縁談が来ない王妹は、狂犬騎士との結婚を命じられる みんなのレビュー

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投稿者：S910　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

暗愚の父王を退位させた兄王を支えている王妹ヒロインは事情があって結婚する必要があったが、「人の皮を被った呪いの魔剣」と評され強すぎる上に人の心がない護衛騎士のおかげで縁談がこない。
ついに兄王にその騎士と結婚するように命じられる。
ずっと彼を想っていたヒロインは命令で彼に無理強いしたくなくて、手放すか口説き落とすか悩むことになるが。
人外じみた膂力の狂犬護衛騎士と、周囲が彼に恐怖する中唯一彼を人扱いして恋をしている王妹ヒロインの話。

すっごい良かった！好き！
すれ違いみたいな部分はそんなになくて安心して読める。
「人の皮を被った呪いの魔剣」が言い得て妙すぎて笑っちゃった。
呪いの魔剣って擬人化するとこんな感じなんだって感心してしまったわ。確かに。
両想いになってからの後日談エピソードも前日譚エピソードも美味しくいただいた。
二人が互いに攻勢に出ると、両方とも恋愛経験値がなさすぎて照れてタジタジになるし結果的に自分にもダメージが入るの可愛すぎて好き。
あとバーナードが強すぎて「投獄しても勝手に出てくるから無駄」「死刑にすると処刑人が可哀想」「処刑人には何の罪もない」って言われてるのめちゃくちゃ笑った。楽しかった！
あとこれはすごく下世話な話なんだけど、バーナードが姫様過激派すぎて、姫様を傷つける相手は絶対首落とす例え自分でも、っていうのすごくいいんだけど。
初夜とか大丈夫なんだろうか。
破瓜の血で後悔して自分の首落とさない？
初夜の寝台が花嫁の破瓜の血じゃなくて、愛しい旦那様の首で汚れたら大惨事でトラウマ待ったなしだから心配しちゃうわ。
あと本当に首落とすの好きで笑うし、でも今は病死に見せかけて一瞬で心臓突き殺してバレない殺害方法練習してるのも笑う。好き。