アンデッドアンラック 16 みんなのレビュー

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投稿者：じゃび　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

めちゃくちゃ前ループを引きずっているのと、主人公二人のうち一人が不在のアンデラを果たして楽しめるだろうかという不安もあったのだけど、新ループいきなり面白くてひれ伏すしかない。若ニコ頼りになるぅ～～～ジーナさん改めジーナちゃんと風子の新たな関係性もいい！ジーナちゃんの言う通り、前は前、今は今の皆さんと思って読むことにしよう。

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投稿者：求道半　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

賭博は悲劇の温床だ。
　よりにもよって、賭けに興じているのは神々であり、それに付き合わされる人間は堪ったものではない。
　その煽りを受けて、或る組織は壊滅的な打撃を被り、指導者の交代を余儀なくされる。
　出雲風子は生き永らえた。
　犠牲者の数は、数え上げたら限が無いものの、悲嘆に暮れる暇は、風子には、無い。
　組織の建て直しが、彼女に課せられた急務であるからだ。
　同志を募る算段はついており、計画を実行に移す時が来た。
　仲間との出会いが、犠牲者への弔いとなり、神々に対する報復の機会を保証するものとなるのは、他ならぬ神々が定めたルールに基く。
　託された遺産を活用して、彼女は、世界中を、駆け巡り、新たな被害者の発生を食い止めるべく、尽力する。
　計画に狂いが生じれば、人類は滅亡する。
　前任者のジュイスは、風子の何倍も、仲間集めに奔走して、戦力の拡充に努めたものの、結局、神々に敗れた。
　ジュイスの在任中は、アンディの庇護の下、任務をこなした風子であったが、現在、彼女の傍に、この型破りな男はおらず、非力な風子が、一人で、何を成し遂げられるのか、固唾を呑んで見守りたい。
　風子には、試行錯誤を繰り返す、時間的な余裕が無く、ジュイスよりも即断即決の姿勢が、強く、求められる。
　ジュイスに関する記録は、風子の指針と成り得るが、ジュイスが歩まなかった道を、風子は選んだ。
　ジュイスは、否定者の存在を、所与のものとして、受け入れた上で、人類の救済を図った。
　風子は、否定者の能力を、神から付与される拒否すべきもの、と見定めた上で、人類の救済を目指す。
　風子が歩もうとする道は、ジュイスが歩んだ道よりも、悪路なのかもしれない。