北朝鮮とイラン みんなのレビュー

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投稿者：BB　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

アメリカのブッシュ政権に「悪の枢軸」と名指しされた国である北朝鮮とイラン。それぞれの国の成り立ちや大国との関係などを、それぞれの専門家が整理してまとめている。解説書風で、肩の力を抜いて楽しく読めるタイプの本ではないが、両国について概略を知るにはもってこいの一冊。
日本の植民地支配からの解放と言いながら米ソ対立の中で生まれた南北朝鮮が、結局は相手側を併呑する統一しか認められないといった歴史的「現実」、
また、イランが長年国際政治に振り回されてきた経験から、実利に叶うフレキシブルな対外政策を展開してきたという特性などを紹介し、「悪の枢軸」と呼ばれる国の「論理」を教示する。
世界には、大国が絡むさまざまな不条理がまかり通り、あまたの言説やレッテル貼りがなされる。
そんな中で、なぜこうした国々が成立し、国際社会に非難される行動を取るに至ったのか、歴史的背景を知り、考えることの必要性を説く。
読みやすくはないが、両国を知りたい人には、おすすめ。

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投稿者：広島の中日ファン　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

世界各国から問題視されている同士、という理由で北朝鮮とイランを取り上げたようですが、なぜわざわざこの2ヶ国について詳しく著した、という話を、わざわざ1冊にまとめる必要があったのか？と強い疑問を覚えました。
　しかも、それぞれの国を、違う著者が紹介しています。ますます、十把一絡げではないかとの疑念が消えません。
　ですが、両国ともしっかり紹介されています。巻末には両国それぞれの略年表が掲載されており、非常に詳しいです。