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こういう誰かにとってのなつかしい一冊や大切な本について書かれたものが好きなので、とても楽しく読めた。
有名な一冊もあれば初めて知る本もあったけれど、本の紹介とともに語られる選者である作家の方々の思いを読んでいるうちに、一緒に記憶を辿っているような感覚になり、胸の奥がすーんとするような気持ちになった。
特別な本との出会いというのは、一回読んだだけで心を鷲掴みにされる場合もあれば、気がつけばいつの間にか心の奥にあったと後から気付く場合など様々だと思う。だけどそれは出会おうと思って出会えるものではなくて、いつどんな本が自分にとっての特別な一冊になるかわからないところが、素敵だなと思った。
それにしても、魅力的な本が多くて読みたい本が増えたけど、私にとってのなつかしい本もまたゆっくり読み返したいし、時間が足りなくて今とても焦燥感に駆られています。
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このステイホームで読書する人が増えればいいなとなんとなくこの一冊を読んで思った。懐かしいと誰着思う本を、今いいなって思ってくれる人が増えるといいな
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読んだら読んだで「あぁ良かった」という感じ。
スヌーピー全巻70,000円ポチリそうになりました、
ヤバイヤバイ。
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好物のブックガイド。タイトルを見て”おっ!”と思い、でも古典が多そうな主旨にちょっと引いたけど、書店で実際に手に取ってみると面白そうで、最終的に入手に至る。予想通りというか、読書欲をそそられた本はほぼ皆無なんだけど、各人の熱い思い入れとか、読んでて興味深かったです。
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本を紹介するものは自然と手にしてしまう。
読みやすい字の大きさが特徴の1つかな。
難しい本も多かったけど、読んでみたい本も何冊か。
私のなつかしい一冊は何かな?
多分益田ミリさんと同じ「窓ぎわのトットちゃん」だ。
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読書案内の本。
毎日新聞に連載された書評欄より。新刊書の書評じゃなく、選者の思い出の一冊を紹介している。まず読みやすい。上質な紙。藍色だけ使った文字と挿絵。字体も、誰もが手に取れる読みやすさ。センスがいいが、何よりも。池澤夏樹さんの序文からして、上手い。この方は当代一流の読み巧者のお一人だけれど、この読書案内の面白さは、そこで決まらない。
選ばれている本は硬軟取り混ぜいろいろ。とにかくまあ読んでみる。という、その行動だけを促す。そういう読書に向いている。というのも、序文で、『一度読んだ本が、今なら面白く読めるよ、と戻ってくる事がある』旨を書かれているのだけど、こういうことって本当にあるからだ。
権威的な名作主義はつまらないけど、スタンダードな本には、やはり長い時間を生き抜いてきたチカラがある。
難しいのかと思っていた本も、こんなの読まないよと思っていた本も、読んだ人から『こんな本なんだけど」と取っ掛かりを付けてもらえば、あとは作品が面白いので、ぐいぐい読めたりする。
選者の方のご経歴は錚々たる顔ぶれだけど、ご経歴は巻末にまとまっていて、主役は本そのもの。そして読書体験の共有そのものなんだという編集方針も心憎い。そういう意味で、まあ、良いから実際に読んでみるか。という気にさせる読書案内なのだ。
スタンダードは、難しいんじゃないかという思い込みを外すこと。それさえ叶えば、むしろ自分で選ばない本が多かったので、まず立って本を手にしにゆこう。読めば人間の綴ったものだもの。先に読んだ人もいるのだし、私が読んだって絶対面白い。
昔読んだきりの、あの本も。名前だけうろ覚えのあの本も。出会える。藍色の文字に導かれて、やあ、と手に取ろう。ダメだったら?時期見てまた会いに来たら良い。
読書ってそういうものだ。
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毎週楽しみにしている新聞の書評欄の1コーナー。タイトル通り、書き手にとっての"なつかしい"1冊をエピソードとともに紹介するもので、往年の名作が登場することも多い。個人の体験や思いをからめて語られると、それぞれが唯一無二の光を帯びて見えるのがとても楽しく興味深い。
執筆者は作家や学者、評論家、演劇や映画人などで、今の仕事に関連する本だったり、子供のころに読んだ本だったり。
私が今読んでいるあれやこれやも、数十年経てば"なつかしい"ものとして何か書けるようなものになるのかなあ、と思ったりする。
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自分の懐かしい本とはさて?
皆さん、長年手元に愛蔵してる方も多くて感心する。
紹介された中で、読んでみたいのは「さむけ」と「窓際のトットちゃん」。トットちゃんは知っているけれど、実は読んだことがなかったのだ。
あと、星新一もたまに読みたくなる。
懐かしい本、子供のときに読んだ本をもう一度読んでみよう、心に余裕があるときに。
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可愛いナツキちゃん、ひょことした顔が好き
活字が大きくて読みやすい。
群青色が、素敵な本。
本当によい読書の記憶は「昔」の中にある。
若い時に読んだものほど心の深層に定位していて、折に触れて浮上してくる。と。
懐かしい本を思い出すと、読んでいた部屋やあかりまで思い出されます。
年が近いせいか、懐かしい本が何冊もあり、楽しく読みました。
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作家、歌人、学者、研究者、翻訳者、評論家、歌舞伎役者等、総勢50名によるコラム。とくに土屋賢二・選『白痴』は、理路整然とした文章に大学の先生らしさを感じ、エッセイとはまた違う顔が見えて良かった。本としては、小島ゆかり・選『光と風と夢』、佐伯一麦・選『ヘンリ・ライクロフトの私記』が気になる。また、中村吉右衛門・選『紫陽花舎随筆』は、とても丁寧な紹介文から生前の姿を思い浮かべてしんみりとした。
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毎日新聞の「今週の本棚」の中の「なつかしい一冊」というコラムを集めたもので、人気作家さんなど50人が紹介する50冊。
大きめの文字表記に、寄藤文平さんの絵が素敵なブックガイドです。
ちょっと難しそうな本もあったりして、共に懐かしく思う本は少なかったけど、好きな作家さんが、昔の記憶とともに懐かしんで愛おしそうに紡ぐ言葉に誘われて、読んでみたいな、と思わされたり。
一番心に残ったのは、佐伯一麦・選『ヘンリ・ライクロフトの私記』ギッシング=作の
〈人類を破滅から救いだす力の大部分は、静かにものを思う生活から生じる〉という言葉。
〈静かにものを思う生活〉のなかには、心に問いかけや共鳴をもたらす〈読書〉というものも含まれているのではないかな、と思ったりしました。
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窓際のトットちゃん、ドクトルマンボウなど有名な児童文学作品が著名な作家さんらに紹介されている、紹介文の文集です。懐かしく読みました(^^)
時代を巻き戻して、窓際のトットちゃんを、今度は書く側から考察してみようと思いました。
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紹介者の方々がユニークかつ、エピソードもユニーク。自分なら何を選ぼうか。
「ちいさいおうち」バージニア・リー・バートン、やな。
紹介された本で気になったのは、
・オオカミに冬なし
・ヴェニスに死す
・射程
・さむけ
・アイデアのつくり方
・楡家の人々
・時間と自由
・チェゲバラ モーターサイクル南米旅行日記
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誰にどんなふうに紹介されるかで
本との出会いも変わってくる気がする。
本書は、案内書としても、
それぞれの紹介者のエッセイとしても
とても読んでいて楽しい内容だった。
国木田独歩「運命」
モーム「雨・赤毛」
カレル・チャペック「長い長いお医者さんの話」
鏑木清方「紫陽花舎随筆」
佐伯一麦「ヘンリ・ライクロフトの私記」
「リチャード・ブローティガン詩集-突然訪れた天使の日-」
は、是非とも読んでみたいと思った。
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毎日新聞の連載。作家さんたちの思い出の一冊。いろんな人の本にまつわる話を聞くのはおもしろい。特に子どもの頃に出会った本は強く残るだろうなと思う。気になる本がちらほら。寄藤さんの挿絵とオール藍色な作りが味があってまたいい。