電子書籍
広告の本質を突いた名言集でもある
2023/01/19 09:15
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投稿者:MACHIDA - この投稿者のレビュー一覧を見る
昨今の「消費者」「囲い込み」「コンテンツ」という言葉が嫌いの指摘。杉山節は健在なり。テレビCM(当時は全てフィルム撮影)に勢いがあった頃、初のビデオCMで新境地を切り開いたクリエイターもネット広告へと移り、今や大御所。広告がかつての輝きを失った時代に、その言葉は重く響く。コミュニケーションの要点を語る書でもある。
紙の本
著名広告クリエイターによる仕事論の1冊です。
2022/12/22 14:59
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投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は私も知っているTVCMの有名なフレーズをたくさん世に輩出した、著名な広告クリエイター。その著者自ら、広告クリエイターの仕事についてと、ご自身のこれまでの自叙伝のダブル体裁で著された1冊です。
著者のハイカラな人生と、広告クリエイトにかける仕事の情熱ぶりが十二分に伝わる内容です。熱い仕事話を読みたい方々には最適な1冊です。
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広告界に長くいらっしゃて、いろいろな時代を第一線で活躍されてきた著者だから言える言葉が詰まっていると思う。50年前のピッカピカの1年生の作者は、今でもピッカピカだ。広告とコモンの関係、広告はこれからは公告であるべきという観点は、まさにそう思うところでもあり、この本から学べることを実践したいと思う。
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本屋さんの店頭で気になり手に取ってみました。
広告業界の仕事をしていなくても楽しめる本かと思います。
広告の仕事に対して美学がある方で、広告の受け手として抱いていた広告に対しての不信感が晴れるような気持ちとなり、気持ちの良い読書となりました。
昨今、安すぎる商品に対して、人件費や労働環境、材料調達、生産状況がどうなっているのかまで考えを巡らせることなく、インフルエンサーに流される人が多く残念な気持ちになっていました。また日用品・食品の値上げに対しても大人は大騒ぎするだけ。日本の賃金が上昇しないことには、こうした消費者の物価上昇に対する耐性・理解のなさも一因となっていると思われますが、そういう意識がなかなか根付かずこれまた残念な気持ちとなります。
広告は商品を売る大事な手段・役割だけど、それを売ってもしょうもないのに…というものの広告や、ルッキズムを蔓延らせる脅迫的な広告を電車やYouTube広告で見かけ、売り上げを考える前に倫理的な考えを広告人が持たなければいけないのではと思ってきました。
これは広告制作者だけでなく、消費者も倫理的な思考を持ち合わせていないと効果がでないと思います。前述の通り、物価上昇に対して自分たちの賃金上昇に今後繋がるであろうから受け入れるなど理解がなく、日本社会では受け入れられず、いまだ各国から置いてけぼりをくらい日本だけデフレとなっている状況からもわかります。
そこで、広告という広く人々にアプローチできる媒体で、啓蒙し、人々の意識を変えていけば、消費や広告のあり方の変化、ひいては日本社会全体の変化にも繋がるのではないかと考えていました。
ソーシャルグッド、プロボノ。
欧米のトレンドをしっかり掴んで、自分のフィールドで実践して結果を出していらっしゃる方の話は刺激的でワクワクしました。
カンヌライオンズで、他国との広告の差をひしと感じて行動に移したところが、とてもかっこいいです。
山口周さんとの対談で、著者が歴史的な瞬間に居合わせてきたという話をしていた時に、この人は常にアンテナが鋭く、感覚が冴えているのだなと思いました。
それも、世界にひらかれた感覚。
上が都合よく作ったクッソどうでもいいルールが蔓延る会社(学校)の(大企業とか規模問わず)小さな世界の視点ではなく、自分たちが今生きている地球・世界を他人事にせず、自分と常にリンクして考え行動しているところが好感持てます。
稼いで生きていくためには、目先の売り上げのための自分の心も世の中のためという思いも押し殺した広告仕事をしないといけないと思うかもしれないですが、ひとりひとり意識を変えていけば、、、、と思うと気の遠くなる道と思えるかもしれないですが一気に人々の意識を変えられるのが広告だと思うので、公共広告で良いメッセージを届けてほしいなと思います。
GAFAMの各創設者の年齢と日本の新卒入社後の話が苦しくなるものでした。
今の日本はどこまでも若者を苦しめる世の中になっている気がします。
といっても、若い世代で鋭い感性を持ち素晴らしい人もいれば、前述したようにインフルエンサーに流されルッキズムに侵された人もいるので一概に若い世代が良いと言えないというか、毒された若者も多いと思っています。
何の話かとりとめないですが、
思うことは、世の中の流れを注視し掴みつつ、自分の信念を持ち流されすぎず、人を傷つけず、より良い世の中にしていくためにひとりひとりが日常から行動できるようになっていってほしいと願います。
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見た人が共感できないCMはつまらない。
社会に向き合わない広告はリアリティを失い、機能しない。毎日コツコツと勉強しなさい。そうすれば直観力が磨かれる。h論理的な何かを感じられるようになる。
困ったら3B:Baby,Beuty、Beast
コピーライターは代理店の中でもインテリで、本来は小説や詩を書きたかったという雰囲気を醸し出していた。だからラジオやテレビのコピーは書いてくれない。新聞や雑誌などの紙媒体。テレビのコピーみたいなダジャレをかましてくるのをインテリジェンスがないといって仕事をしない。
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別の本が紹介されているのを読み、何となく作者を検索してこちらを読んでみた。結果、二重丸。特にブリコロージュという言葉を知れたのがよかった。
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帯にもある下記のコメントに、【頭をガツンと殴られた】気がする書籍でした。
4マス全盛期の頃のスタークリエイターの杉山さんの書籍ですが、今、メディアや広告、企画に関わる人に是非とも読むべきと思うものでした。
>何年か前、メディアの人たちが集まる大会でスピーチを頼まれた。そのとき僕に与えられたテーマは大変重いものだった。最近、尖ったことをやるとすぐにクレームが来る、だから広告が臆病になり、どんどんつまらなくなっている、この現状をどういうふうに認識しているのか話してほしい、具体的にクレームが来たCMを10本くらい挙げて、どういう表現がまずかったのかクリエイティブの視点で解説してほしい、ということだった。ただ、僕は、「この表現はあり得ないよね」「この会話はあり得ないよね」といったことを解説してもつまらないと思った。そのときにフッと気づいた。クレームが来るCMは全部、つまらないんだ。
帯の内容以外にも、
「広告代理店はコミュニケーションコンサルだった」「あらゆる職業はパブリックサービス」「伝える技術を持っている人は伝えるべき何かに飢えいると思うんです。広告やデザインに関わる経営者の仕事は、この伝えるべき何かを持っている人を見つけて来て、それを伝える技術を持ってる人に回してあげること」
などなど、何度も何度も読み返したくなる(咀嚼し直したくなる」話が沢山。
これは、コミュニケーション、広告、メディアの仕事を自分がし続ける上では、いつでも読み直そうと思うものと思います。
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国際協力に貢献したい、と意気込んでいた大学4年間でモヤモヤしていた事は、貢献できるスキルがないこと…
大学生活を送っていく中で、次第に国際貢献ではなく自分の身近な幸せを達成するとい方向にベクトルが転換してった。
この本を読んで、自分のスキルがないことに悔やんで4年間であったことに再度気づくことができ、これから始まる社会人生活を通じて、自分にしか語れない物語やスキルを身に付けることの大切さを再確認することができた。
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「ピカピカの一年生」とかの作品を作られており、文章の中には名言が散りばめられている。アイデアの浮かび上がらせ方とか、言語化されており頭経の良い刺激になります
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広告というものが先細っても
コミュニケーション技術や
人の価値観を変えるスキルは
重要という指摘はなるほどと
思った。
プロボノの可能性も確かに広がりそう。
ただ、自慢がダダ漏れなのが
好き嫌いが分かれるかも…
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電通が生んだスタークリエイターの昔話としてしまうのはもったいない…ずっと一線に立つ広告界のレジェンドの芸談として神棚に置いておくのも本書の狙うところではない…クリエイティブハイソサエティの交友録として憧れるのも、ちょっと違う…「広告」から「公告」へ、これからの広告クリエイティブの方向性を指し示す大きな提案だと思うけど、過去の仕事の大きさに比べた時、現在のクリエイター志望の若者に著者のメッセージはどう響くのか気になりました。美大で授業をしている友人から本当に広告業界を志望するデザイン専攻の学生減ってきてしまって…という愚痴を聞いたばかりなので。