紙の本
終活を考えると犯罪者になりやすいのか
2022/09/17 15:37
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
高齢者の生き方を問う物語である。独り身で、身元保証人になる人もいない後期高齢者女性が、介護や看取りを期待できる刑務所生活を夢見るというのは、日本の悲しい現実を反映しているのだろう。ハッピーエンドで終わるとはいえ、いろいろと身につまされる話ばかりであった。笑いがあり、シリアスではないのだが、ベースはとても厳しい、寂しい話であった。
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情けは人の為ならず
2022/08/25 08:46
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投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
お気に入り著者の文庫化。親の面倒で婚期を逃し、看取ると自身も高齢者。夫にさ先立たれた友人と共同生活を始めたものの、その友人も逝き孤独になった桐子。刑務所に戻るために犯罪を繰り返す高齢者をTVで見かけ、これだと決断。犯罪を模索し始める。誘拐や殺人といった物騒な章が並び、善良な老人の転落の物語かと思い読み始めるが、そこは善良で誠実に生きてきた桐子さん故、そうはならなかった。ついつい恩をかけてしまったりで、それが巡り戻ってくる。まさに「情けは人の為ならず。」既に高齢者が過半に迫るいま、生き方を考えさせられる。
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深刻なテーマを暗くならず、描かれた作品
2023/04/09 21:03
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投稿者:らずろ青木 - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公が将来に不安を感じ、犯罪者となり、刑務所で安定した(?)生活を画策するお話です。 読み始めた時は、O・ヘンリーの作品「警官と讃美歌」を思い浮かべましたが、いやいや現代の高齢化社会問題等をコミカルなタッチで描かれています。
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おもしろいです
2022/09/17 19:18
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投稿者:Jung - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分も年齢を重ねてきたので、自分と重ね合わせて読むことができました。こういう考え方もあるのかという感じです。結局、共助ということでしょうか。
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【自分一人で、自分の始末くらいつける。】『でもね、生きていかなくちゃならないのよ。この命がつきるまではね。』一橋桐子、76歳。他人に迷惑をかけられないからと、《本気で犯罪》を考える。《犯罪》を実行しようとする中で出逢った雪菜ちゃんと桐子さんに生まれた世代を越えての友情が嬉しかった。誰かが一緒に考えてくれるだけで一歩、前を向くことができる。本気で動き出した桐子さんが出逢う人たちとの絆に救われた。そして、生きることを、考えた。
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76歳の桐子は結婚をせず仲良しのトモと2人で暮らしていた。突然トモがなくなり、孤独と将来に絶望して刑務所に長く入れる犯罪について考え始める。
健康でお料理上手、根っからの良い人桐子さんが真剣に詐欺、誘拐、殺人を考える姿が微笑ましく可愛らしい。暖かい気持ちになれる一冊。
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老後の不安を解消するために刑務所に入ることを選んだ、76歳、一人暮らし、パート勤務の桐子さんの日常の話。
所々、笑いも散りばめられていて、とても読みやすかったです。
でも、老後の問題でいずれは自分も通る道。他人事ではないな、と思いました。
では、どうすれば不安は解消されるのか?
正直なところ分かりません。
今、出来ることを精一杯やって、将来、明るい方へ進めると良いな~と思いました。
コミカルで楽しく読めたけれど、色々と考えさせられました。
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以前から読みたいと思っていた本。
ニュースで、刑務所に入りたがる高齢者が増えていると聞いたことがある。もしも高齢、独身で同居していた親友が亡くなり、そのあと詐欺にあったりしたら、これからどうしようと思うだろう。一橋桐子はなんとか刑務所に入ろうとするが、結局は人に助けられて生きていく道筋をつけられた。自分の話を聞いてもらいたい人は多いと思う。人の話を聞いてあげたり、ちょっとした優しい気持ちをもっていると誰かが助けてくれるかもしれない。まだそんな世の中であってほしいとも思った。
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高齢化社会の日本。突飛なアイデアとも言えず。高齢になったとき、たとえば頼れる身内もいない。仕事もない。蓄えもないとなった時に、日々の家賃、病気代様々なことを高齢者が1人では、本当に大変だと思う。自分に置き換えた時刑務所に入れば生活が楽になると桐子のような考えに至らないようにしますと言い切れないのが今の日本、これからの社会問題な気がします。面白く描いているけど大事な社会問題だなぁと拝読しました!健康なうちに仕事頑張ろう。
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面白い。
ドラマにもなりましたが、やっぱり原作のほうが面白かったですよ。
いろんな犯罪を考えたりとユニークな話ですが、ホントに老後が心配ですよね。
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人生百年時代、考えさせられるものがあった。
考え方が同じであったりまた共感できるところが多々あった。
「今、何もなくなったわけじゃない。何ももっていなかったことに気づいていなかっただけなのだ。」
「罪を犯すということの本当の意味を知ったような気がした。それは自分の信用をすべてゼロにすることなのだ。」
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202208/ほんとひとごとじゃないし現実はこの物語のように都合よく救いの手はないわけで…。結局、健康・お金・人付き合いが大事。
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桐子さんがとても良い人で絶対犯罪者になれるとはどう考えても思えないけど本人が真剣に犯罪者になろうとする姿が愛らしかったです。
桐子さんのその後が気になる作品でした。
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孤独な高齢者が
人に迷惑をかけないで暮らす方法を考える
なんだか身につまされる話。
調査員の律子さん、
もう少し登場して欲しかったし
久遠氏は、もしかしたら〇〇かも、と
初めから、におっちゃったけど
提起されている問題は重いのに
軽妙に愉快に読ませてくれる。
親、夫、妻、兄弟、友人 etc
長生きすればするほど
大切な人たちとの別れを経験し
出来ないことが増えていく老いた自分を
不安に思う。
生まれるときも死ぬときも
人はひとりだ。
そして、生まれるところも
死に方も自分では選べない。
そう考えると
若くて健康だった今までを
どうやって過ごすか
どうやって過ごしてきたか、が
大事なのでは、と思えてくる。
周りの人達との関係性を
どんなふうに考え築いてきたか。
ああ、そうか
今までの自分の生き様が
年老いた自分に
返ってくるということか、、
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自分の将来をみせられているような。
身につまされるような気持ちも抱えながらも、桐子さんがどうなってしまうのかハラハラ・ドキドキしながら読みました。
桐子さん自身、犯罪からはほど遠く、丁寧な暮らしをされてるのに。
最後は大団円で軽く読めて面白かったです。
とりあえず身体が丈夫なことが1番だなと思いました。