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電子書籍
微エロコメディ
2024/05/05 20:53
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投稿者:ワシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
青姦までばっちり描いておいて微エロというのも気が引けるけれど、野暮で無粋なツッコミを。
取りあえず細かな時代は享和以降と考えてもいくつか辻褄が合わない点はある。
越後屋が隆盛して庶民でもおはしょりを作る事が増えたとはいわれるものの、外着では裾からげや尻はしょりで済ませるくらいで、明治期のようにきちんとした端折り方はこの頃はなく、圧倒的に対丈で着て後はどう端折るかだった。
帯も貝の口や矢の自の結びが多く、当たり前だけれど帯枕も帯揚げも帯締めも使えないから作中とは違ってぺったんこに仕上がるので、六話の小若のような芸事の師匠が座敷に上がる時に帯枕を使ったと思われるので、そういう場ではふっくらとして対比になりそうな気がする。
巻頭の『吉原宿』だけれど、残念ながら(?)長襦袢や腰巻(裾よけでもいい)の裾と太股が見えるのがせいぜいで、アソコが丸見えなんて事は絶対とは言えないがまずない…。合羽を兼ねた上掛けに脚絆(すね当て)、わらじ掛け足袋に草鞋みたいなのがよくあるスタイルだったから旅着は機能的だが野暮ったい。細かいけれど女物の股引もあった。
動きが大きくなる時は小袖にたすきを掛けたし、腰紐をもう一本盛っていれば済むから作中のように小袖をヒラヒラさせて動き回る事も少ないと思われる。襦袢と半衿がよく分からなかったのか、はだけ方がおかしな事になっているのももったいない。
当時は混浴は当たり前ではなく、時間で男女が入れ替わった。火除けで風呂が作れなかったせいなのだが、これは人口過密で長屋(いってしまえばスラム)だらけになった頃で時代はもう少し下る。男衆の帯で浪人結びらしきのがあるけれどこれは銀幕スターの長谷川一夫が好んだやり方だったり、デバガメ(出歯亀)も同じ明治頃の造語で、この辺りは時代劇を資料だと勘違いしてしまったせいかと思う。
地理的な部分に関して、当時の箱根宿は現在の元箱根に位置していた。結構簡単に温泉に浸かっているけれど、現在では麓から水を圧送し、大涌谷(昔は地獄谷)で加熱した温水を供給している。当時は温泉なんてほとんどなかった事には注意しておきたい。
思い付いたことをつらつら書いたけれど考証にこだわっても面白くなるわけではないので、そういうものだとも思う。
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