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本について考えさせられる本
はじめて自分の本との向き合い方はどうだったか、と考えました。
迷宮の世界の描写が豪華できらきらと想像しながら読み進めて、猫の声は低いけども可愛らしい声を充てて読んでみたり。
本題とはずれるんですが、林太郎が4つの迷宮で、本に対してのさまざまな向き合い方、付き合い方をしている人々にあって、本を解放するため説得するところで、今まで正しいと信じてきたやり方を諭されてこんなにあっさりは受け入れられないだろうと思った。
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猫と本が好きなのでタイトル買い。内容的にはところどころ深いことが書かれている。筆者自らが解説欄で語っているが、難読のため気が進まない古典的文学作品も手にとってみようと思う。
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芸術の価値は,受取手一人一人に委ねられる.そこに汎用的価値があるとすると,それは多様性のない画一化されたデジタルな世界である.本もまた然りではあるまいか.医師として作家として世に問うてきた作品に,もしかしたら画一的な正解を求めるような受取手が多かったのだとしたら,悲しい現実を感じてしまう.
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海外の児童書のファンタジーっぽい感じ。古典や名作と言われる作品はほとんど読んでいないので、この機会にちょっと読んでみようかなと少しだけ思った。
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☆4
本好きな人に読んで頂きたい!そんな1冊だと思いました。
本を大切にしたくなる素敵な言葉や心に響く言葉がたくさん詰まっております❁⃘*.゚
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面白かった。
私は犬派なので、食指が動かない本だったのだが、ブクログで紹介されて読んでみた。面白い。引きこもり気味の主人公に、どっぷりハマった。本の世界から帰って来られなくなるくらい。
福知山の古本屋『モジカ』さんのラインナップを思い出した。最近の読み捨てにするタイプの本はなく、たぶん私には「難しい本」ばかり。今の売れ筋しか置いてない新刊書本屋とは一味違う並び。こういう本屋がなくなる時代にならないことを願う。
でも私は、ラノベもコミックも読むけどね。難しい本も、癒しや爽快感を味わう本も、私には必要不可欠なものだから。
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唯一の家族であった祖父が、高校生の林太郎に『夏木書店』という古書店を残して、突然亡くなってしまった。
「閉店」の札がかけられた店の奥に、翡翠の目をした一匹のトラネコが突然現れ、本を助け出すために力を貸してほしいと言う。
人間の言葉を話すトラネコのトラと林太郎が迷宮を乗り越えていく、壮大なファンタジー。
本を愛する人たちへの、熱いメッセージが込められていて、たくさんの哲学的な言葉にも触れることができます。
書棚の奥に開かれる扉は、静かで奥行きのある本の世界を象徴しているかのようで、作者の本に対する強い愛情が感じられます。
そして、無気力で引きこもりがちだった林太郎が見事に成長していく、清々しい物語でした。
「本には心がある」
その心を見失わないように、自分自身を養い続けたいと思う。
本の世界には果てがないのだとつくづく思います。
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夏川さん作品で医療ものではない作品を
初めて読みました。
いいですね〜青春✨
私も難しい本は手にしないタイプなので、
耳にイタい部分もありましたが
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小さな古書店を営む祖父と二人暮らしをしていた高校生の夏木林太郎は、祖父の急死によって叔母のところに引き取られることとなり、引っ越しまでの間一人古書店の整理をしていた。そんな林太郎のもとに店の奥から突然言葉を話すトラネコが現れ、本を助け出すため力を貸してくれと語りかけてきた。そしてトラネコのトラに導かれるまま迷宮に入り込む。本を危機に陥れる者達からの難題に林太郎は立ち向かえるのか?本を無事に救い出せるのか?
ファンタジー形式ではあるけれど、なぜ人は本を読むのか?本が持つ力とは何か?という問いに対する答えを導こうとしている哲学書のようで、とても考えさせられました。
早く読めなくても、たくさん読めなくても、一冊一冊の本と対話するように丁寧に読んで行きたいと思いました。
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本を愛する林太郎が本の本質を忘れて本を傷つける人たちに、本が好きだということを教える。同じ本を二度読んだり本をゆっくりと読んだりと、本の読み方を変えるのも本の良さをもう一度確かめるのだと思った。
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ひとりぼっちになった青年が、亡き祖父の古書店で人間の言葉を話すトラネコと出会う。そしてトラネコと本を守るための冒険が始まる。
著者の本への大きな愛情が伝わってくる。本を読む行為の意味。本が好きとはどういうことか。
本を取り巻く厳しい現状とファンタジーの世界を融合させ、わかりやすく読者へ訴えかける。
本を売る者、買う者、読む者。すべての者へ、本との向き合い方を改めて考えさせてくれる。
やっぱり私も本が大好きだ。
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猫と本が好きでジャケ買いした本。
ストーリーはファンタジー強めで、アニメ化に向いてそうだなーと思う。
ちょっと子ども向けな感じがして途中で飽きてしまい…
離脱してしまった。
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本にまつわる本シリーズ
たくさん付箋を貼った。
良い意味で想像と違った内容であったが、どの章も思うことがあり良かった。第一、第二の迷宮に関しては、自分も少なからずあちら側に近い考えを持っていたこともあったので考えさせられた。本の力、特にそういう思いで本を読んではいないが、読書によって感じることはあり、そういう経験は大切だと思っている。
最後の解説にかえてを読んで著者が医師だということを知った。そしてこの本の背景、想いが知れたことは単純に面白かったし、著者の策略どおり、夏目漱石の本を読んでみようと思った。
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本好きな人間が、最近の本に対する扱いに対して警鐘を鳴らす作品。
速読や、とりあえずたくさん本を読むことや、Padに読み込むために裁断することに、違うだろ!と、本好きにしてみれば思う気持ちを、本を守る猫になって訴えていくような内容。
まあ、本オタクからの訴え。
だけど、そうなんだよ。
大切なことを忘れないで。
そんな気持ちがビシビシ感じれてよかった。
一つの本を大切に、尊敬の念を持って読み込むこと。
作者からしたら、そうだよね。
一冊の本を生み出すのは、凄い事なんだから。
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主人公の林太郎が、本が好きだという思いをもって、本を無下に扱う相手と対峙する、冒険譚でした。無下な相手が語る本をめぐる情勢にハッとさせられ、林太郎の語る思いに応援したくなります。
何より、作者自身の解説(あとがき)が深い。難しい本こそ、そこにしかたどり着けない景色があるんだね。