山岳冒険小説。結構男くさいです!
2011/09/07 11:33
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ブロトモさんが大絶賛されていたので興味を持った作品。
こういうときブログは不思議だなぁって思う。
本書は、わたしの好みからは大きく外れている。
わたしだけじゃ絶対手にすることのなかった作品だ。
だけど、ブロトモさんと交流していくうちに
「○○さんが楽しんだなら読んでみたいっ!!」と
これまでノンマークだった作品や作家がいきなり
ベッド脇に現れたりする。
(自分で購入しているのだけれども)
ハードボイルドは苦手で、
警察等の内部抗争にも興味がないので
読み始めから正直辛かった。
主人公である佐伯がかつて所属していたSP。
山岳救助隊という組織。
山の知識もないのでいろいろなことがちんぷんかんぷんで
イメージもなかなか出来ずページが進まない。
しかし半分を超えたあたりから一気に加速した。
佐伯を抹殺するために現れた暗殺集団と佐伯の攻防。
佐伯を取り巻く山岳救助隊の仲間たち。
山男の友情。
雪山の恐ろしさ。
臨場感とスピード感がアップしてページを繰る手が止まらなくなった。
これは冒険小説だな。
男くさい。
でも、嫌いじゃない。
わたしは山には登らないし
登る気にもならないのだけれど、
それでも読んでいくうちに雪山の情景は浮かんできた。
描写が巧いのだろう。
それなりに楽しんだのだけれど、
欲を言えばラストをもう少し描いてほしかった。
一応の解決を見せて小説は終わるのだけれど、
色んなこと、色んなひとのその後が知りたくて仕方ない。
そういうところを求めるあたりが無粋なのかなぁ。
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大自然の猛威、命を賭けた男達の絆、信頼、裏切り。
久々に小説読んで号泣…
興奮と、そして余韻がいつまでも残る。
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かつて警視庁でSPとして要人警護をしていた時に凶弾にあわや一命を失いかけた後は一線を退いて山岳警備隊になった隊員と、彼を狙う謎の暗殺者集団との戦い。
本ハルキ文庫版では次の作品になる「光の山脈」が東映のヤクザ映画のノリを思い起こさせてくれました。
(http://mogura7.zenno.info/~et/xoops/modules/amaxoop2/article.php?lid=4936)
本書では、ヤクザよりももっと怖い国家権力を、やはり東映風に描くとこうなるんでしょう・・・で、これも後半一気読みの感動ものでしたが、政権交代した今の世相から見ると、ちょっとリアリティがねぇ・・・の感。
(2010/5/24)
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雪山を舞台にしたアクションもの。
こういう小説は、どうしても専門用語が多い。
まるでジャンル違いの人の会話に放り込まれたみたいで、
最初は必死についていこうと思うんだけど、
だんだんどうでもよくなってくる(ごめんなさい)。
SPというとV6の岡田くんが主演してたドラマを思い出しちゃって、
あぁ、あれは面白かったのにな…とか余計なお世話。
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初めて樋口明雄を読んだ。
本書は面白すぎる!!
一気に引き込まれて、そのまま読破してしまった。
主人公佐伯もカッコいいが、彼の同僚である山岳警備隊もとても良い。
腐った政治家に翻弄される主人公。
是非とも続編を書いて欲しい一冊です。
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はじめて読む人です。
山岳サスペンスってコトで、なかなか面白そうだなぁと思い、手に取った
作品です。
結構面白かったです。
特に、山岳シーンが良かったですね。
これだけ描けるんだったらもっと人気が出てもいいと思います。
全然無名な作家だとは思いますが、これだけの水準だったら、もっと有名になっていてもいいのでは?というかんじでした。
昔SPをやっていた警官が、自分が守っていたVIPの秘密を知ってしまい、そのため、SPを退いて山岳救助隊に異動した後も狙われてしまうという内容です。
主人公の仲間の山岳救助隊の面々もかなり魅力的ですし、何よりも山のなかの描写がかなりいいかんじでした。
いろいろなアイディアがあって、やりたいことが多かったから、イマイチ消化不良なところもありましたが、これはまぁまだOKだと思います。
これだけ描けるのでしたら、まだまだ伸びしろは十分あり、ってコトで、また
次の作品に期待したいな、と思いました。
がんばれ~~~!!!!
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標高2000mを超える険峻な山岳地帯を舞台にした決死のハードボイルド。事件の黒幕の背景が少々大袈裟な感はあるけれども、山岳警備隊等々の山の男たちの描写は胸熱くなるものがあった。満足のいく面白さです。
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高校大学社会人の数年間とずっと山に登っていたので山の匂いなら少しはわかる。出だしの山岳警備隊の日常を連作集のように淡々と語った部分が実に良い。山と海の違いはあるが初期の谷恒生を思わせる。谷恒生の海洋モノだけを読み続けた日々が懐かしい。後半になり話は動き出す。警察キャリアと政治の癒着、知り過ぎた者の運命・・著者渾身の部分だが何故か話に入り込めなかった。でも他の山岳モノも読んでみるつもり。最後に後書き。普通は見られないような思い入れたっぷりで、やや気取った書き方であるが、久しぶりに旅に出たいと思わせてくれた。
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売らない。また読むから。
よく登場人物をイメージの合う俳優やらに置き換えるんだけど、
佐伯-竹野内豊で読みました
嫁にすすめたら速攻読み終えてた
「佐伯のイメージ誰?」
「私は遠藤憲一!」
「....」
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ザシュザシュっと決めてくる感じ。
鋭利な単語で端的に表現する事によってスリル感が増す。
という印象
どんでん返しはないがスリリングな山岳小説
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『天空の犬』の著者、樋口明雄の本。『天空の犬』程ではないが、山の描写はこの頃からすごかった。『天空の犬』とは少々違い、この本はミステリーの側面が強い。準主人公の杉浦が実は…半分過ぎたくらいからどんでん返し。警察小説はそんなに読んでるわけでもないけど度肝を抜かれた。
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結構なボリュームで、登山しないのでよくわからない部分もあったけど、それを差し引いても手に汗握る展開でおもしろかった。主人公も仲間たちもかっこよかった。その後がどうなったか気になる。
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中々読み応えがあります。
折角の山岳小説なので、
雪山での攻防が、もう少し分量が多いと、
もっと満足感は高いと思います。
この手の作品に有りがちな、
内通者も存在し、手に汗握る物語になっています。
映画とかになれば、面白そうなんですけどね。
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正直に登山ついてある程度知識があれば、かなり面白かったと思う。
しかしながらストーリーも面白いけど結果はよめた(それが面白いのですが)!
山の知識は全くの無知でしたので、興味にそそられる!!
のですが、なんとなく現実離れ&専門用語で苦労しました。
山の表裏一体というの言葉があっているかわからないけど、そこに立てば恐らく山の自然に魅了されるのが読書後の感想笑
政治と警察。田中角栄の本を読んだ後だと、ここまで無いにしても…怖い話でる。以前の仕事で有名な政治家の公演の仕事に就いた時に、SPの方と打ち合わせをした事がある….その人は、顔に最近できたようなアザが左顔面にあったのを思い出します…
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2017/11/27 Amazonより届く。
2018/1/15〜1/21
南アルプス山岳救助隊K9シリーズで知った、樋口さんの初期山岳冒険小説。
途中までは少し間怠っこしい感じもしたが、中盤以降は息をも継がせぬ展開。なんと言っても、主人公の佐伯鷹志のキャラが良いし、山の描写も素晴らしい。最後の始末がどうなったのかが書かれていないのが少し残念ではあるが、大満足の一冊。