そこから始まるどんでん返しがあるんですか
2024/11/14 19:38
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投稿者:Yu - この投稿者のレビュー一覧を見る
そこからそんな面白さになると思わないじゃないですか。
暴力!アクション!かっこいい女!最高だけどでもどうなるのこれ!
って思ったら
俄然話が変わってきたし、思わず途中で読み返した。
刃牙読んでると思ったら推理小説みたいになってでもやっぱずっとカッコいいしラストの美しさといったらなかった。
ラスト読んだあと記憶にないエンドロールがずっと流れてた。
え、ずっと面白かったけど途中で味変しまくってでも通底する基調はあり、ずっと最高だった。
ぶらっどばいおれんす
2023/08/25 00:54
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投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
血と暴力の物語。
ストーリーも登場人物の抱える背景も
どちらも重めな作品ではあるけれど。
境遇に立ち向かっていく姿が凛々しく、
読後感は爽やかに迎えられる作品。
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文庫になったので再読。何回読んでも面白い!シッ!
バイオレンス・アクションは好きだけど、よくある男中心のストーリーは何だかモヤモヤするという人には是非読んでほしい。
新道とお嬢さんの関係性とその変化が本当にいい。ヤクザの柳も、出てくると新道の人と成りがはっきり見えるのでまた面白い。
またこの小説のいいところは、新道依子が強烈に強いけど、美人とかじゃないところ。
一般的に女性キャラだと、強いとかの能力が高いだけでは許されないで、美人・セクシーみたいな外見の付加要素がつけられがちだけど、新道は武骨でただただ強い!いいね!
文庫は作者あとがきがついてて嬉しかった。
あと英語版・韓国語版が出版予定だそう。海外で映画化でもしないかな。日本だとまだ内容的にもキャスト的にも無理そう。
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王谷晶『ババヤガの夜』河出文庫。
新道依子という美形ではないが、無骨で恐ろしく喧嘩が強い女性を主人公にしたバイオレンス・アクション小説。
前半の面白さが全て吹っ飛んでしまう、まるで途中でストーリーを放棄したかのような端折り過ぎた急展開と呆気ない幕切れが、余りにも勿体無い。
町でヤクザ相手に大喧嘩しているところを仲間のヤクザに拉致された新道依子。ヤクザの大邸宅に連れ込まれた新道はヤクザの親分の娘の尚子の護衛を命ぜられる。お嬢様育ちの尚子に対して、がさつな新道という水と油の二人は次第に距離を縮め、互いのことを話し合うようになる。
ところが、尚子の婚約者で残忍な拷問が趣味の変態ヤクザを新道が暴漢と間違えて殴り倒したことから事態は急展開する。
面白かったのはここまで。ここからは、まるで結末を焦ったかのように、話は一気に40年後に飛ぶ。
定価748円
★★★
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暴力を生きる糧としてきた女と、家に縛られて生きてきたヤクザの娘。舞台も設定も非常にバイオレントで尋常じゃない雰囲気をまとっているが、常軌を逸した男たちに追い詰められた二人が逃げ出してからの、それぞれの思い込みや常識から解放されていく様に驚いた。疾走感にあふれ、読み手の予想を遥かに超える、というか安易にハッピーエンドに持ち込まずにいい方向に落とし込んだ腕力に感心した。男性作家にない視点のハードボイルドで面白かった。
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ものすごく面白くてびっくりした。
戦う女の人の話、というのはこれまで観たり読んだりした事があったけれど、ここまで血の匂いをさせながら(女性が)戦う描写が描かれている作品を読むのは初めてだった。
映画『ハーレイ・クイーンの華麗なる逆襲』のような非現実的でポップで可愛い飛び道具や武器で戦う物語も楽しく観れるけれど、こういう、泥臭く純粋な暴力で戦っている作品をより私は求めていて(暴力を全肯定はしないが、そもそもとして暴力表現が男性のものとして占有されがちな状況のなか女性表象のキャラクターが暴力を振るう表現を増やしたいと思っている)、それが見れて嬉しかった。
特に何の理由も意味付けもされずシンプルに暴力が好きな女性キャラ。
二人の全然違う環境に置かれた女性表象の人間が出会った結果、こういう展開になっていうのがものすごく嬉しくて終始テンションが上がりまくりだった。最高だった。
この人の他の作品も読みたい。
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ア~~~時効警察で見たぞ、このオチ…なるほど…。
しかし血生臭いやの付くお仕事の現場は怖いな…暴力もだけどなんてーか語彙が怖え…。
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バイオレンスアクション小説と銘打たれているこの小説は、文芸路線の色が濃い河出文庫では、異色と言っていいか。
しかも女性を主人公にしたミステリーなどのエンタメは、大概美人との設定だが、この小説の主人公は美人とはされてなく、そこでも異色な作品。
この女性めっぽう強く、暴力団相手に互角以上の闘いを演じているアマゾネスのような。
他のレビューでも指摘されているが、前半の胸のすくようなスピーディな展開が、後半ガラッと変わってしまうのがチト残念。
数年後の二人が、あの二人とは、予想はされたが意外感も。
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女性が主人公のバイオレンスアクションは珍しく、そつない文章で最後まですーっと読み進められた。
ただ、思ったほどのバイオレンスでもなく、主人公の色々な決断だったり、様々な場面や状況の理由が薄っぺらく、自分の中にすとんと収まることなく目で追った後に流れていった。
ストーリーもある仕掛けの為に必要なものを揃えて組み立てました、というように感じられた。いつか再読すれば、また違った面がみえてくるのかが唯一あとに残った希望だろうか。
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「完璧じゃない、あたしたち」はいわば早撮りスナップショット集で、そこがよかった。
それが長編になってどうなるか楽しみだったが、うーむ。
視点人物も、ヤクザたちも、どうにもありきたりで、悪い意味で漫画っぽい。
確かにバイオレンス映画になれば映像次第で面白いのかもしれないが、あえて映像化を拒むようなギミックもあるので、どうか。
そのギミックでおおっと驚いたのは驚いたが、そのために長編にあってほしい重みが消え、長さの割にはサクッと短編一本読んだ程度の感想しか得られず。
勝手に期待を高く持ってしまったせいか。
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200ページほどの長編小説ながら体感30分で読み切りました!
とにかく疾走感があふれるバードボイルド・シスターフッド!暴力につぐ暴力!
「ミレニアムシリーズ」のリスベット・サランデルのような強い女性が好きな人はみんな読むべし。
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一気見した…強烈で鳥肌と頭を殴られたような衝撃。こんな熱烈で苛烈な話を久しぶりに読んだ気がする…マジですごい…
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現代・小説・バイオレンス版『お嬢さん』(韓国映画)。
グロテスクだし、言葉は汚いけど、これが女性作家から出ることこそが肝要と思う シスヘテロ男性(以下シスヘテロ略)にとってのこのまお色気展開にさせない、もっと穢らしいものなんだと思わせるパワーがあった。ヤクザに限らずだが男性は多く集団でボコって屈服させるホモソシーンがよくあるが、それを拳で返す強さもあって嬉しい。
自分は捻りのある後半パートが好きなので、そこから現在へ辿り着くまではかなりワクワクした。尚子がそっちなのもとてもよかった。二人だから唯一無二の関係として、それこそ婚姻関係より遥かに強く、全うして欲しかったのに結末(恐らく死)は少し残念だが、ヤクザの因果からは逃れられなかったのかなとも解釈した。来世やあの世の存在を信じたくなる二人だった。
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多分シスターフッドの話と思って読んでたけど、その通りだし、これ実写で見てみたいけど、「尚子」の読み方の叙述トリックは実写では成立しないよな、と思う
また、芳子と正の話も99%の人間は尚子の母親とマサの話として読んでただろうし、ここも小説でのトリックだなあと思う
どうしても映像化すると情報量が多すぎて視聴者(読者)を騙しきれはしない
また尚子が髪を切るシーンで首輪としての意味合いが強いネックレスも切れるってのがすごい良かった
あとこの世は周りが型に嵌めようとするって所も頷くポイントだった
でもこの韓国ノワール感と暴力(血に塗れた)感の女の物語ってどうしても映像で観たいよな〜
役としては安藤○クラとかにやって欲しい
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イエ~イ!! 暴力!行け行け〜!
って読んでたら、
半分過ぎたあたりから
アァそれェ〜〜〜〜〜〜!!!!!(興奮)
という展開でメチャクチャ楽しかったね
名前にふりがな振ってよどう読めばいいか分かんないよ〜 まあいいや 暫定でいくしかねえ!
ってさ、ふりがな欲しいけどなかったときってこうなると思うんすよ 日頃ね
この作品はさ、名前のふりがなと出会ったときに脳汁が出まくるんよな 最高すぎ アハ体験
柳の『馬と馬糞なら良い夫婦になれそう』がオモロすぎた
ジョークが上手い人間は良い
名前が覚えられないので 人物相関図_1.txt を作ったわけだが
人物相関図_2.txt での書き散らしに終盤の展開でいかに盛り上がったかが表れてる