学から一旦、社会に出た「社会人のための文系大学院の学び方」のガイドブックです。小熊英二「基礎からわかる論文の書き方」の濃度を極めて薄くして出来るだけシンプルにし、ひたすら実践的にした学びのナビゲーションでした。そういう意味では「文系大学院に入った社会人のための学び方」とさらに狭いターゲットに向けているようにも見えますが、意外や意外、そのつもりもない自分にとってもなんだか、研究してみたくなるなぁ、論文書いてみたくなるなぁ、大学院入ってみたくなるなぁ、という勉強意欲誘発本でもあるような気がします。薄いさに反比例で、とても心動く読書になりました。っていうか新着コーナーでこの本を見つけて貸し出してもらうこと自体、自分に何か学び欲求あるのかも。という意味ではいい出会いでした。
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もっと早く、自分が大学院に入学する前にこの本を読んでいれば、遠回りせずにすんだのに、と思います。もっとも発刊が2022年7月なので無理だったんですけど。
ここに書かれている知識がダイレクトに役に立つとは言えないのですが、どんな心構えで臨めば良いのかを知ることが出来るでしょう。
先行研究にそう向き合うのか、研究をするための前提となる知識はなにか、その知識のためには何を学んでおけば良いか、などがわかります。
僕も、いまさらと言ってないで、きちんと学び直そうと思います、社会調査や統計学。
第3章は論文のライティングについてなので、他にも様々な書籍が出ていますが、第1・第2章はできるだけ早く、大学院進学を考え出したらまず読んでみることをお薦めします。