電子書籍
同行している気分で読める
2023/03/20 04:08
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Ladybird - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんとなく四国のお遍路は、どういうものか?と思っていたところに新刊が来たので購入してみました。全体像がつかめたが良かったです。
私のイメージではシーズン中の登山のように他のお遍路さんもたくさん歩いているイメージがあったのですが、一人で道に迷うような場所もあるのには、驚きました。
紙の本
来年こそは
2023/08/02 10:05
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
もう十年近く四国八十八か所を回ろうと思っているのが、なかなか踏ん切りがつかず、仕事が。。。家族が、、、と理由をつけてお遍路に行けていない、白川住職のこの本を読んで来年ぐらいにはと思い始めている私です
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数々のお遍路体験記が出版されているが、札所の現住職が実際に歩き遍路をした本は少ないと思う。
これまでに何冊も本を出版されている住職なので、期待通り本書は非常に親しみやすい内容で読み手を選ばない。
随所に空海の文言を引用し、現代語訳、著者の解説が散りばめられているが、難解なものではない。
一度でも歩き遍路をしたことがある人ならば、本書を読むことで追体験ができるだろう。
各札所の縁起、概要を簡潔にまとめてくれていたのは、読みやすく有り難かった。札所の解説はこちらが求める以上に長文となりやすいので…
また、各宿泊施設での印象、料金を明記してくれていたのが、これまでの遍路体験本には無い面白い着眼点だと感じた。
欲を言えば、通しで歩き遍路をして頂きたかったと思う。
連日の長距離移動で疲労困憊の中、逃げずに歩き続ける苦行を乗り越えた先に、著者がどんな境地に到達するのか、出来ればそこを知りたかった。
ただ本書を拝読するに、著者も本心では通しを望んでおられたのではないかと推察する。
最後になったが、区切り打ちとはいえ、多忙を極める四国霊場の住職という身でありながら、歩き遍路を全うされたのは本当に素晴らしいことだと思う。
お疲れ様でした。
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著者の本は10年ほど前に『ボクは坊さん』を読んでいる。
その本は、あまりに軽い内容に、刺さらなかった印象がある。その著者と気づいていれば読んでなかったかも。近所の旅の書店の店主のススメで(「愛媛に行くにあたって、四国巡礼に関するおススメは何か?」と訊いた)、読んでみたもの。
前著は2010年頃の本。それから十数年を経て、著者も成長したか。本書は、比較的、ひっかかることなくすんなり読めた。ま、紀行文は、誰が書いてもそれなりに面白いもの。
前著同様、弘法大師の言葉を時に引用し、現生での行い、心情に照らし、教えを理解し、感じていこうというもの。今を生きることの苦しみや焦りといったものが、歩くという単調な行為のみならず、大師の教えとともに昇華されている感がある。
一般のお遍路ガイドブックのほうが、おそらく最短距離で目的には達するだろうが ― モデルコース、名刹の縁起、旅館情報 etc.の情報のこと ― 今回の読書の目的は、遍路に出かけるための準備ではなかったので、本書くらい、ゆるっと体感的に語られたものが、マッチした。
2019年4月から、2020年12月までの期間、8回に分けて行脚した記録。折しも、コロナ禍が世界的に蔓延していく時期に重なってはいるが、そのことに関して、仏教的な視点での考察が少なかったのは(ないわけではない)、残念な気がする、というか惜しい。
まぁ、お手軽さが著者の持ち味か。