紙の本
人生とお金は切っても切り離せない。
2023/01/13 23:13
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みつる - この投稿者のレビュー一覧を見る
どれもこれも「お金」にまつわるアンソロジーです。
「百万円分の無駄」
宝くじでいくら当たったら、家族に秘密にしておくか。
女性誌の回答で一番多かったのは「百万円」
その百万円が当たってしまったとしたら!?
当たった百万円を「無駄を極める作戦」に使うことにした純子。
さり気なく、学生時代の鬱憤を晴らした時は
ドキドキしました。
仲良く見えても、実は上手く立ち振る舞っていた由美に
これほどない一撃。
百万円には届かなくても、新しい一歩を踏み出す金額は
少なくても構わないんです。
一時の楽しさのために百万円を使い切ってしまった純子と、
三千円だけ当たって、夫婦で仲良くレストランを開業した由美。
どちらが良いのかは、その人次第なのを痛感しました。
「一生遊んで暮らせる方法」
FIREを目指して頑張る幸太郎は、地道に節約していた。
ブログでも、同じ夢を持つ人たちと交流し、
妻も理解してくれていると思っていた。
しかし、それは、幸太郎の思い違いで……。
FIREだけでいこうとしている所は別に構わないのですが、
自分は会社で辛い目にあってるから、
妻は楽な仕事だから問題ない。
FIREになっても妻には働いてもらう。
と言う考えに腹立たしさを覚えました。
原田ひ香さん独特の
お弁当を作ってもらってた賃金と、購入してた場合の比較を
○○円で、それが12ヶ月で〜といった
細かい計算式が、とても現実味があって面白かったです。
「廃課金兵は買い物依存症の夢を見るか?」
ファッションに目がないミミさんと、
ソーシャルゲームに課金しまくってるフクちゃんの
お互いの、無駄遣い反省会から始まります。
どちらも沼にハマっている2人の言い分は
ヲタクである私にとって、わかるなあ。
と言うものでした。
私も、ソシャゲにものすごく課金していたことがあり、
毎月の通帳記帳が恐ろしくて、今はもう辞めていますが、
洋服が好きな人も、同じく、これもあれも欲しい!
となってしまうんでしょうね…。
最終的に意外な末路を迎える2人ですが、
ヲタクな私は、まだグッズ集めが止まらないので、
フクちゃんに助けてもらわないといけないのかもしれないです。
この3作がとくに面白く、
他にも、お金と人生にまつわる話があり
「ムダなお金は1円だって払えません!!」
という、帯の言葉に納得できました。
紙の本
敬愛的な不安はついてまわる
2023/01/15 14:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
すべてお金に関わるアンソロジー。それぞれの著者の特徴が出ているためか、展開が面白く、飽きさせない。しかし、お金が絡むことには生活感が強く出て、時として考え込まされてしまう。どのように収入があるとしても、経済的に安心できることはあまりないのだろうね。
投稿元:
レビューを見る
『わらしべ長者の作り方』が今の自分にドンピシャ!でした
会社を利用する.一生学び続ける.夢中になれる仕事を探す
もっと若い時から学ぶ楽しさに気づいていればよかったと、最近すごく思う
つい自分の子供には、早く気づいて欲しくてうるさく言いがちだけど、結局自分で気づかないとダメなんだよね
学ぶ楽しさを感じたり、学びたいと思えるようになったのも、たくさんの本に出会ったからだと思う
投稿元:
レビューを見る
お金の使い方のアンソロジー。
一言でお金の使い方と言っても色々あって、お気に入りは新津さんと松村さん。
「百万円分の無駄」
確かに宝くじ百万円当選なら私も黙ってるかもなぁ。主婦の発想がリアルでした。思い切り使い切るのが爽快でした。
「二千万円の差額」
タイトルの意味がとても切なかったです。残された方もその意味が判った時の「お疲れさまでした」がじわりとしました。
投稿元:
レビューを見る
女の嫌なところを煮詰めたような話、失敗から立ち直る人のほろりとする話、微笑ましい話と毛色の違う話が色々読めておもしろかった。
特に好きなのは、
廃課金兵は買い物依存症の夢を見るか?
わらしべ長者のつくりかた
二千万円の差額
投稿元:
レビューを見る
原田ひ香さん以外初読の作家7人の短編。どれもお金にまつわる話だが短編で読みやすく楽しめた。新年のスタートに(遅い)良い本だった。
投稿元:
レビューを見る
お金にまつわるアンソロジー。
宝くじで100万円が当たったが、家族には内緒で浪費する。夫や子供たちの態度に、とても打ち明ける気になれなかった主婦の話やケチで信じられないことを言う夫や…
日々の推し活にお金を注ぎ込む女性。
仕事が続かずにいる孫の友達にアドバイスを送る祖父などなど…
ムカッとする話や前向きになれる話もあって、アンソロジーの楽しさがある。
2024.3.16
投稿元:
レビューを見る
感想
どうやってお金を使うか。お金があれば幸せになるわけではないが、お金が最低限なくては幸せになれない。参考にはならないが、覗き見は楽しい。
投稿元:
レビューを見る
妹が結婚した時、小さな頃から可愛がってくれた近所のおばちゃんに、「結婚生活はどう?」と聞かれ、「私ね、お金に困ってるのよ」と答えて大笑いされた事がある。お金の管理の仕方が分からずに困ってる、と言いたかったらしいけど、省略し過ぎて意味変わってるし。
お金の問題って大切だけど、これほど個性が出る物もないなと思う。誰かの大切な物が、他の人から見たら無駄にしか思えなかったり、一般的に高価な物が関心のない人には全く無価値だったりする。だからこその面白さもあるな、と思いながら楽しく読みました。
投稿元:
レビューを見る
百万円分の無駄 新津きよみ
一生遊んで暮らせる方法 原田ひ香
12万円わんこ 大崎 梢
廃課金兵は買い物依存症の夢を見るか? 永嶋恵美
わらしべ長者のつくりかた 福田和代
塾に行かない子どものための五つのクリンプス 図子 慧
二千万円の差額 松村比呂美
投稿元:
レビューを見る
給料は安いし、貯金も少ない。ムダなお金は一円だって払えません! 七名の人気作家が「お金」にまつわる悲喜こもごもを描く、書き下ろし短篇アンソロジー。
投稿元:
レビューを見る
原田ひ香さん目当てで読んだ短編集。
お金にまつわる話がずらり。
原田さんのは倹約家?の夫の話。FIREを目指してお金を貯めて仕事を辞めようとする夫。市役所の臨時職員として働く妻。夫のSNSの投稿も挟みながら妻と夫の気持ちのズレを描く。夫婦の財産は2人のもの。
あとは、買い物依存症とソシャゲに重課金してしまう仲良し女子の話は記憶に残った。
作家陣の年齢を感じなくもない作品が多かった。
投稿元:
レビューを見る
あまり期待していなかったけど、
面白く読めました。
女性作家の短編集だからか、
主人公はほとんど女性。
だから、「あるある」というのではなく、
「へぇー」という感じでした。
投稿元:
レビューを見る
一番興味を引いたのは、「塾に行かない子供のための五つのグリンプス」です。離婚した両親が子供の学力、受験について真剣に話し合い、本人の意見も聞きながら、真剣に取り組んでいます。子供の友達関係も絡んでいてなるほどありそうなお話。小学生くらいのお子さんがいる親御さんが読むと面白いし参考にもなると思います。私も、もっと子供の学力について考えてやってやれていたらとか考えてしまいました。
「12万円わんこ」と二千万円の差額」は、お金についても人の心についても描かれています。
投稿元:
レビューを見る
お金がメインというより、お金にまつわる短編集。他人のお金の使い方を見れるようでそれぞれ面白さった。内容もトレンドをついていて、参考になったり。気楽に読めるし、ハズレもなし。