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江戸とモダンを融合させて“童画”を描いた初山滋の、
夢幻のような世界の作品を、紹介する。没50年の記念画集。
はじめに ちひろ美術館
I 童画の誕生
II 変幻自在の線 「線」初山滋
III 自刻自摺の木版画 「初山滋廻想」武井武雄
IV 子どもの夢 V 物語の世界
VI 光と水と、虹と、鳥と
(資料編)父の内面 城田三茶 初山滋年譜
初山滋のスクラップブックより
初山滋 見果てぬ夢 上島史子
主な参考文献有り。
いわさきちひろが憧れた、初山滋の作品集です。
初期の作品からして完成度が高く、個性を発揮。
線画の淡麗な描写と、岩絵の具や草木の染料を使った
独特の色彩の中の、生き生きとした子どもの仕草と動き。
自刻自摺の木版画作品では、藍や青が際立つ和の色彩と文様。
戦後は、優しい夢心地な透明感のある色彩の、童画の数々。
水彩を中心に、あらゆる画材を使っての表現への挑戦。
未発表の作品や、22年間描いた国語の教科書の表紙絵も掲載。
現在でも色褪せない個性と色彩が素晴らしいです。
私が初めて出会った彼の作品は『たなばた』でした。