転職しても 何とかなるが ドラマチックが 欠けている
2024/09/20 22:17
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投稿者:清高 - この投稿者のレビュー一覧を見る
1.内容
本書でまず読むのはあとがきである。高杉良の娘婿の健一は「『五回目の転職になります』」(p.241)と高杉に報告する。それを聞いた高杉は「『これは小説になるぞ』と確信した」(p.242)そうで、小説にする決意をする。「六回就職したので、一社一話で行こう」(p.242)とのことで、実際の構成も概ねそうなっている。実在している会社もあり、その動向も記されている。
2.評価
(1)今の日本においてそういう人は少ないだろうが(なお、本書は「『小説野生時代』2022年3月号~2023年1月号の連載(隔月連載)を文庫化したものです」とのこと)、目的意識を持って転職を志し、熱意をもって売り込めば、いい仕事ができる場合があるということで、一つの生き方が提示できていると思う。
(2)ただ、読んでいて、ドラマチックな失敗がないというか、伝わらなかった。実際の健一の仕事ぶりは知らないが、小説なのだから、面白くないと思った人も少なからずいるのではないだろうか。もっとも、筆者は、初めて高杉良の本を読んだので、筆致になれていないだけかもしれないが。
(3)以上、一つの生き方を提示できている点で5点、ドラマチックな展開を感じ取れなかった点で1点減点して、4点とする。
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ノンフィクション。
ビジネスサクセスストーリー……
軸がぶれないこと、論理的思考ができること、信頼できる仕事相手をみつけること、かな
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経済小説と言えば、高杉良さん。 やはり読み応え満載でした。主人公の小野健一曰く、現在の日本ではか価格を下げる競争に慣れすぎて価値を上げる努力をする企業が少ない。消費者も品質が良くて安価であることが当たり前となり、品質と価格のバランスが崩れている。日本の企業は自分で自分の首を絞めているのだと思う、とのこと。
そうかもしれない。給料があがらないわけですよね。
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【転職】
高杉良さんの著書。
野球一筋で頑張ってきた主人公健一が、最初に就職先として選んだのは外資系コンサルティング会社。
そこから様々な課題をクリア、そして新たな会社に転職をして更なるキャリアアップをしながら、新人時代から『社長になる』という目標に向かう奮闘記です。
健一の凄いところは、仕事はもちろん家族のこともしっかり考えながら自身の目標に邁進するところです。
私も新たな地に活躍の場を求める者として、健一の生き方にとても共感、レベルは全然及びませんが自分を信じて前に進むところは同じです。
どの会社で仕事をするのも自分次第、そしてその経歴はその人にしか体験できないものです。
今の私にとてもハマる著書です。
これから転職を考えようとしている人、また今の仕事で悩んでいる人は必読していただきたいです。
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ビジネスサクセスストーリー
サクサク成功していく(実際はかなりの努力や忍耐もあったと思うがそのあたりは細かくは描かれていない)ので物語としては物足りないが、挑戦、信念、情熱のつまった話だった。
マーケティングなどの勉強にもなった…
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すごくリアルな小説だなーと思った。あとがきによると、娘婿さんの話のほぼ実話らしい。一部よく知っている業界の話が出てきたので(笑)、結構身につまされた。
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直近30年実際に働いてきた主人公の実話に基づいた話で、外資系複数社の内部(新人研修/マーケティング)を覗ける魅力的な内容だった。学生のうちにこの本に出会いたかった。就活中の人や、入社1〜5年目の人に薦めたい。
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読みやすく、仕事に対して前向きになれた
小説の中とはいえ、前向きに挑戦することの
大事さを思い出しました
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マーケティングを積極的に学び、体力と行動力で実践し、次々と高次のレベルにチャレンジしていく野心家のビジネスパーソンを描いている。徒手空拳で生まれた人のビルディングス・ロマンと言えるが、平たく言うと立身出世の物語かな。
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すごく面白かった。どれだけ困難な状況でも、どうやって対応するかを考えて実践して、乗り越えていくことが仕事の楽しさだよなと再認識。
転職するときに自分の武器を明確にしておくこと、そして仕事をしていく中でその武器を増やして強化していくことが大事だと改めて思った。
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常に人に対して誠実であろうとする主人公が、さまざまな職種を通して人に向き合っていく経済小説。
主人公である小野健一は、学生時代は野球一筋で、英語もあまり得意ではなかった。そんな彼がシカゴ研修に憧れてアンダーセン(現アクセンチュア)に新卒で入社するところから物語は始まる。
転職を6度行うが、彼は常に物事と人に誠実に取り組み続けており、どこの職場に行っても周りの人間から慕われている。物語の中で彼は比較的淡々と昇進、転職していくのでいかに難しいかが伝わりづらいが、彼が簡単に行なっている「人、物事に対して常に誠実であること」「今までと異なる環境に行っても素直に指摘を受け入れること」「相手を信じて託すこと」は誰しもができることではない。私自身も何か一つだけでも自信を持ってできるようになりたいと思った。
リーバイス、ブルーボトルコーヒーなど、同じBtoCの企業でもどういうコンセプト、マーケティングを行うかは全然違う。ビジネスには正解はない、という言葉が身に沁みた。
そして、全く違う業界に行ったとしても無駄な経験は一つもないのだと痛感した。
そしてこの物語がほぼ実話だということにも驚き。
GODIVAが以前と戦略を変えたような感覚があったが、当時小野がリーバイスで話したような、ターゲティングの会議なども多く開かれたのかなとも想像する。
ーーーーー
あまりに多忙すぎて、息子から父と認識されず”よくくるおじさん”と認識されるのは苦しかったと想像する。
心理描写を期待している人にとっては少し求めるものとは違うかも。
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主人公 小野健一は、新卒でアンダーセンに入社。英語が苦手であるにも関わらず、奮戦。頑張りで周囲より評価を勝ち取っていく。
そこで、マーケティングを学びたいからとP&Gに転職。そこでもファブリーズ、プリングルス、パンパースの販売に奮戦。ここでも評価を勝ち得ていくが、上司との手法の違いに、リーバイスジャパンに転職。苦戦する販売を盛り返す奮戦をするも、アメリカの親会社の方針のズレから、社長を目指し転職。
モルソンクアーズジャパンの社長につき、奮戦するも、アメリカ親会社のジャパン支社の売却の路線から退職。
次はブルーボトルコーヒージャパンの社長に就任。業容拡大するもアジア支社拡大の為、ジャパン社の社長から退任。
そして次はアサヒコという豆腐会社に転職、という時点で物語は終了。
さて、この小野健一は高杉良の娘婿で実話である。
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テンポが良く、主人公小野健一の目標に向かって進んでいく様がとにかく気になり一日で読み終わってしまった。
解説にある通り、『青年社長』の姿を再び感じられる高杉良らしさを味わえる作品であった。
目標を持ち目指すこと、その為に必要なスキルを身につけること、身につけるまでの努力は惜しまないことを改めて学んだ。日々の仕事に忙殺され、こなすことに必死になってしまいがちだが、自身の将来ありたい姿をイメージしながら現状とのギャップを埋めていく努力が必要だと感じた。
加えて小野の仕事を一緒に取り組む仲間たちへの愛を感じられ、相手を尊重しながら働く姿勢に私も「ケンさん」と慕いながら読破した。
『青年社長』も大好きな作品だが『転職』と並ぶ作品になった。
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面白かった
社会人として、お仕事小説は共感できる部分が多いためより楽しんで読めると思っている。
サクサク進むし困難はあってもしっかり解説して前へ進んでいくため、読みづらさもない。
明日からの仕事のモチベーションが少し上がること、仕事に対する自分の姿勢を見直す良い機会になるのではないだろうか
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実話に近いノンフィクションだと知って、驚かされました。
自分がどんなに甘い環境か‥
とても参考になりました