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作られる歴史の姿について書かれた本です。
まさに記録されていく「歴史とはなにか」について考察する本。
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そもそも歴史ってなによ?
ということが簡単な文章でつづられている。
「人は歴史にファンタジーを求めている。」
という指摘にギクリ。
いいじゃん・・・夢見たって。
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負け惜しみの「中華思想」とは名言ではないでしょうか。国民国家の説明がまた分かりやすかったです。これから歴史がもっと楽しめそう。
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大学入試の論文勉強用にみっちり暗記した本。
歴史とは歴史家と事実との間の相互作用の不断の過程であり、現在と過去との間の尽きることを知らぬ対話なのである。
歴史を学ぶ人は必ず一度は読む本。
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一般的に歴史とは何かというのが書かれています。歴史とはどのようなものか知りたい人は読んでみると面白いと思います
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歴史に関する深い考察。
歴史=人間の住む世界を時間と空間の両方の軸に沿って、それも一個人が直接体験できる範囲を超えた尺度で、把握し、解釈し、理解し、説明し、叙述する営みのことである。
歴史の成立する前提条件は①直進する時間の概念、②時間を管理する技術、③文字で記録を作る技術、④ものごとの因果関係の思想
の四つが揃うことである。
隣国との関係で歴史を共有することは難しい。なぜなら権力の正当化が歴史の本来の使命であるからだ。
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-my bookdarts-
歴史は、人間の住む世界の説明である
時間と空間に沿い、一個人の体験を超えて把握すること
インド文明は「歴史のない文明」である
輪廻・転生という思想
もう一つの歴史の重要な機能とは、「歴史は武器である」という、その性質のことである。文明と文明の衝突の戦場では、歴史は、自分の立場を正当化する武器として威力を発揮する。
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[ 内容 ]
世界には「歴史のある文明」と「歴史のない文明」がある。
日本文明は「反中国」をアイデンティティとして生まれた。
世界は一定の方向に発展しているのではない。
筋道のない世界に筋道のある物語を与えるのが歴史だ。
「国家」「国民」「国語」といった概念は、わずかこの一、二世紀の間に生まれたものにすぎない…などなど、一見突飛なようでいて、実は本質を鋭くついた歴史の見方・捉え方。
目からウロコの落ちるような、雄大かつ刺激的な論考である。
[ 目次 ]
第1部 歴史のある文明、歴史のない文明(歴史の定義 歴史のない文明の例 中国文明とはなにか 地中海文明とはなにか 日本文明の成立事情)
第2部 日本史はどう作られたか(神話をどう扱うべきか 「魏志倭人伝」の古代と現代 隣国と歴史を共有するむずかしさ)
第3部 現代史のとらえかた(時代区分は二つ 古代史のなかの区切り 国民国家とはなにか)
[ POP ]
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☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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「歴史」というものについて考えさせらる一冊。
牽強付会的な部分も感じられるが、新しい歴史認識を与えてくれる。
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納得します。全てを突き放した感じで論が進められているのに すがすがしさと気持ちよさを感じた。歴史というものを第三者的に見るなら やっぱりこうあってほしいな なんて。私はまるめこまれているだけなのかもしれないがww 一読に値します、お勧めします。同情じゃない意味でアジア(日本含む)が哀れで仕方なくて、涙出そうでした。
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結局、学問とは原理を指し示し、そこへ導く営みであることがよくわかった。つまり学問の最終形態は数学と宗教に辿り着く。ザ・原理。岡田英弘の主張には鉈(なた)のような力が働いている。まさしく一刀両断という言葉が相応(ふさわ)しい。
http://sessendo.blogspot.com/2011/10/blog-post.html
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facebookでの知り合いの方からの推薦で読んでみた本です。
はるか昔に読んだE.H.カーを思い出すタイトルですね。とても抽象的なだけに、かえってどんな内容だろうかと興味がわきます。著者の岡田英弘氏は、東京外国語大学名誉教授、中国・日本古代史の専門家です。
本書での著者の主張はかなり刺激的です。マルクスの唯物史観からの発展論的思考の否定は他にもみられる論ですが、それ以外にも日本の天皇制の起源・歴史の時代区分・「国民」「民族」の発生過程等々、種々のテーマに関する興味深い論考が目白押しです。
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歴史を読む・書く姿勢について、言及した本。
最近、歴史解釈が政治問題に発展するニュースを見るにつけ、非常に不快な思いをすることがある。
歴史が、イデオロギーや政治的解決、合理的とらえかたなど、歴史に対する冒涜があたりまえのように行われているからだ。
この本では、歴史に対峙するときの心得を、様々な歴史記述例を基に、説明している。
日本の歴史書(古事記・日本書紀)にも非常に辛辣なのは、残念。
もっと勉強しろってことだな、たぶん。
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歴史を叙述すること、歴史家が他人の経験にどれぐらい自分を投入できるか・・・
簡単なようでとても難しいことを考えさせられた。
歴史は普遍的な一個人の紡ぐ言葉である。
書いているものから、人格まで透けて見えてしまいそうで、私などは不安になる。
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それぞれの文明での「歴史」の捉え方が紹介されており、
興味深く読みました。
「歴史」は科学ではなく、文化であり、
記述者の目を通して書かれたものであるので、
その人の持つ背景を全く拭い去ることは難しいです。
そのような「歴史」を受け取っていることを認識しました。
「国民国家」や「民族」という概念は、近代成り立ったものなので、
受け取る側も、そういった枠組みのなかで過去を捉えようとすると、
見えなくなるものがある気がします。