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朝鮮半島の歴史―政争と外患の六百年―(新潮選書)
著者 新城道彦
ソウルの独立門は、日本ではなく清からの独立を意味して建てられた――そんな基本的な事実すら日本や韓国で知られていないのはなぜか。気鋭の研究者が、朝鮮王朝の建国から南北分断に...
朝鮮半島の歴史―政争と外患の六百年―(新潮選書)
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朝鮮半島の歴史 政争と外患の六百年 (新潮選書)
商品説明
ソウルの独立門は、日本ではなく清からの独立を意味して建てられた――そんな基本的な事実すら日本や韓国で知られていないのはなぜか。気鋭の研究者が、朝鮮王朝の建国から南北分断に至る長い道のりを、国内の政治闘争と周辺国のパワーバランスに着目して描き、朝鮮特有の政治力学の因果を浮き彫りにする決定的な通史。
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紙の本
政争に明け暮れた李朝朝鮮の尾撃
2023/07/03 13:19
3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Takeshita - この投稿者のレビュー一覧を見る
イザベラバードは「朝鮮紀行」の中で朝鮮を「大河が流れ土地は肥沃で自然災害もなく」良い所なのに政治は酷く、文化は見るべきものはないと言っている。本書は政治史なので文化への言及はないが、李朝500年は党争とその復讐の繰り返しで、殺人、四肢切断、墓暴きと遺体損壊、毒殺と言った残虐な記述はしょっ中出てくる。みな朝鮮側に残った史料に拠る、17世紀半ば国民の4割は奴婢で売買、相続の対象だったと言う。これでは江戸時代のような文学、演劇、詩歌、絵画、落語などの庶民文化は起こらない。韓国併合時、日本政府は11宮家の歳費計が80万円だった所韓国王室には150万円拠出した。台湾が10年で日本政府補充金不要となったあとも結局終戦まで朝鮮植民地経営は赤字だった。伊藤博文の懸念した通りだったのである。とは言えこうした「客観的」な朝鮮近代史は初めて読んだ。大国に挟まれた朝鮮半島の地政学的な難題はあるが、日本はこの厄介な隣人とどう付き合っていけば良いのか考えさせられた。
紙の本
朝鮮朝の通史+α
2023/06/20 22:42
3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大体朝鮮朝の成立から朝鮮戦争の休戦までを扱っているので、書名は「韓国(朝鮮)近代史」か「朝鮮王朝の成立から朝鮮戦争の休戦までの歴史」のどちらかの方が良さそうだ。
朝鮮朝の通史として読むには便利だが、世宗に絡めてハングルの誕生を触れる以外は文化史的な記述はない。植民地時代も触れているのは主に独立運動だけだ。
高宗時代の記述はバードの「朝鮮紀行」からの引用が多い。閔妃暗殺の記述に写真が出て来るのは、参考文献目録にある「朝鮮王妃殺害と日本人」とこの本を元にした中公新書の「韓国併合」みたい。明成皇后の写真がないという話なので、角田房子の「閔妃暗殺」などの表紙で使われた写真は掲載していないが。
韓国併合に際して李完用と趙重応が「朝鮮王朝末期から続く苛斂誅求と社会の荒廃から民を救うために苦悩し、他人に統治を任せるという誰もが避けたい不名誉な作業を担った」と「逆説的な」記述がある。いわば林鐘国的な「親日派」非難と真逆な視点だ。さて「朝鮮王公族」にある李鍵公の手記の引用文には「その結果朝鮮人が得たものは、安寧でも幸福でもなく、祖国のない民族の悲惨と植民地奴隷としての屈辱、それに伴う極度の貧困だけだった」が前にあるのだが。王公族の中では一番、日本に同化したと思しき李鍵公は矛盾する事を書くとは言え、これは重要ではないか?
紙の本
わかりやすい入門書
2023/06/21 10:51
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ニッキー - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、李王朝の成立から現在までの朝鮮半島の歴史です。わかりやすい入門書で、楽しく読めます。