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二巻目も面白かった!続きおかわり
2023/01/20 02:51
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投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
妖精に固執する骨董店の従業員となったローザの物語二巻目。
妖精に攫われ感情を失ったという複雑な境遇の店主アルヴィンの弟が現れて彼らの家の事情が明かされたり、鑑定に持ち込まれたボタニカルアートをきっかけに中上流階級に蔓延しつつあったアヘンの問題を解決する話。
シエナの友人だった女性って母ソフィア?と思ったけど、アヘン漬けにされたなら違うのかな。
感情がないはずのアルヴィンもローザに対して感情を揺らしている様子が描かれたりととても続きが気になる展開。
今回は連作形式ではなく一本の話だったけど、どちらの形式も良かった。
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俯いてばかりだったローザが前を向き、勉強もし、誰かを助けようと勇気を振り絞る姿に成長が表れていてその部分はとても微笑ましいです。アルヴィンはまだ自覚なしでちょっとぽんこつですが。メインの話はなかなか胸糞な展開で、黒幕を市中引き回しにしてやりたくなります。とはいえそれ以外は兄弟のわだかまりが少し解けてこれからが楽しみなところです。
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今回の青薔薇ちゃんは黄色いお召し物。
ちょっと春を感じました。
物語はアルヴィンの複雑な兄弟事情から始まり「リャナンシー」を巡る騒動へ。
最初の紅茶の葉の取り換え事件を伏線に、アルヴィンの実家の事業にも関わるより大きな事件へと二人、そしてアルヴィンの弟は足を踏み入れることに。
新キャラのクリフォードが、冒頭にいい人ぶりをこちらに見せてくれているので、その後のアルヴィンに対する態度も額面通り捉えなくていいのが分かるという。
何だかんだで兄好きないい弟である。
事情が事情なので、素直になれないし、過去のやらかし案件を引きずりすぎているので同情できる部分もある。
そこをちゃんとローザが見抜いているところもいい。
「リャナンシー」の方は、前述通り最初の事件が伏線になっているので、真相はこちらも割と想像がつきやすいかと。
アルヴィンもクリフォードも察してましたし。
それをどうアルヴィンが論理的に見抜き、幸運を用いて決着されるのか、またローザが目を用いてどうメンタル面から見抜くのか、事件としての見所はそのあたりになるかと。
相変わらずアルヴィンの幸運力はチート級である。
普通の人は真似してはいけない。
兄弟間の確執は解消、その一方でアルヴィンに「芽生え」の兆しが。
感情をなくした筈のアルヴィンがなぜ鼓動が早くなってしまったのか。
その気持ちの花開くところが、今から楽しみで仕方ないシリーズだ。
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少女小説風味のキャラクター小説、第二巻。
主役の2人の可愛らしさ、華々しさはそのままに、周囲の登場人物たちが続々と登場する巻だった。
柔らかい文体、優しい男性キャラ、しなやかなヒロイン。読んでて気持ちのいい、爽やかな甘い香りの漂うロマンあふれるストーリーだ。
前巻よりも切なく悲しい雰囲気は増したが、メイン2人が終始ほんわかした空気感を出してるので、微笑ましさは変わらず。
妖精、紅茶、お菓子、可愛い女の子に美青年、まさに理想的な少女小説である。
女子のロマンは大切!