紙の本
政治に参加
2022/07/31 07:02
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投稿者:わかめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
こんな総理大臣は嫌だと思うと同時に、子どもでも政治にかかわってほしいと思う人がいたら、立候補してもいい世の中も悪くないと考えられる話です。政治の裏側が、こんななのかな?と現実を見せてくれる内容でした。
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当確師・聖達磨の元に、総理大臣をその座から引きずり下ろすため、選挙区で落として欲しいというとんでもない依頼が。総理には選挙区内の湖に、日米共同で研究所を作ろうとしているという噂があった。「里山を守って欲しい」と少年に詰め寄られた総理は失言から窮地に陥る。この少年ならば選挙に勝てるが、もちろん少年に被選挙権はない――。
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設定も面白く、ミステリ仕掛けの要素もあり、メディアと市民活動と、政治の課題も描かれたエンタメとして成立している。
が、前半、其々の立場で視点人物をかえて、其々の正義、心情を描いてスタートしたのが、後半は視点人物が絞り込まれてしまって少し平面化してしまったのが残念。上下巻くらいにして、もっと物語の厚みをまして、登場人物達の葛藤と挫折を描き切ってほしかった。そこに最後に残る微かな希望を提示して欲しかった。
同じテーマの別の作品もあるようなので、読んでみたい。
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前作は当確師・聖達磨の手腕が次から次へと楽しめる感じで面白かったのですが、今回はそれがあまり描かれておらず、物足りなさを感じました。
でも申し分なく面白かったです!ラストもちょっとしたどんでん返しがあったし、また続編があるといいな〜。
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前作に比べるとだいぶ薄まってないですか?といいたくなる。読んで後悔はないけど。
まずは敵である現総理が雑魚キャラ過ぎて緊張感がない。軽薄で安っぽい人間という表層の中に怖いものを呑んでいるのではないかと期待したがそのような片鱗も見えなかった。
本当に怖い人物は別にいるのだけど、その人物の怖さもいまいち鮮烈でないのはなぜだろう。どんでん返しのためのどんでん返しに見えてしまって、消化不良の感。「この人の怖さにはさ、ほら、最初から言及していたでしょ?」といわんばかりのアリバイ的な弱い伏線しかなく、こいつとこいつとこいつの中から、こいつかーーー!!!という気持ちのよい裏切られ感がない。もちゃっとしている。
いや文句のつけすぎなのはわかってる、前作がすごく好きだったからほんとに楽しみにとってあったんだ。普通に楽しめる作品ではありますので。
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当選確立99%の選挙コンサルタント・『当確師』聖達磨が、現職総理大臣・岳見優一に挑む。
諏訪湖畔に原子力エンジン開発施設建設を目論む総理大臣・岳見。
そんな現職総理を選挙区で落選させてほしいと『当確師』聖に依頼が。
いかに戦うか…
諏訪湖の自然を守るため、12歳の南方誉が立ち上がる。
あんまり聖の活躍はなかったような…
物足りなさが…
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選挙の当選確率99%を誇る選挙コンサルタント聖達磨が主人公の第2弾。
発端は、12歳の少年誉が現職の総理へ「里山を守ってほしい」との発言から。
その後の失言で、総理は窮地に追い込まれる。その総理を次の選挙で落としてほしいとの依頼を、聖はある議員から受ける。
対立候補として申し分ないのが、12歳の誉だが、彼には被選挙権が無い。
「政治が良くならなければ、この国は変わらない」との思いの聖は、誰を候補者に立てるのか?
さらに、NASAとの共同開発施設での核開発疑惑も絡み、選挙戦は複雑化する。
聖は、現職総理に勝てるのか、サスペンスな展開に終盤ではミステリーに転化する。
選挙の当落には、天国と地獄に例えられるほどのドラマがある。それゆえ、選挙小説は投票日というクライマックスへ向かって、主人公たちとともに読者をも巻き込むエンタメ小説の極みといっていい。
もちろんこの小説も、その最もたる1冊と言える。
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想定以上に面白かった。
12歳が如何に打倒総理を果たすか。
総理お膝元の長野4区と官邸を巻き込み、宇宙開発機構の名前まで登場する予想以上のスケールと、それに相応しい権謀術数が練り込まれて前作より良いですね。
最後はもう少し踏み込んだ背景と会話が欲しかったな。