紙の本
様々なバリエーションでミステリを書き分ける力量に脱帽
2023/09/18 08:29
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投稿者:yino - この投稿者のレビュー一覧を見る
時刻表が登場するミステリからホラーテイストモノ、「読者への挑戦状」まで様々なバリエーションの短編ミステリを楽しめる。全編通じて「ちょうどよいテンション」であり安心して読める。作者自身が楽しみながら各ミステリを書いているのではないか、と感じた。
紙の本
独立した短編集
2023/09/06 04:20
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投稿者:ゆかの - この投稿者のレビュー一覧を見る
隙間時間に読みたいので連作ではなく、ひとつひとつが完全に別な短編集を探していてたどり着いた作品。
これがまぁどの話も面白い、読み進めるにつれ結びつく謎や疑問の解答たち。しっかり頭使って読むから時間は少しかかるけど、そのぶんちゃんと楽しませてもらいました。
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一作毎に傾向がバラバラで、良く言えばバラエティ豊か、悪く言えばまとまりのない短編集。評価の高い「Y駅発深夜バス」は怪談を合理化するようなお話で、さすがに多少の無理矢理感はあるが、なにより怪談部分がいいです。慣れない交通機関を利用するときの不安さだよね、これは。ただ同工異曲の「九人病」の方はイマイチと思う。全体的に強引さが目立つ気がしますかね。個人的ベストは「Y駅」か「猫矢来」。
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むちゃくちゃ面白い。すべて趣向の異なる5本の中短編(挑戦状付き本格,日常の謎,ホラー,オカルティックな謎の解明,時刻表トリック+α)からなるが,どれも秀逸。10数年前に読んだ長編とは全然違う印象。この調子で次の作品を書いてくれると嬉しい。寡作でもかまいませんので。
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毛色の全く違う5つの短編。前半いまいちハマらないかな〜と思ったけど、後半の2つ「九人病」「特急富士」がかなり面白かった!特に「特急富士」は、え、どうなるの?どうするの?!それでいいの?!みたいなハラハラ感があって楽しめた。テンポ感もいいね。今後の著者の新刊に期待(⌒▽⌒)
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「九人病」「特急富士」は面白かったです。
でも、全体的に回りくどい感じがしてしまい読むのに少し苦労しました。
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短編集。
「Y駅発深夜バス」・・・郊外に住む会社員。妻に勧められて、深夜バスで帰ることにする。その後、マンション隣に住む夫婦の妻が自殺した。流星群も伏線に入っていたのが面白い。
「猫矢来」・・・クラスメイトがカツアゲしてるのを阻止したクラスメイト。クラスの仲間外れにされる。さらに自宅の隣の主婦の動きもおかしい。放火・いじめを題材にした作品。
「ミッシング・リング」・・・文字通り、「なくなった指輪」。大学時代の同級生が別荘に集まるが、主人公が用意した指輪がなくなる。
「九人病」・・・山深い宿。相部屋になった男が、その村だけに感染する病について語る。一旦はフェイクかと思われたが、真相は?
「特急富士」・・・ある推理作家。贋作をごまかすために不倫相手の女性作家を殺害しようと計画する。自分の推理小説の鉄道トリックのように。しかし、主人公の編集者も女性作家を殺害しようと画策していた。
どの作品も工夫があって、バラエティーに富んでいる。特に表題の「Y駅」は短い作品の中に色々な伏線が詰まっていた。不思議もの、日常ミステリもの、怪奇もの、と種類は色々だが、丁寧な描き方なので読みやすい。深夜バスとか、携帯とか出てくるが、昭和初期から中期の作品のようだと思って、それも楽しんだ。仁木悦子作品を思い出した。寡作の作家のようなので、気長に待ちたい。
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表題の「Y駅発深夜バス」が面白かった。
というか、どの作品も個人的に好きな感じだったし、「猫矢来」や「ミッシングリング」のような、なんとなくほっこり?する後味が良かったので、他の作品も読みたい!