紙の本
幕末期のゴルゴ13か
2022/11/01 10:32
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
鉄砲名人の猟師が、人撃ち稼業へと、ある目的のため、拉致されることで始まる物語。ある目的は、まだ明らかにならないが、時は幕末、鳥居耀蔵が雇い主となれば、薄々と分かるものである。鉄砲を撃つ場面は、臨場感があり、面白い。今後の展開が楽しみである。
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凄腕猟師の玄蔵が、妻が切支丹だと言う事で脅され妻子を人質に取られ江戸で暗殺をさせられる事になる序章
全部終われば妻子と共に家へ戻してやる、とか悪党の常套句に騙される玄蔵に頭を抱えるも、メンバーが楽しくて盛り上がりました
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2022/11/17読了。ハルキ文庫 井原忠政シリーズ初読。最近の時代小説の中で人気が高いと評価の井原氏の新シリーズだ。天保の改革前夜の政治状況を背景に『鉄砲の使い手』である猟師玄蔵と隠れキリシタンの妻希和と2人の兄妹。それを利用して政権転覆を図ろうとする組織。鉄砲の性能や扱いなど技術な説明を読み手にわかりやすく伝えようとシリーズ化のスタート本らしく作者の意気込みが感じられた。なるほど最近の時代小説はこういう切り口があるのかと次回以降に期待。果たして玄蔵がどんな心境でヒットマンとして生き抜くのか。家族は?取り巻き達の立ち位置は?しばらくその展開には興味がそそられる。
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チーム編成からの準備、演習で終わってしまった。
先は長そう。今後に期待。
チームの面々が個性を発揮しだしたら、すごく面白い展開になりそう。
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ベストセラー「三河雑兵心得シリーズ」の作家。
新しいシリーズ。
丹沢の山奥で、腕利の漁師として家族と仲良く幸せに暮らしていた玄蔵だったが、知人が漏らした秘密、妻が隠れキリシタンという情報ゆえ、ある人物から家族を人質に人殺しを命じられる。
家族を守るため、精一杯をするのだが。
そんな状況でも人を観察する玄蔵の強かさや逞しさは、読んでいて気持ちが持っていかれる面白さ。
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「三河雑兵心得」に続いて読んで見た。
熊獲り名人の玄蔵が家族を人質に取られ、嫌々人を撃つ仕事に就かせられる。その黒幕が悪名高い鳥居耀蔵とくると、内容は一気に暗くなってしまう。鳥居が善人に描かれるのを見たことが無いほどの人物。言うことを聞いて人を撃っても、最後は口封じで殺されるのではと思ってしまう。
玄蔵がまともな人である事、一緒に玄蔵を助ける人々が多少なりとも善人らしいのが救い。見張りの女忍者にも微かに手助けを受け、何とか次作へ望みが繋がったか。
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笑顔と泣き顔に、その人の性根は出るもんだ。日頃、人は取り繕って生きとるから、真顔では分からんのさ。
人が生きて、一つも罪を起こさないことなんて無理。大事なことは犯した罪を憎み、悔い改め、許しを請うこと。そうすれば、デウス様はきっと許してくれる。
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2024年は2連続で井原さんの著書を読了。鉄砲名人として山に生きる玄蔵だが、その腕前と妻の信仰が災いして、幕府高官の陰謀に巻き込まれてしまう。幕末に近い1841年のことだ。本作では、その玄蔵をはじめ、陰謀の首謀者・鳥居、実行役として玄蔵曰く人殺し一味の多羅尾、千代、良庵、開源の人となりの紹介に多くの紙面を割いている。玄蔵の独白が、どこか『三河雑兵心得』の茂兵衛に似ているのもご愛敬(笑)。南町奉行所同心・本多の動きも気になる。楽しみなシリーズがまた増えた。