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投稿者:ゆかの - この投稿者のレビュー一覧を見る
小説だからフィクションだからなのか、それとも現実でも母親とは子どもの事となると、こんなにも暴走してしまうものなのか。
親になる予定もつもりもない人間からすると未知の世界というか感情が入り乱れていた。
誰かを守りたい、真実を知りたいという気持ちはわかる気がした。
紙の本
凄い展開
2023/07/02 02:32
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投稿者:ママさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
マザコンかと思いきや、あまりにも急展開というのか、エッと思うような事がビュンビュン出てきて最後の方は混乱してしまいました。
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※
我が子のことしか見えなくなった母親が
狂騒する様を描いた物語に、自分のことしか
考えられなくなる怖さをしみじみ感じました。
身勝手な願望と歪んだ愛情は、
視野を狭め冷静な判断力を奪う。
そして、強すぎる愛情が交錯して
更なる事件の扉を叩く。
やったことはいつか自分に返ってくる。
大きすぎる代償に立ち竦むとき、
後悔のニ文字が頭を過るけれど
その因果応報に抗う術はない。
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タイトルに惹かれて読んでみました。
3人の母親、痴漢被害者、加害者すぐにストーリーに引き込まれました。
自分だったらどうするだろうと考えてしまう内容でした。
母親ってすごいなと思う小説でした。良くも悪くも…
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名古屋の地下鉄で起こった二つの痴漢事件。
一つ目の事件で容疑をかけられたまま地下鉄に轢かれて死亡した男性の母親と、二つ目の事件で逮捕された妻と、その被害者の母。
三人の女性がそれぞれに「真相」を求めて暗闇の中に手を伸ばしていく。
何が起こっていたのか。何が見えていないのか。「人間」の嫌な部分を描かせたら天下一品の水生大海。
今回もさすがですわ。登場人物に共感度ゼロ!!!
そうきたか、そうくるのか、の最後にまちうける「結末」にニヤリ。
この後味こそが水生小説の醍醐味。途中で休憩挟めないので休みの日の一気読みがよろしいかと。
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タイトルからしてゾワゾワする胸騒ぎ。
痴漢行為を咎められて事故で亡くなった息子の母、痴漢被害に遭いその痴漢を捕まえた娘の母、夫が痴漢で逮捕された妊娠中の妻、痴漢という卑劣な犯罪に絡む3人の母たちの感情の暴走は止まるところを知らず、こちらも一気に引き摺られて嫌悪感が湧きながらもおもしろかった。
琴絵はともかく恵理子と美夏の毒母っぷり…母親という生き物の愚かな一面をまざまざと見せつけてくれる。
犯人のオチのつけ方も納得。
終盤になるにつれて意外な人物が存在感を増してきて、最後まで気が抜けないドキドキを楽しめた。
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色々な母親が出てきて
私も母親なので共感するところもあり
ここまでするかと思ったり。
大切に大事に育てたつもりでも
子供からすればエゴを押し付けられているだけ。
その圧力で心が歪んでしまうなんて
そんなことは望んでいなかったのに。。
ちょっと後出し感はあったけれど
考えさせられた。
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痴漢事件をめぐる、3人とその家族の人間模様。水生大海さんらしい次々に起きる展開に一気に引き込まれる。痴漢事件をめぐる被害者、加害者と母親の人間模様。犯罪かえん罪か。3人3様に母親の思いの強さや支配欲が詳らかになり、その子供たちや身籠もる家族の心情が徐々に明らかになる。隙を見せない小気味よい展開、いつしか背筋がゾーッとするホラーの世界に紛れ込み冷や汗する。母子関係を考えさせられる作品でありつつ、男尊女卑や家父長制に警鐘を鳴らす作品でもある。
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嫌な感じ。ここに描かれる母親は皆んなイヤな感じ。
痴漢の事件から始まるように見える母親達の歪んだ愛と欲望と感情の沼の様に見せるストーリー。
上手い表現と人物描写。
子供を持つ親として、面白くない、そして面白い。
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息子は、娘は、こういう性格だから、こんなことはしない…。
家族への強すぎる感情、暴走。
周りが見えなくなってとんでもない行動にうつす親たち。
ただ石ころをどけただけ、邪魔なものを排除、代わりを見つけた…子どもが違う道につれていってくれる…。
押し付けていることに気がついていなかったり。
反省しない、決めつける夫、その妻。どうなるか不安に思っていたが槙野の一言、守るものの存在で動き出したのはよかった。
暴走した人たちがどうなってゆくのか、気になって読み進めた。
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様々な立場の母親が巻き起こすミステリー。
自分の子供可愛さゆえに、行き過ぎた行動をとってしまう母親達に共感は出来ないが、あり得る話ではあると思う。
続きが気になって一気に読んでしまった。
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痴漢事件をきっかけに崩壊していく三家族を描いたバリバリのイヤミス。
胸糞悪い人物や、過保護な母親がわんさか登場するがミステリとして十分面白かった。
亡き息子の痴漢冤罪を信じSNSにのめり込んでいく母親、痴漢被害に合った娘を思うあまり暴走する母親、待望の子を妊娠中に痴漢容疑で逮捕された夫を持つ妻。
三家族はどれも地獄だ。
痴漢事件を機に、登場人物達が皆、エスカレートしていく姿はスリリングで片時も目が離せない。
思い込みによって起きた悲劇には言葉を失う。
我が子の為ならば鬼にでもなれる母親の愛情と紙一重の狂気にやられた。
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三人の女性の視点で描かれた物語。
被害者か加害者かの違いはあるが、いずれも近しい人が痴漢に関わっている。
ある人は息子の冤罪を信じ、ある人は娘を死に追いやった犯人に償わせようと、またある人は自らの罪を認めず他者を貶める夫からお腹の子を守ろうとする。
後先考えない行動が生むもののことなど思いもせずに。情報の拡散、隠蔽、憶測、無責任な誹謗中傷などなど、現代ならではの闇を見せつけられもする。
後味の悪い一冊でもある。
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自分の子供のこととなると暴走して先走ってしまう母親たち。
こういうのは現実にも結構いるものなんだろうな。
見たいものしか見ない人間にならないように、自分も気をつけたいと思った。
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痴漢絡みの事件が2件。母親の歪んだ愛情が暴走し、事件は意外な方向に。痴漢が名古屋の地下鉄東山線で起こり、その他名古屋の実在の地名出まくりで、名古屋在住としては興味深かったが、結局それには特に意味はなし。
ストーリーもオチもオーソドックスで、母親の行動もそこまでの異常性は感じなかった。割と駄作。