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投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
三浦しをん先生のバディものが好きだ。
硬いようでおかしみのある文体が良く似合う。
ダークサイドに足を突っ込むことはあっても、
ちゃんと戻ってくることもできる。
人生いいことばっかりじゃないけど、
そうそう悪いこと続きでもない。
映画ならここで、すわ、今生の別れ…となるとこころも、
そうはならない、まっとうな日常の締まらなさがいい。
墨の香りを感じる
2023/12/21 16:53
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投稿者:302 - この投稿者のレビュー一覧を見る
あたたかい作品。
表紙デザインと帯を読んで予想していた印象とは違った。
ふっと笑ってしまうような微笑ましい場面あり、悲しい場面あり。
装丁がとても素敵!
ひとつひとつ色やデザインを何度もじっくり見返した。
足跡がまた、読後感をよくしてくれる。
三浦作品には猫がよく似合う
2023/11/12 11:07
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
三浦作品に猫。
しかも貫禄たっぷりでブチャイクな(笑)
こんな猫が出てきたらそれは「この作品はアタリ」ということ。
筆耕士なるものの存在をこの作品で初めて知った。
お仕事小説の名手・三浦しをんならではの物語。
続さんが考えた代筆の手紙
少年が友達に贈る手紙は「銀河鉄道の夜」を絡ませた透明感ある文章
彼氏との関係に悩む女性の手紙はとことんラジカル
この変幻自在さには驚いた。
終盤に遠田さんの過去が一気に語られて終わりという構成はちょっと唐突に感じた。
それでも光るものがこの作品にはあった。
良作。
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ホテル勤務の続力と書家の遠田薫。
話しかけられやすい特性なのか、遠田の家を度々訪ねることに。
二人の程よい距離感が、後半の遠田の昔語りでまた動く。
しをんさんらしく、ちょっとBLチックな感もあるが、マニアックな職業ものは流石。
今まで「書」が飾ってあっても素通りしていたが、新たな視点が生まれたるかも。
佐々木くんのお小遣いがどうなったか、気になる。
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面白かった!
読めば読むほど、遠田氏の書を実際に見てみたいっ。漢詩の事も改めて知りたくなりました。
なんと言ってもチカの文章センス笑笑!!
特に“パンダ”に笑いが止まりませんでしたー
…と、気を許しているとブチ込まれる遠田氏の過去。
上下の振り幅がまるでジェットコースターでした。
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やっぱり面白かった!
三浦しをんさんの紡ぎ出す言葉一つ一つが大好き!
ツッチーへの手紙の文面は本当にステキ。
思ってることや言いたいことを文章にするのはワタシも苦手。代書屋の仕事ってスゴイ。自分の気持ち以上の想いも汲み取って文字にしてくれる。
依頼された手紙の文面はどうなったのか?想像を膨らませるラストの着地点がまた良い。
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書き下ろし長篇小説とのことで期待大!!
しをんさんらしい軽妙なタッチで、ホテルマンと筆耕士である書家の友情が描かれている。
書の描写が素晴らしく、書の魅力に思いを馳せる。
もっと読んでいたかったのに、急展開のあと、え〜っ!ここで終わり〜!?って感じだったのだが、AmazonのAudible(朗読)との共同企画とのことで、なんとなく納得。
しをんさんのホ○好みがそこはかとなく透けて見える登場人物達だけど(笑)、しをんさんの作品はやっぱりいいなぁwww
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キャラが良かった
奔放で、言動がガサツだけど才能溢れる書家と、頼りなさげなのに人の救いを吸い寄せるホテルマンと、小学生とカネコ
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老舗ホテルの真面目なホテルマン・続は、お客様が選んだ宛名書きの仕事で風変わりな書家・遠田と仕事をする事に。この遠田、中々の曲者で、真面目な続は振り回されっぱなしで…
正反対の2人だけど、仕事仲間以上友人未満な関係が楽しそうで、代筆の仕事も上手くいってた矢先に、遠田の過去が明るみに。書を通して良いコンビになりつつあったので、一緒に仕事が出来なくなると心配しましたが、ホテルの宛名書きの仕事としては無理だけど、代筆屋としてまた一緒に仕事をして欲しいです。
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対照的な遠田と続のやり取りが面白く、何度も笑ってしまった。
筆耕の仕事絡みで知り合った二人がの距離が、どんどん近づいていくのに引きこまれて一気読み。
書道好きとしては、もっと書に関する描写があった方が嬉しかったな。
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書をテーマに、どんどん引き込まれる。
頭に映像浮かぶ表現。実写化されそう!
とにかく、しをんちゃんは面白い。
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最近体調不良の影響で読書がはかどらないので、読んだ小説。
小説は読みやすくて、いろんな人の感情や考えを疑似体験できるので面白い。この本では主人公がある人と距離を縮めていく過程での、心の変化が繊細に描かれていて、どこか懐かしい感じがした。
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面白くて一気読みしました。書道とは学校で書いてきたぐらいで、ほとんど関わったことがないので筆耕士の仕事や代筆など、読んでいて楽しかったです。しをんさんの文章は読みやすいし、たまにふふっと笑いが出てしまったり、遠野さんのキャラがすごく良かったです。私も小学生の頃に、遠野さんみたいな先生に書道を習いたかったなぁ。
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2023.04.24 Audibleにて
櫻井孝宏さんの声で
三浦しをんさんの作品は、2つ目。
あ、やっぱり面白い。Audibleに三浦しをんさんの作品今後増えてくといいなぁ~
櫻井さんって普通?な感じが上手いんだけど、三浦しをんさんの作品に合ってるなぁ~人としては問題あるかもしれないけど、上手いんだよなぁ
カメレオン俳優ならぬカメレオン声優
モブにも主にもなれる。本当に凄い
こういう本のナレーターもいいね
ま、それは、さておき。
大まかなあらすじ
ホテルで働くチカラが案内状の宛名書きを頼みに、書道家のトオダを訪れると、そこに現れたのは、体の大きく、顔がイケてる豪快で適当で強引な人だった。
遠慮のない物言いや態度は、決して不躾では無いことを知り、仕事を通して、時間を共にして、いつしか、チカラにとってトオダは、友達のような家族のような、居心地が良く、一緒にいる時間が楽しいと思える大切な存在になっていく──────────
恋愛のない作品は大好きです。
最後の方まで、この作品は、一体何をどう展開して終わるのかがわからなかった。
ただ、チカラとトオダの二人の関係が淡々と近づいていくだけの話でも全然、ずっと聞いていたいなぁと思えるくらい、話のテンポや言葉が好きでした。
声掛けられやすい人ってなんだろうね?
私も声掛けられやすいタイプで、イヤフォンしてたり、旅行客なのに、道聞かれたりする謎。
いや、方向音痴なんだけどね?
あと、外人率高い。英語全く喋れないんだけど謎。でも、チカラ程では無いかなぁ~と思った。そういうのなんなんやろう~??
後、なんか無性に字が上手くなりたいって思う作品です。
以下、ネタバレあり
トオダの過去がどうであろうと、チカラがトオダとの関係を切らないって決めた下りを聞いた時、あーなるほどって思った。
大して、盛り上がりがある訳でも、事件がある訳でもないけど、二人が淡々と描かれていたのはそういうことか、ってなった。
三浦さんは、描きたい!ことがすごくハッキリしてる人だなぁと。伝えたいからこそ、それまでいろんな布石があるというよりも、ここが描きたいんだ!ってところを、描きたいように描いてる感じする。上手く言えない。
佐々木くんのお小遣い上がったかなぁ~?
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Audibleにて。
何となく堅そうなお話なのかと思ってたけど、遠田の「ズッ友だよ」で心を鷲掴みにされた。
遠田と続のやり取りが何とも面白くて、題名の墨が書道から入れ墨と、そこにも繋がっていくのかーって感じ。もっとこの2人のお話が読みたくなる。