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この作者の作品、私はすごい好きだな。
死ぬことへの考え方が変わったし、自分で頑張ったと思った日は私もシール貼っていこうかな。
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泣かせるシーンが多い!
死への恐れが畏れになり、死も最後の生き方の一つと思わせてくれるいいお話でしたよ
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『このままの人生で良いのだろうか』と考える事が多々ありますが、こちらの本を読んでみんな一回は考えるよなーと思いました。
ふとした時に『何で生きてるんだっけ⁇』と一生考えても出ない答えを探したり。
世の中は考えても考えても答えが出ない事ばかりなので、転んでも躓いてもとりあえず起き上がって、ゴールに迎えって一生懸命走ろうと思いました。
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読み始めてしばらくして、これNHKドラマで観たことある!と思いましたが、そのまま続行。ドラマが良かった記憶で、活字で読むとまた良さが増しました。ストーリーは覚えていたけどまた深みが増すというか。胸に響きました。
医療過疎地である田舎に、離婚で戻ってきたシングルマザーの奈緒、息子の涼介、そこで出会う医者の三上先生、早川さんというおばあさん。それぞれの過去の繋がりが明かされて、救われていく展開に胸がいっぱいになりました。
満天の星と、星のシールがリンクして。満天ゴールという考え方が素敵だと思った。死ぬことはゴールであるということ。素敵な自分らしいゴールを迎えられるように生きよう。死に対する考え方をちょっと変えてくれる。
読み終わって、なんとも言えない温かい気持ちに満たされました。
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表紙の満天の夜空が綺麗だったから
思わず手に取った1冊でした。
“満天のゴール”というタイトルと表紙から
私は綺麗な夜空が印象的な
そんなお話しだろうなぁと想像していた。
だけど実際は
僻地医療や終末期がテーマのお話しで
ゴール=死までの日々の中で
頑張った日に星のシールを貰って
星が集まると満天になっていく。
それも眩しいくらいに輝く。
終末期医療に向き合うって
本当に難しいし毎日が大変で苦しい。
でもその人らしくゴールを迎えられたら
とても素敵なことだと思う。
看護師として
その人らしく過ごせる看護を
提供していけるように
これからも頑張らなくちゃなぁ。
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生き方が、どう死を受け入れて、どう終わりを迎えるか、生と死は相反することに思えるけど、繋がっている。自分らしく生きること、自分らしく終わりを迎えること、最期に幸せだったと思える生き方をしたい。作中で3人の老人が最期を迎える。その3人の老人からも生き方を学ぶことができた気がする。
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"その人の生きざまが死にざまに反映される"
"救われないなら救いなさい"
"山全体がホスピス"
家族の思い出、人生の思い出が詰まった場所で、自分の意思で最期を選んで迎える。
とても羨ましいゴールだなと思う。
トクさんのゴールも早川さんのゴールもとても深く沁みた。
みんな誰かの支えになったり、誰かを支えにして生きているんだなと改めて感じる。
誰かの喜ぶ顔を想像したら活力になり、未来が楽しみになる。
そんなことを繰り返して生きていたいと感じた。
私のお守りみたいに手元に置きたい本に追加された。
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序盤は考えの甘い奈緒に、自分勝手な夫と不倫相手、どうやっても満天のゴールに辿り着けそうもない登場人物にどんな物語になるのか不安になりながら読み進めました。
全力で生き抜いた先に死があるのだとしたら、死は行きたことの証に違いない
限界集落で死を迎える事を選択した老人が描かれますが、トクさんのように生きられたら幸せだろうなと思いました。
物語を進めるためではありますが、涼介が10歳にしては出来すぎているのが少し気になりました。
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医療に携わる著者ならではの作品。
表紙に満天の星が輝き、読み終わると夜空にひらく美しい花火が見られた。タイトルの意味がわかった瞬間、思わず涙が込み上げてきた。
33歳の内山奈緒は息子を連れ11年ぶりに寂れた過疎の町に戻ってきた。
「私は幸せにはなれなかった」…
携帯の画面はまるで覗き穴だ。夫の相手のブログの幸福に満ちたコメントを覗くと自分が薄汚れた存在になった気がする。惨めだ!
虫好きの息子、涼介はとても良い子。10歳と思えない程大人びていて「お母さんも怖いと思ったら攻撃スイッチに切り替えろよ。そうすれば相手の思い通りにならなくてすむ」と母を庇い、離婚届を持ってやってきた父親を追い返すのだから逞しい。
奈緒と涼介に関わる人々が温かい。
事故にあった父親の川岸耕平は、三上医師に助けられ海生病院に入院する。奈緒は病院の看護師として働き始め、三上の往診にも付き添う。僻地医療の難しさの中で、医師や訪問看護師が患者と心を通い合わせていく様子が良くわかる。
"満点のゴール"を目指すトクさんの日々が星マークになって連なっていく。
「死は怖いものでなく、美しいゴール」との考え方に胸が熱くなった。
何度も決まったコースを飛ぶ「蝶道」があること、蝶を産卵させる方法もこの本で初めて知った。本物の夜の怖さも!
トクさんは涼介を喜ばせようと、バナナの匂いでカブトムシを誘き寄せる罠を仕掛けた。こぼれ落ちるほど沢山のカブトムシを手にのせた涼介は、トクさんと過ごした大切な時間を決して忘れないだろう。
海生病院で奈緒の母が手術を受ける前に、転院を促した看護師は早川さんだった。三上医師の忘れられない記憶の中の人も早川さん。
「救ってくれる人がいないなら、あなたが救う人になればいい」
祖母の訪問看護婦だった早川さんからもらった星のシールのおかげで、僕は今まで生きることができたのだ…
夜空に瞬く星の光は優しい。人として生きること、やってくる死にどう向き合うかを指し示してくれるような温かい物語でした。