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紙の本
水上勉氏の愚かさを見据え、人間の真実に迫った書です!
2020/07/22 09:51
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、雁の寺』(直木賞)、『宇野浩二伝』(菊池寛賞)、『一休』(谷崎潤一郎賞)、『良寛』(毎日芸術賞)、『寺泊』(川端康成文学賞)と数々の名作を生み出されてきた作家、水上勉氏の作品です。同書では、人はなぜ「生」に執着し「色」に執着するのかということをテーマとして、幼少時代の誦読と棚経を回想しながら、一休和尚や正眼国師の訳や解釈を学び直して、原点から人間の性を見つめ直した名著です。色と欲に煩悶した日々を顧み、生き身のありがたさ、女性は弥勒菩薩など独自の境地に辿り着いていきます。愚かさを見すえ、人間の真実に迫った水上勉氏による、まさに「色即是空」とも言えます。同書の内容構成は、「まかはんにゃはらみたしんぎょう」、「漢字<般若心経>にめぐりあう」、「正眼国師の『心経抄』と私」、「一切は空である」、「私版<色即是空>の世界」、「一休における<色即是空>の世界」、「死して百日紅や椿の花となる」、「不浄を美しいと思うときもある」、「六根・六塵の本体は無である」、「無明とは何か」、「四苦八苦を成敗するには」、「のたうちまわって生きるしかない」となっています。
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