染井作品は面白い
2024/05/15 11:02
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投稿者:みるちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
社会的に問題になっているテーマでストーリーを展開していく手腕がすごい。ずっと飽きないし、続きが気になる。律の立場になって色々考えさせられた。
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投稿者:キレイな富士山 - この投稿者のレビュー一覧を見る
高齢者が起こした自動車事故について、取材を進める記者。真相が判明したところで、さらに悩まされてしまうところが、記者の人間味が溢れている。
高齢者ドライバー事故に妄想を絡める
2022/09/07 21:15
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
社会問題に妄想を絡めると、この物語のように、深い噺になる事を理解した。高齢者ドライバーのコンビニへ突っ込むことによる事故はよく耳にするが、その部分に殺意のような暗い影が忍び寄ると、どのようになるかを想像することが恐ろしい。作者の想いは、どれが自らの両親・正義なのか。運転免許返納は、自ら自覚して行うのがよいと思う。
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投稿者:Jazz - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白いけど物語とはいえ、舞台となった村がちょっと現実離れしているようで、、、。途中でマーチが出てきたところで引っかかりました。マーチは軽自動車ではありません。
交通問題を考える
2024/06/12 08:09
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投稿者:蒙古卵麺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
モータリゼーション社会の成熟により交通事故による犠牲者は減少傾向にあるものの、それでも人が携わる行為行動に完璧は無く、犠牲者が皆無になることもないのかもしれない。それでも社会全体で交通犠牲者が皆無になるために為すべきことを考え続けていくのが成熟した社会といえるのだろう。
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染井為人『震える天秤』角川文庫。
社会派サスペンス小説。何が正義で、何が悪か。今の世の中は正義と悪の境目が曖昧になってきているように思う。
議員の多くは壷で有名なカルト団体と親密に付き合い、組織票を集めて当選するや、まともな政策は行わないし、企業は不正や不始末の隠蔽を重ね、警察官や教師も淫らな行為で不始末を重ねるという世紀末のような昨今。もはや清廉潔白な人間は絶滅してしまったのかも知れない。
本作は、そんな正義と悪の境目の曖昧さを逆手に取り、サスペンスミステリーに仕立てている所に面白さがある。
福井県のコンビニに86歳の老人が軽トラで突っ込み、店長が亡くなる事故が発生した。老人には認知症の疑いがあり、アクセルとブレーキを踏み間違えたのではないかとみられた。
高齢者による交通事故をテーマに取材をしようと福井県を訪れた週刊誌の契約ライターである俊藤律は、この事故に違和感を覚え始める。
そして、俊藤律が被害者と加害者について調べていくうちに予想外の事実が判明する。ラストに明らかにされる驚愕の真実と考えさせられる結末。
母親がカルト宗教にハマり、家庭が崩壊したことを怨んでいた男が、元総理大臣を射殺した事件とシチュエーションが酷似していることに驚いた。
本体価格780円
★★★★★
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昔の習俗が現代に残るおどろおどろしい村(金田一耕助を連想とさせます)と昨今、ニュースにもたびたび登場する高齢者の運転による凄惨な事故。ミステリーと社会問題の要素を取り入れると、こんな面白いのか!と。
でもそれだけではなく登場人物がそれぞれに持つ良心、正義を通してそれらの問題を読む側に突きつけ、考えさせる良作。
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痴呆老人がコンビニに自動車で突っ込んで人を轢き殺した。老人問題を取材するフリーランスのライターが取材を進めるうちに、老人とアルバイトの女性が同じ村に住んでいる事が分かる。死亡した店長も19歳の時に交通事故で子どもを殺しているいる事が判明。この殺人は村ぐるみの復讐なんだけど、殺意と実行の決意の描き方がヒューマンになっている。
主人公の取材、考え方が独善的で、好き嫌いが分かれると思う。ボクは好きじゃない。
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ありきたりのストーリーでありきたりの展開。ラストも捻りなく消化不良で終了。ライターなら嘘でもいいからハッピーエンドに上手くまとめて記事を書いてほしかった。ただ、筆者の人物描写力は上手く、些細な謎をちょくちょく出してきて、それに引っ張られて最後まで読ませられてしまった。ドラマ向きの作品かな?
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高齢者ドライバーのテーマをこういう話の方向に使って欲しくなかったなと正直思った。
前半は、高齢者がなぜ車の運転をやめられないのかという背景が描かれていてのめり込めたが、後半は村ぐるみの復讐劇が描かれていて、主人公の判断(良心)を苦しめる(天秤にかける)という流れに読了感がモヤモヤした。
高齢者なら殺人が許されるのか...
隠蔽は、やっぱり良くない...
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うーん、結末はあれでいいという人と、何じゃそりゃ?って人で分かれると思います。
私はまあ、これでいいのかなって感じですけど。
動機とかがはっきりしなくて、ちょっとモヤモヤが残る展開でした。
当初取り上げたテーマからうまく結びつけられなかった、って感じだなぁ。
けど、面白かったですけど。
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めちゃくちゃ面白い。
ミステリ系が好きな人はハマると思います。
染井さんが描く小説の世界観は面白いので、今回も楽しませていただきました!
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現実社会で起きた事件を思わせるフィクションを書かせたら中山七里か染井為人か、と言ってもいいですか。
老人が運転操作を誤ってコンビニへ突っ込む。事故かと思いきや、疑わしき背景。住民同士を守ろうとする結束力は凄いけど怖い。
夢中になって読みましたが、最後の最後だけはもっとはっきりと「本当のところ」が知りたかったような。だけどそこを明らかにしていないからこそこのタイトルが生きてくるのかもしれません。
律の元妻・里美の法廷が見てみたい。認知症かどうかは調べられても、認知症の人の運転能力は調べられないという話になるほど。
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染井さん3作目。
手にとった裏には「奇妙な風習の残る村」とか「この村はおかしい」とかあって、抱いたイメージは中山七里さんの「ワルツを踊ろう」だったんだけれど。たぶんどちらかといえば「沈黙のパレード」寄り?(まだ読んでないだろ)
主人公には裁判官の元妻がいて、叱咤激励&色々ヒントをもらう。
私は奥田英朗さんの、精神科医・伊良部のシリーズ、あの伊良部の言葉遣いがすごく好きで、今回の主人公の、元妻へのツッコミとか心の声が、まさに伊良部に似てて、私好みだった。なんか言葉のチョイスが古めかしいというか、絶妙なんだよな〜
『キティ?どなたさん?それは』
『なによ』『どういう意味よそれ』…などなど。
物語としてはもやもやの残る終わり方。
といっても、賛否両論ある、主人公の行動についてじゃなくて、主人公が導き出した、犯行の動機のほう。
犯人側の描写などがなくて読者にも明確な動機がわからない、それはそれで全然いいんだけど、いろんな可能性を同じように提示したままの終わりでもよかったよなぁと。主人公は「こういう流れだとしっくりこない」みたいな理由でずっと事件のことを調べていたのに、ここまでで入手した材料で組み立てて自分が納得する流れを作ってしまった、ように見えた。「主人公の」推測がただの「推測」でしかないのなら(メタ的意味で)、材料だけばら撒いてあとは読者の想像にお任せします、の方が好きだったなと。
読み終わってみれば
「落井さんがどうして犯行に及んだのかは、本当の意味ではたぶん本人にもわからない」
ってことなのかな?
途中は私も「ほんとに認知症だったりして」とか「実はほんとに踏み間違えたんだったりして」とか意外性を想像したりもしたけれどどうかな?
それにしても石橋オーナー?あのあとどうなった?
言及なかったけどサイレンの音したんだよね??どうなったの??
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続きが気になりグイグイ読んだ
地方のコンビニで、高齢者がブレーキとアクセルを間違え
店内に突っ込む
そして、店長が即死
警察は高齢者が認知症で判断を謝り事故と言うが
ルポライターは、違和感を感じ独自に調査
すると、奇妙な風習のある村の隠された秘密が暴かれていく
ちょっと宗教的な感じの風習に驚いた
そんな村が、ひっそりと今でもあるんじゃないかとも思った。