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一つの真実へ向けての道筋が細い光のように見えてドキドキしながら読み進みました。音道と滝沢の阿吽の呼吸がジンジンと響き久しぶりの満足する作品でした。
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適切な表現なのかどうかわからないが、解りやすい話でスッキリと読めた。テレビの2時間ドラマのように、きっちり30分ぐらいに事件のカギを握る重要人物ともう役者さんを見ただけで犯人この人とおもわれる人物が登場し、1時間くらいでその人たちが本格的に動き出す。きっちり残り30分頃には犯行動機が裏づけされ逮捕、最後10分で自白、被害者関係者や刑事たちが事件から乗り越えていく、エンディングテーマ曲流れる。そんな風にきっちりと収まり、実に読んでいて安心できる。このシリーズはもう何年も前に「凍える牙」を読んだきりで、今作までにいろいろあったらしいが、わたしには相変わらずの二人が出てきてのやりとり。謎解きよりも、互いに苦手意識でタイプも違う二人がそれでも少しづつ相手を認め合い信頼しあっていく過程が読んでいて楽しい。犯人の犯行にいたるまでとかいろんなことが甘いなと思うこともあるのだが、あまりリアルに重いものを読むよりも肩の力が入らないこれくらいが読み物として楽しい。
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桜が結構咲き誇る福岡から、下巻は帰りの新幹線の中。切符がすんなり取れた割には結構混んでる。
点と点が繋がりを見せ始めた事件に対し、貴子と滝沢は、夏の暑い日ざしに焼かれながらじりじりと真実に近づく。
今回のお話、謎解きの面白さも十分に有るのだけれど、それよりもお互いを変に意識をする貴子・滝沢の、章立て毎に視点を変え語られる相手の心根に対する戸惑う姿の行ったり来たりを楽しむか。
背景に語られる、貴子と奈苗の女同士の微妙な諍い、昂一とのすれ違い、実家の存在、滝沢の大きくなった3人の子どもや思わしくない健康状態などなど。
戸惑いはそのまま完全に融けることはなく、しかし、夫々の警察官としての資質に対する尊敬に根ざした信頼関係は確実に育まれる。
こうして書くと、型に嵌った感じもするけど、読んでる間はそうとは感じさせぬ絶妙な語り口。
ただ、私としては同年代の滝沢の立場が理解でき、今回の貴子さんはちょっと丹頂鶴ぶりが過ぎた感じも。バイクで疾走する場面もなく、短編集にある彼女のサッパリとした感じが少し薄れてちょっと残念。
明日とも分からぬ状態ながら、幸い父は生き続け、次に行く時は見舞いか葬式か。
真実を知ってからの広士の激しさを内に秘めた仕事ぶりや凄惨な事件の後に煮え切らない真実の中で孫を引き取って暮らす長尾夫婦の悶々としかし真面目な慎ましやかな暮らしぶりに、本筋と関係ないところで、つい、ほろりとさせられる。
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白骨死体、今川老人殺害事件、父娘惨殺事件。これらの事件に関連はあるのか。音道の立てたある仮説は、深く重く沈殿しつつあった捜査を大きく動かした。一方、刑事を騙る男が捜査を撹乱する。目的は何なのか。誰が情報を漏洩しているのか。深まる謎と謎が交錯し、溶け合っていく―。人間の欲望という業が生み落としていく悲しみをスリリングに描くシリーズ最高潮の人間ドラマ。
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刑事事件も面白いのですが、主人公やそれぞれの人間模様がしっかりと描かれていて、とても面白く読めました。
刑事物ですが、人生の教訓も含まれていました。
最後の100ページは、この事件があと100ページで治まるのかドキドキしながら 一気に読みました。
シリーズ物とは知らず 今回 初めて最新本を読みましたが、さかのぼってシリーズ全てを読みたいと思います。
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事件の真相は如何に?
音道刑事と滝沢刑事コンビが核心に迫る。
一方、音道貴子と恋人の昂一の行方も気になる…
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シリーズ物だと知らずにこれを最初に読んでしまいました。他の作品も読んでみたいと思います。捜査では息が合うのに性格が合わない貴子と滝沢二人は読んでいて面白かったです。三つの事件が関連しあっていて、さらに偽刑事の捜査攪乱、貴子の私生活の問題等も描かれていて要素はごちゃごちゃとしているのに上手くまとまっていて良いなと思いました。犯人は登場した瞬間に、コイツ胡散臭い奴だなあって思っていたので意外な結末にはなりませんでしたが、面白かったです。
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音道貴子シリーズはやっぱり最高!今回滝沢刑事との関係に、微妙にいい変化が現れているのが微笑ましい(なのにやはり小競り合いが起きてしまうところもw)。このシリーズの長編をもっと書いて欲しい。
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女刑事の音道貴子と相棒・中年刑事の滝沢コンビの第3弾作品の下。
捜査で白骨死体、認知症の家主殺人、父娘惨殺事件が明らかに。
これらの事件に関連はあるか、事件の最終段階へと進む物語。
3件の殺人事件と、謎の捜査妨害の男、そして音道・滝沢コンビ。
これらがうま~く絡み合って良い味出してました。
ってか滝沢さんの性格が丸くなって、良い人になってるよ=3
下巻も300ページ以上ありましたが、サクッと読めました。
乃南さんの作品は読了後の爽快感があってお気に入りです。
ただやっぱり滝沢刑事がいいな~(笑)
中年刑事の味のある仕事感に興味ある方にオススメの作品です。
が発見され、音道は認知症の家主を尋ねる。
しかし家主は殺害され、滝沢を相棒に音道が難事件に挑む物語。
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ものすごく久しぶりの乃南アサ。
岩盤浴でお店の人に勧められて、借りてきちゃった。主人公の女刑事が活躍するシリーズ第1作の『凍える牙』ってタイトル覚えてるし、過去に読んだことあると思うんだけど、すっかり忘れてるし、その後のシリーズも読んでないので、たまに出てくる過去話には??だったけど、まあまあおもしろかったかな。『凍える牙』から読み直そうかなと思います。
すごい頭でっかちでつっぱってる女性なんだけど、その不器用な感じが可愛いし、相方の中年男性刑事もやな奴なんだけど共感できる部分もありでした。
事件そのものは、悲しい結末だったけど、読み応えはあったかな。
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『凍える牙』が良かったので、音道貴子シリーズのこの本を借りてみました。
この二人のコンビは人間味が感じられて好きです。
シリーズに、もうひとつ別の話があるようで、所々でなんのことかなぁ?と疑問が・・・。
キャラクターに愛着があるので、安心して読める良さがあります。
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音道シリーズ長編の第3弾。
解体中の民家の敷地から、25年ぐらいは経っていると思われる白骨死体が見つかる。白骨死体の身元を調べているうちに、家主の老人が撲殺され…
今回は何故か入り込めない作品だった。過去の事件を調べてるせいか、テンポもいまいちで、今までは読んだ中では一番つまらないかも。
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凍える牙からの乃南アサ2作目。音道・滝沢コンビの息がピッタリになっていく様子や、2人の掛け合いが良く、上下巻だがテンポ良く読め、何とも登場人物たちが生き生きと描かれていて、感情移入できた。
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女刑事音道貴子が活躍する長編ミステリー。
滝沢刑事とのコンビ再び。
複雑に絡み合う謎。事件が解決に向かうにつれ、明らかになってゆく悲しい事実。
登場人物達の心の動きを丁寧に描きつつ、事件解決まで緊張感ある展開で飽きさせない。
読み応えあり。
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(上巻から続く)
あえて難を言えば、
前作で書かれた滝沢家の家庭の事情、
そしてそれに音道刑事が巻き込まれたことに関する話が、
不自然なくらい全くでてこなかったことが、
謎だ。