紙の本
わかりやすい入門書
2023/06/21 10:51
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投稿者:ニッキー - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、李王朝の成立から現在までの朝鮮半島の歴史です。わかりやすい入門書で、楽しく読めます。
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度重なる外敵の侵攻を受けながらも統一を維持してきた朝鮮半島が分断している現状は異例であるが、それと同時に、70年以上にわたって〈独立〉を維持していることもまた異例なのである。(272頁)通史であらためて、内政と周辺国との関係の変動を知って現在と未来を思う方法を必要に思いました。
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韓国ドラマでは分からない「歴史の深層」と裏表紙に書いてある。
編集の方が描かれたんではないかと思うが、本当に、韓国ドラマでしかあの国を知らない人が読んだら、死んじゃうんじゃないか。
粛清とテロとクーデターの応酬のオンパレード。
「道徳的正当性」に基づいて、我こそ正義反するのは悪の二分で、故に相手には何をしていいと言う潔さの反面、やってることは半径3メートルの政治と利権と権力への飢え。
ヤバくなったら外国に助けを乞い、そのお陰で一息つくと、その隙に急にオレ様オラオラに変わる。
地勢的にすんごい面倒なところであっちこっちに小突き回されて来たのは本当に「気の毒」で逞しいと思うのだが、平気でその周辺を翻弄愚弄して来たのも事実。
その逞しさの底に、浅ましさと、自分が生き残ること、正しい側につくこと「だけ」が蠢いているのが透ける。
独立だって、二度とも、自分たちでなく、外から与えてもらったもの。
自主性が発揮できなかった事実を直視できない。
明が滅んだ時の自我を保つための「小中華」思想がずーっと尾を引いてる感じがした。
戦後すら、言って仕舞えば、「国として独立できるレベルではない」と米ソに判断されてしまっている。
大体において、どの場面でも、二分されるどっちにも人がいるんだ。
で、当然どっちかが生き残るんだけど、そうすると大半の「庶民」たちは、実は俺たちもそうだったんだと勝ち馬に乗る。
自分たちは悪くない。本当は違ったんだ。
だから、そこで起きていたことは、どんな歴史であれ、事実であれ、無かったことにしてしまう。
これも事大か。
いろんな生き方があって然るべしだが、どうしたの、なんで信用してくれないのと言われても、ちょっとしんどい。
色々な事件が書いてあるのだが、みんなおんなじことの繰り返しで、誰が誰かさっぱり記憶に残らなかった。