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投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
コルとミューリの旅の物語としては、
感情の行方がわかりやすく表現されていて、
とてもいい回だった。
一方で、
世界観的に狼はこれでいいのかというか、
他の「人ならざる者」がそれなりに皆折り合いをつけて暮らしているのに比べて、
たしかに広がりすぎた風呂敷の一端を担ってもらうのに
これ以上の適任はいないとはいえ、
みんな揃って「現状に固執して周囲に迷惑をかける」生き方ばっかりが
狼という存在になってしまっているのはもったいなさを感じる。
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あとがきでも書かれてたけど、今作はミューリがしょんぼりしたりしてて可愛かった。新キャラもぶっ刺さり。感情表現の豊かなキャラってめちゃくちゃ魅力的なんですが、明るいばっかじゃなくて、また新しい一面が見られた気がします。中世の大学都市で実際にあったであろう学生の熱量、未知に対するワクワク感が物語が進むごとに大きくなり一層先が楽しみになります。とはいえ風呂敷がいい感じに畳めそうで良かった。
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狼と羊皮紙8巻。面白くなってきたのが継続中。
なんやごたごたしたものの、うまいこと行きそうな感じだった7巻から、8巻は紙やら情報を集めに大学都市アケントに移動。そこで、新しいキャラ登場。いまいち薄めなきもするが、これは大事件ですわ。
なんか、皆悩んで病んでるんですねぇ。
とはいえ、ちゃんとええぐあいにおさまるのが支倉本のいいところ。
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いやあ、なかなか感動的だった。
特にラストのコルとルティアの対決に心高ぶった。
王国でのお話がしばらく続いてたわけだけど、今回はついに舞台は大きく動いて大陸側の大学都市。
香辛料でも行かなかったさらに南の地だった。
そこでミューリが初めて出会う仲間の狼の化身。
その時の互いの驚きようが可笑しかった。
そして賢者の狼と名乗るルティアがその由来話として北の地にいる伝説の狼の話を語るところでなんとも胸が一杯になった。
シリーズを長く読んできた者として、ここはニヤッとするところなのだろうけど、自分はそれ以上にうるっと来てしまった。
逆にミューリ達がその狼のことをルティアに明かさなかったことは少し意外に思った。
今巻では珍しく怒られてべそをかくミューリが見れてそれはそれでかわいい(バカ)
そしてラストのルティアとコルとの対決は、さすが子供の頃から狼と暮らしているコルがこう言う場面では珍しく一枚上手だったなあ。
それにしても北の地のことを最後までルティアに話さなかったのはあくまでこのお話は狼と羊皮紙で香辛料ではないと言う事なのかな
この先、教会の公会議へ向けてまた大きな問題が待ち受けていそうで、次巻も待ち遠しい
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エピソードとしてはとても秀逸だった。話の理屈としては少し無理やりなところもある気がするが……。
新しいキャラがとても好みなので今後も物語に絡んでほしい。