0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:麒麟 - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙のかわいさや、タイトルからなんとなく手にした一冊でしたが、読んでみると、かなりのインパクトがありました。
イラストも、阿部さんのやさしい文章も、実にほのぼのしていてかわいらしい。
ライギョとタナゴはとても仲が良さそうで、楽しく学校に通うんです。
魚たちが大好きな阿部さんの書くお話は、魚への愛情がそこここににじみ出ていて、ほんとに魚たちがかわいく見えてきます。
でも、ライギョとタナゴは、別々の授業を受けます。
ライギョは食べる練習、タナゴはかくれる練習。
授業の内容が示す意味も、次第に見えてきます。
それは仲良しのライギョとタナゴを大好きになってしまった読者には、かなり悲しい自然のルールです。
村上さんのかわいらしいイラストと、阿部さんの愛情あふれる文章で、自然界の厳しさを柔らかく描いている、最高の一冊です。
可愛い動物のおはなしを想像して読むとびっくりします
2022/10/24 09:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かんぱ - この投稿者のレビュー一覧を見る
挿絵も語り口も可愛らしく、始めは楽しく読んでいると、途中から
「食べる」「食べられる」関係についてのおはなしになっていきます。
大人になって、現実を知り、自然のルールの中で生きていこうとする
魚の子どもたちが立派で泣けます。
「友だち」っていいものだね!
2000/07/19 08:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かれん - この投稿者のレビュー一覧を見る
今日から1年生。ライギョとタナゴは仲良くお喋りをしながら学校へ。
学校ってどんなところかな?
ライギョ学級の時間割は「給食の食べ方」
タナゴ学級は…というと 「かくれんぼのやり方」ばかり。
大人になる為には ライギョはお友だちのタナゴを食べないといけないし、
タナゴは、ライギョから逃げないといけない。
大人になるってかなしいね。幼稚園まで一緒に遊んだお友達が 今日から敵、味方になるんだもん。
もし、ドーナツ池でうまれた タナゴの赤ちゃんが全部大人になったらどうなる?
タナゴで てんこ盛りになっちゃうよ。そうなったら大変だね。
でも、今まで培ってきた2匹の友情は、そんなに簡単に 壊れるものではないよ。
子供たちに関心がある給食を題材に、弱肉強食の意味を
やさしく わかりやすく 書いてあります。低学年でも 読みやすいです。
第46回青少年読書感想文低学年の部課題図書。この本なら感想文も書きやすそう。
投稿元:
レビューを見る
幼稚園からの大親友であるライギョくんとタナゴくんが小学校に進学して別クラスになりました。その後‥‥ という感じです。絵が可愛くて、それなのに内容は厳しくて。オールカラーだったらもっと良いのになあと思いながら読みました。少し高めにしても良いから是非オールカラー版を出してほしいです。
投稿元:
レビューを見る
なかよしの「ライギョ」と「タナゴ」。
ライギョは学校で、タナゴを食べることを教わり、タナゴはライギョから逃げることを教わる。
2匹はお互いのこと、自分のこと、生きること、食べることを、考えて、考えて、いっぱい考えます。
投稿元:
レビューを見る
初めての読書感想文に使った一冊。
以来、夏休みの課題は読書感想文は書いていない←
自由作文の方が性に合っている気がしていた。
投稿元:
レビューを見る
絵本や童話に親しまなかった私が(なぜか)夢中で読んだ本。
転入したてで勝手の分からない図書室で、毎日読んでいた(笑)
このえほん(どうわ?)シリーズは大概好きっていう。
ちっちゃいころぜんぜんえほんとか好きじゃなかったんだけど不思議。
投稿元:
レビューを見る
自分が想像していたお話と違くて
話の展開に思わずドキっとしてしまった。
そして、これ読んでから阿部さんの
ドーナツ池シリーズが大好きに。
2年生に途中まで読み聞かせしたら、
時間割のところで大笑い。
ぜひ続きを自分で読んでほしい。
投稿元:
レビューを見る
さかな学校に入学するまでのライギョとタナゴは仲良しだった。
けれどもさかな学校に入学して習うことといったらー
ライギョのクラスの時間割。
水曜日は「たまごのうみかた、そだてかた」
その他の月、火、木、金は「きゅうしょくのたべかた」
タナゴのクラスの時間割。
水曜日は「たまごのうみかた、そだてかた」
その他の月、火、木、金は「かくれんぼのやりかた」
仲良しだったのに、もう仲良くはできないの?
大人はここで道が分かれるか、それとも建前をとなえるか。
子どもは違う。
全力で互いと関わろうとする。
その力強さが、生きる力なのかもしれないな。
投稿元:
レビューを見る
ライギョはタナゴを食べるとさかな学校で教えられるライギョ君。でも、タナゴは友達です。村上さんの本は、このような自然の深さ、関係性に着目させる本が多いですね。このどうわがいっぱいシリーズは、絵本から脱皮するための大切な位置づけの本だと思っています。小さい子にも探しやすい背表紙の色やマークがありますので、低学年の子に目印を教えてあげてください。
投稿元:
レビューを見る
お友だちだったのに、「食べる、食べられる」の関係だと気づいたらいぎょとたなご。
切ない部分もあるけど、「ソレが、自分らの生きる道。それなら、お互いに精一杯、自分の生き方を貫こう!」とでも考えたのだろうか?
最後は、スッキリした感じのふたり(2ひき)に、明るい気持ちにさせられる読後感。
投稿元:
レビューを見る
おはなしのおわりかたがよかった。
「ひゃーたべられる!にげろーあはははは」
「まてまてーたべちゃうぞ あははははは」
投稿元:
レビューを見る
給食の食べ方、卵の育て方などのユニークな学校の時間割りにまず、楽しそう!と期待が持てました。
食べる、食べられるというお互いの関係性を初めて知った仲良しのライギョとタナゴ。自分達はどうしたらよいのか。
考えて考えた末に、お互いを認め合い、自然の摂理を受け入れていく。
残酷にも思える事実だけど、前向きな気持ちで笑い合ったり、なんだかぶっそうですが、、などと上手く和らげて表現してくれている。
投稿元:
レビューを見る
小3と年長の子供と読みました。ドーナツ池の中で仲の良かった幼いライギョとタナゴ。学校に入学して、互いに食べる食べられるの関係だったことを学んだ2匹。どう関わっていったらいいのだろうか、、、と悩む様子を子供達もどうしよう、と考えながら楽しんでいました。
最後も前向きでお気に入りの本です。