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投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を読んだ人はどんな感想を持つのだろう?
東京に住んでもいなくて、住んだことがあるけどこの本に出てくる様な気持ちも無かった自分には、なんのために書かれて、何のために出版された本なのか理解出来ない。
息苦しくなるつぶやきを重ね、いつか解放されると期待していたが解放されなかった。
東京に憧れて30歳になるまで住み続けて疲れ切ったような気分。
自分的には、……
2022/12/24 20:40
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
これを読んでいて、共感して、面白かった&楽しかったと感想を言える人……多いのでしょうか?自分的には……うーんでした。ただ、自分は、東京に住んたことがないので、こういう感想なのかもしれません、
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2022/09/06リクエスト 1
「3年4組のみんな、高校卒業おめでとう。最後に先生から話をします。大型チェーン店と閉塞感のほかに何もない国道沿いのこの街を捨てて東京に出て、早稲田大学の教育学部からメーカーに入って、僻地の工場勤務でうつになって、かつて唾を吐きかけたこの街に逃げるように戻ってきた先生の、あまりに惨めな人生の話をします。」(「3年4組のみんなへ」より)
この冒頭の話が一番だった。
ブランド大学を出て、トップ企業に就職したら一生安泰で東京ライフ、それは昭和の価値観だったのか…
この先生の生きている時代とは、年齢がちがうけど、地方出身、しかも45歳になってから上京した身としては、突き刺さる言葉あり、そうかな、と思うところあり。
30歳過ぎても、中高大学の学歴ヒエラルキーを持ち続ける生活って。親は選べない、同じく東京生まれでないことも選べない。
この中に出てくる人は、麻生競馬場で決められた馬場を走る馬なのかもしれないけど、競馬場で走れるスペックの馬ではある。
地方の乗馬スクール、観光曳き馬にしかなれないスペックの馬も当然いる。
東京に来たからと言って、キラキラした未来が約束されているわけではない。
けど地方にはない楽しさもある。
ハイスペックな人は地方では珍しがられるけど、東京では元々の生誕からしてスーパーハイスペック、さらに難なく指定校推薦でブランド大学に入る人がたくさんいる。
部屋から東京タワーが見えない部屋での暮らしだけど、これが私の分相応の生活なのでしょう。
高スペックの人に羨ましい気持ち、そして妬みの気持ちがあることは否定しない。
でも、今、やっと私は自力で東京の端に立っている、そんな実感を持てるようになった。
親の力でも、生まれ持ったものでもなく。
多分、私は底辺職業と言われる仕事のようだけど、なんとか生きてる。そんな自分が受け入れられるようになったのは、最近です。
本を読んで共感しても、懐かしんでも、そんなことない、と思っても、きっといいでしょう。
読後感がいいものではないけど、私は読むことで自分の立ち位置を確認できた、それが得たものです。
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読んでいて虚しくなるような短編集。
『3年4組のみんなへ』と『吾輩はココちゃんである』が刺さった。
前者は「すべてのひとには、その人だけの見えない地獄があるものです。」というセリフが印象に残った。きっとそうなんだろうけど、自分のことばかり気にしてしまうんだよなあ。
後者は他の人から見たら幸せかもしれないけど自分にとっては…という話で、ちょうどそういうことを考え出していたので身に沁みた。
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みんな何者かになりたくて頑張ってる。
人が羨むような人にも、その人なりの悩みがある。
ちょっとだけ自分の人生にもかするような話が多くてとてもおもしろい。
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twitter とnoteで、結構クセになっていた麻布競馬場さんの短編集。
書き下ろしは、どうやら最後の「全て話します」だけで、後は読んだことのある気がするものばかりだった。
Twitterでは、窓際三等兵さんが、Amazonレビューで早速「レビュー文学」をはじめたことを知らせていた。
僕もAmazonで買ったし、ちょっとやってみるか、と思ってちょろりと書きかけた瞬間、マジでガチ話を書きかけてしまい、センスねーなーと、馬鹿馬鹿しくなってやめてしまった。
感想と言えば、これってTwitterで読むとあんなに刺さるのに、紙の本で読むと、なんか空疎に思えるのはなぜなんだろうかというもの。
媒体は、内容を選ぶのだろうか。
不思議。
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Twitterでバズっていたリアルな描写がうまい作者による一作。
Twitterと変わらず、人物描写がうまく、また絶妙に暗い気持ちにさせてくるチョイスがなんとも言えない。
恐らく、東京カレンダーを意識している気もするが、読み物としてとても面白かった。
これを読むことで、得られたり学べることは何もないが、ただただ読み物として面白かった。
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“今年で30歳になります。”という言葉が、この本の中には何度も登場します。
(p21,45,62,68,104,163)
30歳になると、人生色々、今まで生きてきた結果が通知表のように見えてきます。
東京に住み、理想と現実が違って夢破れて何者にもなれなかった凡人たち。物語の数だけ、人には人の苦しみがありました。
一番好きなのは『吾輩はココちゃんである』です。結婚して子どもを育てることだけではなく、東京で働いて稼いでいることも立派なのに、幸せの形はひとつじゃないのに、前時代的な価値観を捨てるのは難しくて、美幸の幸せをココちゃんと共に願いました。美幸の幸せは、多くの人の幸せに繋がると思いました。
また、『お母さん誕生日おめでとう』で『夢水清志郎シリーズ』、『うつくしい家』で「青い鳥文庫」と、私の好きなものが出てきて、子どもの頃を思い出して嬉しくなりました。
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数年前にTwitterで「3年4組のみんなへ」を読んで衝撃を受けたため、書籍を購入。良くも悪くもクライマックスが存在しない話ばかりで、コミックのようにはいかない現実が上手く描写されているような感じはした。しかし、過去に読んだ時の鮮やかさや痛さはもう感じなかったし、賞味期限の早い本だと思う。私も田舎から都会に出てきた身ではあるが、共感できる部分は少なかったし、環境を変える努力をしない登場人物たちに愛着も湧かなかった。今の私には必要のない本だと思う。
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Twitter文学(?)「3年4組のみんなへ」がすごく印象に残っていたので購入しました。
東京は、哀れで、虚しくて、気難しくて、苦しくて息がしづらくて、怖くて。ないものが全部揃う、そこに正解があるようで、何もない。虚無。
でもそこに求めてた正解じゃない正解はあるから、結局こちらが勝手に期待してた正解じゃない、真の現実的な正解はあるんだと思います。
東京嫌いかもと思いました。
30歳、やはりターニングポイントで自分を振り返って考える歳なのかな。
皆が憧れるはずの東京なのに、そんな憧れも全部闇に飲み込んで行くような、ずるいというか卑怯で残酷な、でもリアルがある、そんな場所だなと、感じました。
でもそう思う自分は、東京人になれないからなのだと思います。
正真正銘の港区女子や港区バリキャリの人間が読んだらどう思うのか、気になります。
こんな言葉も、東京の後ろで彼が見ているのかもしれない
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Twitterとかは知らずに購入しました。
読了後の虚無感が、凄いですー。
リアルで描写が上手いのだと思います。
30歳が焦点だけど、今の30歳って昔に比べてそれほど意識されるものかなぁと思いました。
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「閉鎖的な田舎と開放的な都会」、ネットで散々ネタにされていて、もはや神話として語られているレベルであるが、実際には、進学、就職を機に東京に移り、一生を終える人生も珍しくなくなってきた。私は大学進学を機に東京に出て、就職で故郷とは別の地方都市に移り住んでいるが、東京に住んでいたとき、「東京にはたくさんの人が移り住んでくるが、彼らは果たして幸せなのか?」という疑問が常に頭の中にあった。東京で暮らした時期は、私にとって大変豊かな時間であったのは確かだが、その一方で、常に周囲との競争がついて回り、とても苦しかったような記憶がある。こうした思いもあって、「タワマン文学」の源流である本作を私はとても楽しみにしていた。
しかし、いざ本書を読んでみると、地方出身者の葛藤的なところはかなりリアルに描かれているのだが、東京での暮らしに生きづらさを感じているであろう各ストーリーの主人公は、私よりも遥かに高スペック、高年収で、ストーリーに共感できるところが少なかった。個人的には、「これは十分満足できる状態なのでは...?」と思ってしまった。素直にエンタメとして楽しむためのステータスが自分には備わっていなかった、と自覚することで、読者は本作で描かれる「地獄」を追体験する。なかなか、面白い構図である。時折、「もう一度、東京に住んでみたい」という思いが湧き上がるが、そんな時はこの本を読んで、「向こうには向こうの地獄があったな」と、自分をクールダウンしてみようか。
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すばらしいの一言。
陰鬱な心情描写のような表現が続き、どこか共感してしまう。他人との比較に意味は無いのに、比較してしまう人間の闇、SNS時代の闇をリアルに描いている。読むと虚しくなるけど、闇金ウシジマくんとか好きな人にはおすすめ。
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22/09/19
この本に、ああ、てなる人々はいるはずで、やたらと解像度の高いあるところを自分や周りに重ねてみたり、ありそうとにやついたり、いや自分は違うよと距離置いてみたり、共感性羞恥でつらくなったり。。そういう、この本に反応せざるを得ないひとびとの属性分布を見てみたい。
ただ、つまらないと感じるひとが圧倒的多数のマジョリティではなかろうかとは思います。
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ひとまず年始に読む本じゃなかった。笑
あらゆるコンプレックスを煮詰めたような話で、地方出身や大学の学部をバカにされたり、ベンチャーとかに行った人はよむと胸が痛い…
人にはそれぞれの地獄があるけど、気にせず自分で頑張るしかないね。