紙の本
新人女性ドライバー奮闘記
2023/04/27 20:48
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投稿者:リオボカ - この投稿者のレビュー一覧を見る
色々な乗客、同僚や家族、恋模様などが一人称で語られ、とても読みやすい作品でした。主人公の高間夏子の物語の続きが読みたくなりました。
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新卒女性ドライバーの成長譚
2022/11/27 22:55
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投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
新卒採用でタクシードライバーとなったヒロイン・夏子。彼女が乗務開始してから半年間で様々な経験や出会いを経て彼女が成長する模様が描かれる。(おそらく)初読み作家だと思うのですが、過剰な表現がなく淡々とした描写ながら、なんとなく作中世界に惹き込まれます。籠抜け詐欺や強盗未遂(もどき)に巻き込まれたりもするし、何より8時から翌日4時までの長時間勤務と大変な仕事だったりする。狭い車中に客と2人になるが故の密なコミュニケーションは鈴央ならずとも心配はするだろう。何となく手にした一冊ですが、他の作品も読んで見よう。
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そういう話?
2023/05/19 11:43
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
タクシードライバー辞めないなら結婚しない、
結婚するならタクシードライバー辞めろ、って。
そこまで突っ込んだ話だったんだ。
もうちょっと緩い提案だと思ってた。
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息子が新卒でタクシー会社に就職が内定してるので迷わず手に取りました。
タクシードライバーの仕事内容や日常がよくわかり、周囲(私)の心配がとても現実的でした笑
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本屋で、ピンと来た。タクシードライバーに興味があったので読んでみることに。
読みやすく、スイスイ物語に入り込めた。交際相手から、タクシードライバーは危険が伴うからやめてほしいと言われ、葛藤する主人公。私なら、プライドを持って始めた職業なのに、なぜわかってくれない!と怒り出しそう。でも主人公の夏子は、考えに考えた末、辞めることはできないと伝える。私よりも、はるかに大人だ。
人間模様の描写がとても素晴らしく、読んでいて心地よい。作者の「ひと」も読んでみたい。
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夏子の頑張りが清々しいお仕事小説。タクシーは滅多に乗らなくて縁がないですが、こんな感じで仕事されているんですね。
駕籠抜けとか強盗とか、密室で自分一人だから怖いし腹立たしい。家族が心配するのも当然だけど夏子にはタクジョとして頑張ってほしい!と思ったら続編が出てた。こっちも読みます。
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夏子ちゃんが様々な人と出逢い、成長していく姿がとてもよかったです。
大変な仕事でもそれを普通のことだと考えられる夏子ちゃんは本当に素敵な人だと思いました。
タクシーを利用することはほとんどないですが、夏子ちゃんのタクシーには乗ってみたいなーと思いました。
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ストーリーとしては、淡々とよくある(?)日常が描かれているが、優しい人の繋がりがあり、苦みとのバランスもよく、読み終わると気持ちがやさしくなる気がする。
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前回の「ひと」でファンになって即刻、文庫化のタクジョも即購入からの読了。
作風がだいぶ掴めてきた。
イメージ的にはドロドロしてない恩田陸って感じで人にも勧めやすい。
今回も存分にそのマイルドさを発揮している。
著者は人間関係をつぶさな視点で書くことに長けてる。
あと、駕籠抜けとか強盗のフリみたいな、少しだけ「嫌だな」と思わせる出来事の書き方も上手い。
設定だけで言えば辺鄙な客を乗せる物語系統のチープな方面にもできるが、そうではなくてタクシーとは少し遠いとこにある誰もが抱えそうな悩みみたいに焦点を当てているのが共感を引き出している。
初動は「ひと」を超えないかと思ったけど、後半の誰もが抱える葛藤、親子の関係と徐々に開けていく視界のようなものを丁寧に描かれていて同じくらい好きになった。
あと、登場人物の殆どを要約せずに名前を出すところも割と好き。
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新卒でタクシー運転手になった高間夏子の仕事だったり恋だったり。軽くて読みやすい文章だけど、なぜだか夏子にあんまり若さが感じられない。。。 緩い母親との関係が好き。
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☆4
普段タクシーを利用することがほとんどないのですが…女性のタクシードライバーの比率が僅か3%しかいないという事実に驚きました!
そんな中、女性客に安心してタクシーに乗ってもらいたいと仕事に励む夏子の姿がとても印象的でした❁⃘*.゚
続編も発売されるとの事なので、また読んでみたいと思います。
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四大新卒でタクシードライバーになった夏子。
運転が好きで、人が好き。
幼い頃に両親が離婚し、母と二人暮らしながら、親子関係も良好。会社の人間関係にも恵まれている。
籠脱け、強盗まがいの目にあい、恋人にも心配されたことで、改めて、「仕事」について考える。
夏子は誠実な人なのだ。
だからこそ、応援したくなる。
『ひと』を読んだ時にも感じた、「正直者は馬鹿を見る」ことの多い世の中で、決して要領が良いとは言えない実直さ、誠実さが、結局は良い人間関係を築くことに繋がるように思う。
続編も期待したい。
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以前読んだ「ひと」がおもしろかったので手に取ってみた。
新卒でタクシードライバーになる主人公。若い女性タクシードライバーの日々を描く。
男女平等を叫ばれていてもまだまだ実際には差別が存在する。さりげなくそれを気付かせてくれるため学びが深い。主人公の強さは人間としてのものか女性としてのものか?考えるとなかなかに奥が深い。
この作者の一人称の表現が好き。別に目新しい書き方とかそんなものではなく素朴にその人を表している。ありそうでないその空気感に引き込まれる。
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本書は、小野寺史宜さんの『ひと』『まち』『いえ』下町シリーズの作風に通じる、お仕事小説です。
小野寺さんが描くこれらの物語には、仕事や人に対して真面目で実直に接する主人公が登場し、テンポのよい展開で淡々としているのに、ほっこり感・温かさがありますね。
タクシードライバーの仕事も興味深く、初めて知る事も多々盛り込まれていました。新卒23歳・夏子が主人公で、ありがちな「嫌々務め始め、困難を乗り越え次第に魅力を見つけていく」展開ではなく、「自ら望んで」就いたタクシードライバー職という設定も面白いです。
事件など何事も起こらないのかというと、そうではありません。勤務中に、籠抜け、強盗もどきがあったり、母との二人暮らし、お見合い、彼氏との付き合い、結婚か仕事か、客として父を乗せる等々、様々な出来事が起きます。
けれども、夏子はそれら全てに誠実に対処します。要領がいいのではなく、〝人〟なのだと思います。小野寺さんの筆致と相まって、物語に暗い影が出てきません。
続編も既に出ているようですが、街や人のつながりを、温かな眼差しで描く小野寺作品に、今後も楽しませてもらいたいと思います。
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ここ数年で、〇〇ジョという言葉が多くなった気がする。
ただ、タクシードライバーの女性のタクジョという表現は初めて聞いて気になったし、小野寺さんの本は、劇的な展開がないけどどこかゆっくり心を揺さぶられ、安心して読めるので、見つけて迷いなく読んだ。
本の中では、タクシードライバーの業務について多く説明されているが、まず女性タクシードライバーが数%しか以内、ということに驚いた。また平均年齢も高く、たしかにタクシー利用をすると、たいてい50歳以上のおじさんドライバーというイメージ。
タクジョの夏子は、大学卒業と同時にタクシードライバーとして就職。夏子はほんわかしているのに、芯がしっかりしているという感じ。まわりの同期・同僚もよくて、読んでいてほっこりする。
その中に、無賃乗車や強盗等のタクシー内犯罪にも触れていて、タクシーはお客さんと1対1の個室での仕事という危険なところも感じたが、ひとつひとつ確実に問題と向き合って対処する夏子がいい。