紙の本
ブルシャーク
2023/03/28 15:16
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投稿者:なみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
サメの映画は怖くて観られないが、この本は大丈夫だった。
序盤、中盤と、サメの気配はあってもなかなか公に姿を現さない。大イベントがあって、行政、スポンサー、お金が絡むと、姿が見えないならいないことになってしまう。それを個人で覆すのは不可能だ。そのジレンマ、ストレス、後悔が十分伝わってきた。
なぜ巨大なサメが湖にいるのか、その謎解きも興味深かった。
この作品をそのまま映画には出来ないだろうなぁ、と思いつつ。
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帯に「富士山麓の湖に巨大なサメが!?」って書いてあるから「エエッ!?富士山麓の湖に巨大なサメが!?」と思って衝動買いするじゃん、すげえわ、読むサメ映画だったわ。
寧ろ映像ではここまで無理ではというほどのお召し上がりっぷりと、消えていく人々・姿を見せないサメへの恐怖と、そもそもなぜあんな内陸部にサメが、しかも巨大化したのかという謎解き、迫るトライアスロン大会、登場人物各々の葛藤、ぜんぶまるっと平らげられる小説でした!
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よくぞ書いてくださったサメ小説!
プロローグとエピローグのカメ視点、大会までのカウントダウン期間中に見え隠れする巨大オオメジロザメの影や風変わりな海洋生物学者の渋川まりを始め彼女に協力してサメ巨大化の謎を探っていく学者陣、落ちぶれたトライアスロンの元花形選手等の登場人物が個性豊かで只の生物パニックで終わらせないドラマがある。
サメとの決着が一番サメの大きさを実感できてガクブル、そのホラーな状況に息を呑むしかなかったな。
想定内だった終わりも不気味なサメホラーの新たな幕開けを予感させる描写で続きが楽しみ。
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富士の裾野、三島市の本屋での出会い。
出会った場所が場所だけに、気になって即購入。表紙もインパクト大!
ブルシャークは本当にいるのかどうなのか!?
真打ち登場までしっかりハラハラドキドキさせられました。
文字だからこそ、過去に見たサメ映画の記憶も相まって、ものすごく怖い映像が頭の中にながれて来る感じ。もう一気読み。
主人公矢代と渋川のコンビもいい。
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サメ小説という新たな分野を開拓した意欲作。
モンスターパニック映画さながらの描写、展開で是非ハリウッドで映像化してほしい。
ノーアサイラム!
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面白かったです。サメ小説として星5をつけます。
理由はこれだけサメに向き合った(向き合いすぎた)作品はなかなかないんじゃないか、と感じたから。
この作品、富士山周辺の湖でのトライアスロン大会当日でのサメ大暴れまで、サメがなかなか出てこないんですが、まさにそこからは圧巻と言っていい描写。準備したものが効果なく、絶望を感じるパニック展開なんです。
そしてそこに至るまで、いかにサメが大きくなるか、ややSF的解説や被害者視点のホラー描写を積み重ねていく。まさにサメと対決するための準備を積み上げて最後に至る感じなのです。
ところがそのために、トライアスロン大会やスポンサーでついた企業との対決軸が弱く、登場人物たちは個人的動機でしか深く入り込めない。一番対立するのが恋愛感情ですが、その原因となる彼が、なぜ主人公の一人である学者にメールを残したのか考えると、それはサメに真剣に向き合ったからに他ならない。
特に印象的なのは、カメに始まりカメにおわるところ。つまり、本作はサメ対他のすべてという構図なんですよ。モンスターとして存在しているのではなく。だから、物語の最後はカメがサメを見届けなければならなかったわけです。
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サメホラー(サスペンス?)としては本格的。
語り口がたびたび変わって、文脈を追うのに若干戸惑いあり。主人公の成長も盛り込んだで居て盛りだくさん。
アメリカのゴルフ場の池にも20年近く居たとの記事を見て、あり得ることかと感じた。環境汚染の絡みが伏線なのか、警鐘なのか、ちょっとはっきりしなかった印象。
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小説ならではのドキドキ感
サメの生態に関しても知ってたこと、知らないこと両方あって面白かった。
続刊あるらしいのでそっちも買う予定。