紙の本
教会スラヴ語
2023/07/04 17:23
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投稿者:zzz - この投稿者のレビュー一覧を見る
までできるといいのだが。
紙の本
新書からの改訂
2023/08/21 14:52
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投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「はじめに」を読んでいて、前にも読んだと感じたらば平凡社新書の加筆・改筆とあった。亀山氏は解題、解説というよりは哲学的に寄りがちの印象がある。ドストエフスキーの執筆当時の、農奴解放や社会主義思想の台頭やロシア皇帝暗殺未遂事件など思想や宗教は虫できない問題なのだろうが、説明的にすぎる。
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マイ“ドストエフスキーブーム”の中で、亀山郁夫さんのこの新刊に出会えたのはラッキーだった。亀山先生はNHKの「100分de名著」でもドストエフスキーを解説された専門家。温厚そうなお人柄と語り口調がそのまま著作にも表れている。とにかくドストエフスキー愛が半端ではない方だ。
ご自身の持論だけではなく、様々な研究家(有名無名を問わず)の指摘や発見も紹介されていて、ドストエフスキーが小説の中に仕込んだ謎を露わにしてくれる。
主人公ラスコーリニコフは、選民思想(しかしこれには矛盾が多く、実際は傲慢からくる誤った意志の力)により殺人を犯すが、その背景には宗教、歴史、政治のパノラマと、そして何より作者ドストエフスキーの自伝的要素が、象徴化され散りばめられている。が、それらディティールを全てつぶさにしたところで、この作品の持つカオスは簡単に語り尽くせるものではないだろう。読み手側も、自分が一生を生きてみても、到底、理解できるテーマではないのかもしれない。神への信仰があるかないかで180度読み方が変わってしまうと先生が語るように、完全に哲学の世界である。
ドストエフスキーが明快に示したメッセージは、この作品のラストシーンに象徴されるように、「生き続けよ」ということなのだろう。
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『罪と罰(本編)』より解説ノートの方が、難しかった(笑)
ドストエフスキーのメモに、「スビドリガイロフを救えたのはソーニャ」と書いてあったらしく、衝撃的だった。スビドリガイロフは法を犯すギリギリのところを楽しむ人間だから、殺人は犯してないだろうというのが亀山先生の見解。
亀山先生も、「圧倒的なリアリティには負ける」って書いてあって、細かく解釈したからわかるってことでもないんだろうなって。でも、面白かった!!