紙の本
緊迫した犯罪エピソードに恐怖を覚えました。
2022/12/15 10:04
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
現役新聞記者の著者が、特殊詐欺の犯人として逮捕された人たちの犯罪エピソードを、匿名でたくさん紹介した1冊です。
安易な気持ちで犯罪グループに加入したがために、上部の人間から家族を盾に脅され、恫喝されて強盗行為に及ぶエピソードが実に生々しく、恐怖すら覚えるものでした。特殊詐欺グループに加入すると人生が崩壊することを如実に示した、緊迫した内容です。怖いものが苦手な方々には読み進めるのが辛い内容です。
電子書籍
特殊詐欺
2023/07/19 22:04
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
コワイです。本当に、身近に感じました。幸い、自分の親族には特殊詐欺の被害者も、加害者もいませんけど、いつ巻き込まれるか……。これは、ぜひ、日本に住んでる方は、いつ、自分の周りに起こっても不思議はない、と思って欲しいです
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タイトル通りなのだけど、本書の特徴は犯人側の立場で書かれていることだろう。
末端の出し子から、まぁまぁ上のレベル(独立系?小グループのボス)まで、それぞれの事情や手口が語られる。
どこまで本当なのか分からないところも含め、読み応えはあった。
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読書会の課題図書として読みました。
元は新聞での連載記事ですが、末端の実行犯の視点で書かれているので、犯罪小説を読んでいるような気分になります。
特殊詐欺の手口が丁寧に繰り返し解説されていて、読み終わる頃には周りの人たちに解説できるようになります。
昨日見た特殊詐欺による被害のニュースで紹介されている手口がこの本で書かれていることそのままだったので、高齢の親がいる人には是非とも読んでもらって、家族で話し合いをしてもらいたいと思いました。
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最近話題になる強盗事件が特殊詐欺によって起こっていたとは全く知らなかった。
軽い気持ちで小遣い稼ぎをしようとした人がどんどん思い犯罪に加担させられていく過程を聞くと背筋が凍る思いだった。
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摘発された特殊詐欺事件で名前が出てくるのは、「かけ子」、「受け子」それに「出し子」という末端のもので、指示役はほとんど隠れている.それの正体が暴力団等だとの推論が呈示されているが、その通りだと感じている.若者の貧困に目を付けているのだろう.何ともいやな社会になってきている.スマホに翻弄されているのも一因だろう.知的障害者や発達障害を持つ人たちが加害者に仕立て上げられているのも、対策を講じる必要があると感じた.
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いつも聴いているpodcastの番組に著者の田崎基さんがゲスト出演していて、本書についてお話ししていました。
著者の田崎さんは神奈川新聞の報道部デスク。内容は、新聞に連続掲載した特殊詐欺の実態記事をルポルタージュとして取りまとめたものです。
「特殊詐欺」に関与した出し子・かけ子・受け子・主導役等犯罪当事者からの取材による実態の紹介はタイムリーでとても興味深いものでした。
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本書によると特殊詐欺の末端で犯行に及んでいるのは安易かつ軽薄な動機などバイト感覚で気軽に詐欺行為をはじめた末、犯罪の片棒を担ぎ、抜けられなくなった若者たちが多いという。そして、「知的障害や発達障害のある方が、犯罪の加害者になるというケースは想像以上に多いのが実態です」背景にあるのは、犯罪組織から「利用されやすい」という特徴ではないかという。最近話題となっている精神疾患におけるグレーゾーンといわれる人たちが社会に出てからその特徴が顕在化して、その生きづらさ故に人生に躓き、悪意ある人たちにつけこまれ犯罪に加担してしまうことが多いとのこと。私はそのことに知ってとても胸が締め付けられる思いを感じずにいられませんでした。特殊詐欺は被害者からの視点で語られることが多いですが、本書は加害者側の背景から特殊詐欺に迫るルポルタージュです。本書の視点で特殊詐欺を見るとこれまでとは違った知見を得られます。
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オレオレ詐欺やキャッシュカード詐欺盗等を総称して特殊詐欺という。こんな馬鹿げた詐欺に引っかかるわけはないと慢心していると、最近こいつらは強盗にも変わるらしいから油断ならない。しかも奴らには“上”がいて、ノルマを課されているのだとか。楽して金を稼げるはずが、非正規雇用と変わらない(むしろもっと悪い)境遇に落ちてしまう。さらには暴力団までもが参戦してきて楽しい限りだ。
読みながらいろいろ対策を考えたが、極貧暮らしのぼくはなにも心配する必要がないことに気付いた(^_^;)。
内容は良いのに校正漏れが多すぎる。この手の本では致命的だ。
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最近よく耳にする強盗。強盗が何故、若者の間で流行ってしまっているのか。流れが分かってよかった。
お金がないからを理由にされると、日本では増加の一途辿ってしまいそう。
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オレオレ詐欺、キャッシュカードすり替え詐欺等の現代型犯罪に加担した若者達のこれまでと末路。辞めたくなっても辞められない、これが一番怖い。特に、家族を殺すと脅され、昼夜問わず指示を受けて受け子出し子を繰り返した男が追い詰められて行く様は、胸が詰まる。
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詐欺をする側の目線、してしまう人たちの目線
自分も一歩踏み外せばその道に行きかねないくらい、身近なものであると不安になるくらいよくわかった。
家族を守るために、と詐欺に手を染めてしまった人もいた。
電話の録音機の実用性、が最後の方に書かれていたけどそこでさらっとでてきた、かけ子が14さいであったことが衝撃やった。
頭いい人に騙されんように、情報をアップデートしないとなと思う本でした。
また、一見Twitterなどの便利なものが増えたことによって特殊詐欺がすごい増えたようにも思う。その一方で、法改正によって詐欺グループの人数が驚くほど減っていることも知った。解決したら解決したで、その先の問題が現れるとよくわかった。
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年々増えていく詐欺。メディアで取り上げられてはいるしTwitterでも胡散臭いツイートは多い。
手口も巧妙化してるし自分も引っかからないよう気をつけなければと思った。
永遠になくなることはないだろうし私が高齢者になった頃にはどんな手口になっているのだろう…
様々なケースが紹介されていたけど心から悔やんでる人は頑張って更生して欲しいとせつにおもった。
この本を読むとウシジマくんを思い出す。
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面白かった。ノンフィクションなだけあって臨場感があり、あっという間に読み終えた。特殊詐欺の真実を知ることが出来たと同時に啓蒙活動の継続の大切さを知った。