紙の本
拡大するとコケ特有の姿がよくわかる。
2020/06/04 15:29
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投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
コケってなんかどれも同じに見える。。。友人に「面白いよ」と言われても今一つよくわからないと思っていました。でも、本書のような「見せ方」だとなんだかおもしろそう。著者は長年コケを観察して楽しんでいる方。ちょっとした言葉にもその「味」が出ているからかもしれません。
拡大してみると思いがけない形や色など、驚くことがたくさんありました。普通に見る植物(種子植物とか)の花にあたる部分がコケでもきれいだったり判別の重要な部分になるのですね。拡大したときにしかわからないコケ類の特徴的な構造などの説明もしっかりあるのでよくわかりました。
拡大写真も面白いけれど、「コケヤマさん」(小さい人形)が歩くテラリウムも楽しめました。著者の分身が景色の中につなげてくれる工夫です。コケにいろいろな接し方ができました。
解説の文章に黄色いマーカー線がついているのでちょっと「教科書みたい」な気持ちになりましたが、できれば私としてはそういうのは自分で入れたい、かな。
紙の本
コケのアップ
2019/12/23 22:29
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
コケを思いっきりアップで見れます。ちょっとキモイ子もいるけど、実に興味深い。
部位の名称、特徴などかなり専門的。
コケでつくるテラリウムも載っててかわいいです。
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図鑑として保有している。苔は品種が多く野山で見極めるには難しい。特徴がまだわからないため、この書物は有益だ。
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顕微鏡で見るコケの世界を写真付きで紹介されている図鑑。基本情報プラス顕微鏡で拡大した時に見えるコケの姿、似ているコケの見分け方など細かい情報も出ているのでとても満足。
気に入ったコケを使ってテラリウムを作ってみたい
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僕の「苔好きレベル」は著者のそれと比べたら、 もう全然及ばない 苦笑。読んでいて、あまりの奥深さにめまいを覚えてしまった 笑。 「美しくもあやしいコケワールドへいざないます」とのことだったが、めまいだけで終わってしまうのは悔しいので、「コケテラリウム」の世界へ何とか読んだことを応用していきたい。僕のコケテラリウムは現在7つ。去年に始めたが、その初期のコケテラリウムはなんと、全国版の小冊子に載ってしまった、「兵庫県N.Iさん」 という名前で 笑。 ということで、これからもコケも楽しんでいきます。
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山や森を歩いていると苔むした雰囲気に癒されることはあるが、コケをまじまじと見たことはなかった。そうだちょっと見てみよう、そんな些細な思いつきでこの本を手に取った。
コケは蘚苔類といって蘚類と苔類、ツノゴケ類の3種類に分けられるという。その違いは、まあ、読んでみればわかる。本著は繊細なミクロの世界を綺麗な写真で紹介している。はじめからおわりまでほんとに著者の眼差しのまま丁寧に作られている。出版当時の著者は前期高齢者のようだ、そんな著者のコケへの愛着を感じる一冊だ。
ページをめくってみると優しい眼差しを感じることができる。
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どんなことでもハマる人がいるものだなあ、と思う。だが、この図鑑のコケのアップを眺めると納得もいく。普段何の気なしに通り過ぎたり、踏みつけたりしているコケも、よくよく見れば繊細で美しい。要はどのくらい興味をもって、一生懸命眺めるか、なんだと思う。夜空の星だって、道のかたわらの草むらの虫だって、興味を持たない人にとってはただの空だったり、ただのバッタでしかないが、それを一生かけて研究している人がいる。
ちょっとおもしろいのは、コケの種類の見分け方指南が載っていること。たぶんほとんどの人にとってコケはただのコケであって、種名なんか気にしないのだろうが、どんなことでも名前がわかるようになると楽しさがわかってきて、ハマる一歩手前だ。ぼくもちょっと本書を持って、コケ調べに出かけてみようかという気になった。この図鑑のポケットサイズのやつを出してほしいな。